ニューヨーク、7月28日 - ファイザー社は本日、欧州医薬品審査庁(EMEA: European Medicines Evaluation Agency)の医薬品委員会(CHMP: Committee for Medicinal Products for Human Use)が禁煙治療の新薬「チャンピックス(一般名:バレニクリン)」の承認勧告を行ったと発表しました。
CHMPの承認勧告は欧州連合(EU)で使用される医薬品の承認権を持つ欧州委員会(European Commission)によって審査されます。ファイザー社では今後数ヶ月以内に欧州委員会の最終決定が下されるものと予想しています。
バレニクリンはファイザー社によって発見・開発された禁煙治療のための経口薬です。バレニクリンによって喫煙者のタバコが吸いたいという欲求とニコチンからの離脱症状gが緩和されます。同時に、喫煙者がバレニクリンを服用中に喫煙すると、喫煙によって得られる満足感が抑制されます。
ファイザー社のチーフ・メディカル・オフィサーであるジョセフ・フェツコ博士は次のように述べています。「今後世界中で5億人が喫煙が原因で死亡するものと推定されています。バレニクリンは禁煙治療における画期的な発見です。CHMPが喫煙を公衆衛生上の深刻な問題として捉え、バレニクリンの医療上のベネフィットを評価したのはファイザー社にとって喜ばしいことです。」
喫煙は予防が可能な最大の死亡の原因であり、世界中で毎年500万人が喫煙によって死亡しています。欧州だけでも毎年120万人以上が喫煙関連疾患で死亡しています。WHOは、喫煙関連疾患による経済的損失は2010年までに年間およそ5千億ドルに達すると推定しています。
バレニクリンの治験責任医師をつとめたノルウエーのウレバル大学病院予防心臓病学部医長のセレナ・トンスタッド博士(Dr. Serena Tonstad, head physician, Department of Preventative Cardiology, Ulleval University Hospital)は次のように述べています。「喫煙に対する治療は予防が最も重要です。喫煙はほとんどすべての臓器に有害であり、循環器疾患、がん、呼吸器疾患などの多くの疾患を引き起こします。医師が患者さんの健康を改善し,重篤な慢性疾患にかかるリスクを減らすためにできる最も重要なことの一つは禁煙を支援することです。」
バレニクリンは米国で2006年5月に禁煙治療薬として米国食品医薬品局(FDA)の承認を得て、8月1日より「チャンティックスTM」という商品名で販売されています。臨床試験において、バレニクリンの忍容性は良好であり、全体的な中止率もプラセボと同等でした。主な副作用は吐き気、頭痛、不眠、夢の変調などでした。