ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岩崎博充、資本金:648億円)は、2009年7月7日(火)、高血圧症、高コレステロール血症治療薬「カデュエット 配合錠」(一般名:アムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物配合剤)の製造販売承認を取得しました。
高血圧症と高コレステロール血症の併発は、脳・心血管疾患の発症リスクを一層高めることが知られており、カデュエット 配合錠は、1日1回経口投与で、高血圧症と高コレステロール血症を世界で初めて1錠で治療できる薬剤です。また、本剤は服薬アドヒアランスの向上ならびに持続的かつ安定した血圧・LDLコレステロール低下作用を実現します。
カデュエットは、高血圧症治療のスタンダードドラッグであるアムロジピン(製品名:ノルバスク)と高コレステロール血症治療のスタンダードドラッグであるアトルバスタチン(製品名:リピトール)を配合した経口治療剤です。
配合されている2剤のうちアムロジピンは、優れた降圧効果と安全性によって、国内で最も処方されている高血圧症治療剤(持続性カルシウム拮抗薬)です。英国ファイザーの研究所で合成され、ノルバスク 錠(Norvasc)の製品名で高血圧症・狭心症治療薬として米国と欧州では1990年に、日本では1993年に発売されました。
一方のアトルバスタチンは、国内で最も処方されている高コレステロール血症治療剤(HMG還元酵素阻害剤)です。米国ワーナー・ランバート社が開発し、リピトール 錠(Lipitor)の製品名で米国と欧州では1997年に、日本では2000年に発売され、アステラス製薬とファイザー株式会社によって共同販売されています。
カデュエットは、2004年に米国で承認されたのを皮切りに現在では世界60ヵ国以上で承認されています。
近年、心血管疾患のリスク管理には、血圧とコレステロールを併せてコントロールすることが、脳卒中や心筋梗塞といった重篤な心血管イベント発症の抑制に大きく関与していることが知られています。しかしながら、血圧やコレステロールを十分コントロールできていない患者さんが多く存在することも問題視されてきました。既に受診しているにもかかわらず、血圧またはコレステロールのコントロールが不十分だったり、一方が未治療な場合も少なくありません。
生活習慣病の治療は長期間にわたるため、医師の指示通り服薬しなかったり、治療を途中で止めてしまったりする事も散見されます。高血圧症と高コレステロール血症の薬物療法を始めた患者さんで1年後に指示通りに治療を実践していたのは40%程度というデータ(*1)もあります。服薬アドヒアランス、すなわち服薬の遵守率が低いと、血圧やコレステロールのコントロールが不十分となり、心血管疾患のリスクが高まります。
カデュエットは、こうした問題を解決するために、医療現場で最も汎用されている高血圧症治療剤と高コレステロール血症治療剤を配合して、一錠で双方の治療を可能にした初めての薬剤です。高血圧症と高コレステロール血症を2剤で治療する場合よりもカデュエット1剤で治療した場合の服薬アドヒアランスは有意に改善するため、異なる疾患の配合錠は大きなメリットがあるといえます。(*2)
カデュエットは、アムロジピンとアトルバスタチンという異なる薬効成分を各2種類の用量に組み合わせた4剤型があるため、血圧、コレステロールの程度に応じた剤型を選択することが可能です。また、それぞれの剤型は、容易に識別できるように異なる形にしています。
*1: Chapman,R.H et al.:Arch. Intern.Med. 165(10):1147,2005より
*2: Bimal, V.P. et al.:Vasc.Health. Risk.Manag. 4(3):673,2008より
カデュエット 配合錠の概要
| 【製品名】 |
カデュエット 配合錠(Caduet Combination Tablets)1番、2番、3番、4番 |
| 【一般名】 |
アムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物配合剤 |
| 【承認取得日】 |
2009年7月7日 |
| 【製造販売】 |
ファイザー株式会社 |
| 【効能・効果】 |
本剤(アムロジピン・アトルバスタチン配合剤)は、アムロジピン及びアトルバスタチンによる治療が適切である以下の患者に使用する。
高血圧症又は狭心症と、高コレステロール血症又は家族性高コレステロール血症を併発している患者
なお、アムロジピンとアトルバスタチンの効能・効果は以下のとおりである。
アムロジピン
・高血圧症・狭心症
アトルバスタチン
・高コレステロール血症・家族性高コレステロール血症 |
| 【用法・用量】 |
本剤(アムロジピン・アトルバスタチン配合剤)は、1日1回経口投与する。
なお、以下のアムロジピンとアトルバスタチンの用法・用量に基づき、患者毎に用量を決めること。
アムロジピン
・高血圧症
通常、成人にはアムロジピンとして2.5~5mgを1日1回経口投与する。
なお、症状に応じ適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。
・狭心症
通常、成人にはアムロジピンとして5mgを1日1回経口投与する。
なお、症状に応じ適宜増減する。
アトルバスタチン
・高コレステロール血症
通常、成人には、アトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日20mgまで増量できる。
・家族性高コレステロール血症
通常、成人には、アトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日40mgまで増量できる。 |
| 【特性】 |
1)世界初の持続性Ca拮抗薬/HMG-CoA還元酵素阻害剤の配合錠
世界初の異なる適応症に対する薬剤の配合錠です。
2)高血圧症と高コレステロール血症に優れた臨床効果。
脳・心血管疾患のリスクファクターである高血圧症と高コレステロール血症の両方に効果を発揮します。
3)1日1回、1錠投与が可能
1日1回、1錠投与と簡便であり、アドヒアランスの向上が期待できます。 |
| 【剤型】 |
カデュエット配合錠1番(アムロジピン2.5mg /アトルバスタチン 5mg)
カデュエット配合錠2番(アムロジピン2.5mg /アトルバスタチン10mg)
カデュエット配合錠3番(アムロジピン 5mg /アトルバスタチン 5mg)
カデュエット配合錠4番(アムロジピン 5mg /アトルバスタチン10mg) |
以上 |