米国ファイザー財団の助成
ファイザー財団(本部:ニューヨーク)は、1953年にファイザー社より設立された独立の慈善団体で、ヘルスケアと教育へのアクセス改善、イノベーションの促進、ファイザー社員のコミュニティー活動への参加支援などをミッションに掲げています。
2008年2月、ファイザー財団は日本の非営利団体である〈あけぼの会〉(正式名:Breast Cancer Network Japan - あけぼの会」と〈日本禁煙推進医師歯科医師連盟〉に対し、今後3年間にわたって助成を行い、両団体が日本国民の健康増進を目的として取り組む2つのプロジェクトを支援すると発表しました。両団体に対する助成の総額は400万ドル超となります。
ファイザー財団は、具体的かつ効果的な方法で人々の健康増進に向けたプロジェクトに取り組む世界中の非営利団体を助成する制度を運営しています。『オンコロジー』プロジェクトは、がん患者数の世界的な増大、『禁煙』では喫煙の健康被害に対する認識の広がり、および喫煙による死亡者数の増大などから、両団体に対する助成が最も人々の健康の増進に貢献できる分野として特定されました。
「マンモグラフィー検診」プロジェクト
今回日本で助成の対象となった日本のプロジェクトの一つは、国内最大級の乳がん患者会である〈あけぼの会〉の「マンモグラフィー検診」プロジェクトです。このプロジェクトは東京都在住の40歳以上の女性のマンモグラフィー検診率を2010年までに現在の15%から40%に引き上げることを目指しており、 2008年1月からの3年間で300万ドルの助成が行われます。〈あけぼの会〉は、まず東京都内でプロジェクトを試行し、実績を上げた上で、活動を他府県に広げて行く考えです。
禁煙治療スペシャリスト養成プロジェクト
日本のもう一つのプロジェクトは、〈日本禁煙推進医師歯科医師連盟〉が提唱する「禁煙治療スペシャリスト養成プロジェクト」です。厚労省は2006年にニコチン依存症を健康保険の適用対象としましたが、この治療のための標準手順書の認知や活用度もまだ低く、治療経験のある医師の数も限られています。日本の喫煙率は先進国の中でも高く、禁煙治療の普及が期待されていますが、禁煙治療には、公式な教育プログラムがまだありません。そこで、このプロジェクトでは、日本の現状に合ったe-ラーニングやフォローアップ・ワークショップなどの医療従事者向けの禁煙治療のスペシャリスト養成プログラムを開発する予定です。このプロジェクトの目的は、禁煙治療の成功率を高め、日本における禁煙治療を標準化して質を高めることです。ファイザー財団から2008年から3年間で約140万ドルが助成されます。


