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ファイザー株式会社 Working together for a healthier world より健康な世界の実現のために
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ファイザープログラム2011年度の活動

ファイザーでは、「心とからだのへルスケア」の視点を重視したより良い社会への寄与を目的として、公的機関のサービスや社会資源が十分に整っていない分野の活動を重点的に支援している市民活動・市民研究を応援しています。

ファイザープログラム2011年度[新規助成]
高次脳機能障がい者と家族の支援ネットワークづくり事業

特定非営利活動法人 ほっぷの森(宮城県)

ネットワークを第一歩として当事者と家族が地域で普通に生活できるために

画像:理事長の白木福次郎さん(左)と副理事長の深野せつ子さん 理事長の白木福次郎さん(左)と 副理事長の深野せつ子さん 画像:漫画も入れ、高次脳機能障がいについてわかりやすく解説したハンドブックも作成漫画も入れ、高次脳機能障がいについて
わかりやすく解説したハンドブックも作成
画像:障がいのあるスタッフもいきいきと働けるレストラン「長町遊楽庵 びすた〜り」障がいのあるスタッフもいきいきと働ける
レストラン「長町遊楽庵 びすた〜り」

高次脳機能障がいは、外見からはわかりにくいだけに、周囲からの理解が得られず、障がいの当事者と家族が孤立しがちになる。仙台市で活動する、ほっぷの森が取り組むのは、障がいの当事者、家族をはじめ、県内の各地域の保健福祉事務所、拠点病院、就業・生活支援センター、福祉施設を巻き込んだネットワークづくりである。

ほっぷの森の設立は2007年。理事長の白木福次郎さん、副理事長の深野せつ子さんが、ボランティア活動で知的障がいのある人達と出会い、就労をサポートする「就労支援センターほっぷ」を立ち上げたことに始まる。実は、白木さんは、地元企業の経営者。知的障がい者の就職が厳しいなか、企業の視点で、専門の人材や仕組みを作る必要性を感じたのだ。その後は、実際の就労場所として、レストラン「びすた〜り」、さらにフードマーケットを開設した。

高次脳機能障がいの人達との出会いは、センターに就労支援講座 を委託された時のこと。「2007年当時は、今よりもさらに、高次脳機能障がいに関する情報がない中で開講しましたが、知的障がいの人とも刺激を与え合って、高い出席率になりました」と白木さん。一方で、この障がいの難しさも認識し、別の機関の助成を受け、支援事業も開始させた。1年目は、当事者と家族の実態調査、2年目は、県内の7つの圏域での講習会の開催とハンドブックの作成を行った。ところが、最終年度の2011年、仕上げとなる本格的なネットワークづくりを始めたところに、東日本大震災が起きた。

当然、計画は進まず、出前の講習会などを行うとともに、事業を完成させる方策を探している時、偶然、HP で知ったのがファイザープログラムの助成だった。

ただ、震災は新たな課題を発見し、一歩踏み出す機会にもなったと深野さんは言う。「医療現場も巻き込み、活動を広げようとしています。当事者が地域の中で困っていることを改善し、普通の生活をするために、ネットワークづくりはスタートなんです」。

※ 交通事故や病気(脳出血、脳梗塞等)などのため脳の一部に損傷を受け、言語、記憶、注意などの認知機能に障がいが生じ、日常生活や職業に様々な障がいを来している状態。身体的な後遺症がない限り、外見上障がいのあることがわかりにくい。

ファイザープログラム2011年度[新規助成]
発達に障がいのある子ども・若者のための心とからだの講座

特定非営利活動法人 子ども&まちネット(愛知県)

障がいがあっても、それぞれのやり方で社会と関わりながら暮らせるように

画像:理事長の伊藤一美さん(左)と副理事長の田中弘美さん理事長の伊藤一美さん(左)と 副理事長の田中弘美さん 画像:プレーパークで遊ぶ子どもたちプレーパークで遊ぶ子どもたち 画像:愛や性についての講座の様子愛や性についての講座の様子

子ども&まちネット(通称・子まち)は、名古屋市および愛知県下の子育てやまちづくりに関わる団体をつなぐネットワーク組織である。子どもが育つためには、地域社会の大人が見守る環境が大切であり、そのためにはまず大人同士が知り合うことが必要であると、様々な団体で活動していた50人ほどが集まって2000年に設立された。「当初は、各団体が知り合うことを目的に研修会やフォーラムを開いたり、会報で団体紹介をしていましたが、2005年に法人格を取得し、徐々に“子まち”としての活動も本格的に行うようになりました」と、伊藤一美理事長。

その一つが、発達に障がいのある子ども・若者向けの教育プログラムである。ともすれば、福祉を受けるだけの存在として社会から隔絶されがちな障がいのある子どもや若者に、パソコンやマナーなどの技術や自立への気持ちを育て、就労を目指してもらうものであ る。「障がいのある子どもの父母ネットワーク愛知」の代表であり、“子まち”の副理事長でもある田中弘美さんが中心となって進めている。今回の助成対象である「心とからだの講座」は、このプログラムの一つである。

思春期を迎えると誰でも心とからだのバランスが不安定になるが、障がいによっては自分の気持ちを表現したり、相手の心を受け止めることが苦手なため、誤解によるトラブルに巻き込まれやすい。講座では、「自分のからだの変化を知る」「自分を大事にし、相手も大切にする」ことなどを教え、人を好きになるのはすばらしいことだと伝える一方、ロールプレイングゲームで「好きな気持ちを告白する」「断られる」といった体験を重ねる。

2012年は、“子まち”のメンバーである心理学者と協力して講座の効果を検証しながら、教材の開発を行う。「愛や性の問題は誰にとっても大切ですが、障がいのある子どもの場合、親も先生もとまどうことが多く切実です。『心とからだの講座』も含めて新しい教育プログラムを開発することで、障がいのある子どもや若者が隠れた能力を発揮し、一人ひとりに合ったやり方で社会と関わっていけるようになってほしいと思います」(田中さん)。

12年間で総額5億2,555万円(274件)、国内最大級の規模の助成を実施

画像:支援団体の活動内容の発表の様子 画像:参加した皆さん
支援団体の活動内容の発表の様子 参加した皆さん
画像:ファイザープログラム2011年度の新規助成応募状況ファイザープログラム2011年度の新規助成応募状況

社会貢献活動の一環として2000年に創設されたファイザープログラムは、「心とからだのヘルスケア」の領域に関する市民活動・市民研究を助成しています。ここでいう「ヘルスケア」は、“健康管理”という意味でなく、保健・医療・福祉・生活を一体とした充実した人生に関するケアとして捉えています。

支援団体の選考にあたっては、公的機関からのサービスが得にくい活動や社会資源が十分でない分野への支援、プロジェクトの独創性や試行性などを重視しています。また、最長3年間の継続助成制度、人件費や事務局経費も助成対象とするしくみなどを先駆的に導入し、助成団体が自立できる支援を目指しています。

2011年度の助成団体は新規が12件(総額2 ,801万円)、継続が11 件(総額2 ,000 万円)で、助成総額は4,801 万円となりました。2011年12月16日にファイザーの本社ビルで開催された「2011年度ファイザープログラム贈呈式」では、すべての支援団体が活動内容と支援プロジェクトについて発表を行いました。

ファイザーはこれまで12年間に、延べ3,052件(新規2,851件、継続201件)の応募の中から、新規助成・継続助成合わせて274件のプロジェクトに対し、5億2 ,555万円の支援を行ってきました。これは企業による市民活動支援としては国内最大級の助成規模です。

2011年度助成対象プロジェクトはこちら

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