Inspra®(一般名:エプレレノン)、慢性心不全(NYHA機能分類II度)でLVEFが30%以下の成人患者さんにおける心血管疾患発症および心血管死のリスク低下を適応として承認を取得
―エプレレノンを標準療法に追加することにより、この患者群における心血管死または心不全による入院のリスクがプラセボを標準療法に追加した場合と比較して37%減少―
―エプレレノンを標準療法に追加するコストは、1日1.53ポンド程度―
報道関係各位
2012年4月18日
ファイザー株式会社
この資料は、ファイザー社が2012年4月4日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳再編集し、皆さまのご参考に供するものです。本データの詳細(原文)につきましては添付資料をご参照ください。
英文タイトル:
- Inspra® (eplerenone) now Approved for Reduction of Risk for Cardiovascular Morbidity and Mortality in Adult Patients with Chronic Heart Failure (NYHA Class II) and LVEF ≤30%
- Eplerenone in combination with standard optimal therapy can reduce the risk of cardiovascular death or heart failure hospitalisation for these patients by 37% compared to placebo plus standard optimal therapy -
- Adding eplerenone to standard therapy typically costs £1.53 per day -
注:日本において、「Inspra®」(一般名:エプレレノン)は、「セララ®錠」としてファイザー株式会社が製造販売しております。また、適応症は、高血圧症となっています。(詳しくは、製品の添付文書を参照ください)
ウォルトン・オークス、2012年4月4日-ファイザー社は本日、選択的アルドステロン拮抗薬/ミネラロコルチコイド受容体(MR)拮抗薬であるInspra(一般名:エプレレノン)が、NYHA機能分類II度の心不全(慢性)で左心室機能不全(LVEF ≤30%)の成人患者における心血管疾患発症および心血管死のリスク低下を新規適応として、標準療法に追加することについて英国で承認を取得したことを発表しました*1。
エプレレノンはすでに、心筋梗塞を発症して間もない心不全でLVEFが40%以下の患者さんを対象として、標準療法に追加する適応を取得しています。
今回の追加適応は、心血管疾患による死亡および心不全による最初の入院という複合主要評価項目の相対的リスクが37%統計学的に有意に減少(p‹0.001)したことを示したEMPHASIS-心不全試験の結果に基づいたものです*2。また、副次的評価項目である心不全による入院(42%、p‹0.001)、全死亡(24%、p=0.008)、心血管死(24%、p=0.012)、すべての入院(23%、p‹0.001)にも統計学的に有意な減少が見られました。今回の承認によって、疾患のより早期の段階で心不全患者さんのアウトカムが改善される可能性があります。
英国における心不全患者数は875,000名に上り*3、現在の標準療法では、患者さんは頻繁に入院を繰り返し、平均余命も低下している状況で、3人に1人が診断から1年以内に死亡しています*4。頻繁な入院の原因は心不全の増悪の可能性があり、これによって心機能が進行的に低下すると考えられ*5、また患者さんとご家族や介護者の方にとって大きな負担となっています。さらに、平均11日に及ぶ入院は英国の国民健康保険制度(NHS)にとって大きな財政的負担となっています*4。
インペリアル・カレッジの心臓病学教授で、ロンドンのロイヤル・ブロンプトン病院で心臓専門医(コンサルタント)を務めるMartin Cowie教授は、「慢性心不全患者さんは、一般的な種類のがん患者さんと比較して平均余命が短く、頻繁に入院が必要となります。こうした入院は慢性心不全関連の医療費の大部分を占めています。財政的圧力が高まる中、医療費を削減し、患者さんの寿命を伸ばす新戦略は大変歓迎されます」と述べています。
先進国における慢性心不全の医療費に占める割合は約2%で、そのうち70%までが入院費です*6。慢性心不患者さんにおけるエプレレノン(NYHA機能分類II度)の医療経済分析は、標準療法にエプレレノンを追加することは、標準療法のみを行う場合と比較して費用効果があり、質調整 生存年(QALY)*の増分費用は3,534ポンドであることを示しています*7。この数字は、英国国立医療技術評価機構(NICE)が良好な費用効果の分岐点とする20,000ポンドを大幅に下回っています。
*QALYは英国国立医療技術評価機構(NICE)が使用する医薬品の費用効果を検討する上での評価基準です。
EMPHASIS-心不全試験について
EMPHASIS-心不全試験の主要結果は2011年1月発行のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌に掲載されています。
この極めて重要な試験には、執行運営委員会の共同委員長を務めるナンシー大学のFaiez Zannad教授とミシガン大学のBertram Pitt教授が率いる治験医師チームにより、世界29カ国の278施設から2,737名の患者さんが参加登録されました。
2010年5月、プロトコルで規定される中間解析によって、試験前に定めた中止基準を満たし、主要評価項目の有意な差(両側検定、P‹0.001、エプレレノンに有利な結果)が明らかになったため、EMPHASIS-心不全試験の登録募集は中止されました。
安全性について、この試験から新たな情報はありませんでした。予想されたとおり、プラセボ群と比較して、エプレレノン群における高カリウム血症(血清カリウム値>5.5mmol/Lと定義される)の発症率が高くなりました(それぞれ7.2%と11.8%、p<0.001)。
注:日本において、「Inspra®」(一般名:エプレレノン)は、「セララ®錠」としてファイザー株式会社が製造販売しております。また、適応症は、高血圧症となっています。(詳しくは、製品の添付文書を参照ください)
References- *1 Inspra SmPC
- *2 Zannad F, McMurray JJ, Krum H, van Veldhuisen DJ, Swedberg K, Shi H, Vincent J, Pocock SJ, Pitt B; the EMPHASIS-HF Study Group: Eplerenone in Patients with Systolic Heart Failure and Mild Symptoms. New England Journal of Medicine 2011; 364:11-21
- *3 Petersen S, Rayner M and Wolstenholme J; Coronary heart disease statistics: heart failure supplement. The British Heart Foundation 2002
- *4 NICOR: National Institute for Cardiovascular Outcomes Research. National Heart Failure Audit: April 2010 – March 2011. UCL, 2012
- *5 Gheorghiade M, De Luca L, Fonarow GC, Filippatos G, Metra M, Francis GS: Pathophysiologic Targets in the Early Phase of Acute Heart Failure Syndromes. The American Journal of Cardiology 2005; 96: 11G–17G
- *6 McMurray J, Davie A. The pharmacoeconomics of ACE inhibitors in chronic heart failure. Pharmacoeconomics 1996;9(3):188-197
- *7 Data on file:Pfizer cost effectiveness model for Inspra for CHF; 2012
【参考資料】MEDICAL FINAL APPROVED Expanded indication UK press release 030412.pdf(PDF:198KB)








