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グローバル戦略提携の独メルク社と米ファイザー社、
ステージⅢb/Ⅳ非小細胞肺がん患者におけるavelumabの第Ⅲ相試験を開始
  • メルクとファイザーの戦略提携による2015年に開始予定の試験のうち、初の承認申請用試験
  • 30カ国以上約290の試験施設で被験者募集する第Ⅲ相臨床試験で1例目の投与開始
  • 本試験の主要評価項目は、白金製剤併用療法を受けた後に増悪をきたした、プログラム細胞死リガンド1陽性(PD-L1+)のステージⅢb/Ⅳ非小細胞肺がん(NSCLC)患者の全生存期間(OS)

報道関係各位

2015年4月21日
ファイザー株式会社
メルクセローノ株式会社

*このプレスリリースは、ドイツ・メルク社および米国・ファイザー社が2015年4月20日(米国現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳、一部省略・追加、再編集しご提供するものです。
*正式言語は英語であり、その内容及び解釈については英語が優先します。
http://www.pfizer.comまたは http://www.merckgroup.comをご参照ください。

2015年4月20日、ドイツ・ダルムシュタットおよび米国・ニューヨーク発: 独メルク社(以下、メルク)と米ファイザー社(以下、ファイザー)は本日、白金製剤併用療法を受けた後に増悪をきたしたステージⅢb/Ⅳ非小細胞肺がん(以下、非小細胞肺がんを「NSCLC」と略記)*患者において、免疫療法の治験薬avelumab(MSB0010718C)*とドセタキセルの有効性と安全性を比較評価する第Ⅲ相国際試験(EMR 100070-004)を開始し、第1例目の投与を開始したことを発表しました。本試験に組み入れられた最初の患者は日本人です。

本第Ⅲ相試験は、1対1無作為化非盲検多施設共同臨床試験で、対象のステージⅢb/ⅣNSCLC患者はPD-L1の発現状態にかかわらず、avelumabまたはドセタキセルの投与を受けます。北米、南米、アジア、アフリカおよび欧州の30カ国以上、290の試験施設から約650名の被験者が参加する予定です。北米ではメルクに代わり、米国とカナダで同社のバイオ医薬品事業を展開するEMDセローノが臨床試験を実施します。 本試験は、avelumabに関するJAVELIN臨床試験プログラム*の一環です。

本試験の主要評価項目は、白金製剤併用療法を受けた後に増悪をきたした、プログラム細胞死リガンド1陽性(PD-L1+)のステージⅢb/Ⅳ NSCLC患者の全生存期間(OS)です。副次的評価項目はPD-L1の状態にかかわらず本試験の全母集団について評価を行い、OSのほか奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)および患者報告に基づくアウトカムが含まれます。

JAVELIN臨床試験プログラムには、転移性メルケル細胞がん患者におけるavelumabの第Ⅱ相国際試験、転移性または局所進行性固形がん患者におけるavelumabの第I相国際試験、胃がんのアジア人患者の拡張パートを含む転移性または局所進行性固形がん日本人患者におけるavelumabの第Ⅰ相試験があります。avelumabの第Ⅰ相プログラムには、NSCLC、乳がん、胃がん、卵巣がん、膀胱がん、黒色腫、中皮腫など複数のタイプの腫瘍について治療を受ける840名の患者が参加しています。

【両社開発部門リーダーからのコメント】

■メルクセローノのグローバル研究開発部門ヘッド Dr. Luciano Rossetti
「NSCLC患者さんの全生存期間を延長するため、新しい革新的な治療戦略が早急に求められています。私たちは、この治療困難な疾患をもつ患者さんの治療に対してavelumabが将来的な選択肢となるよう、研究開発に取り組んでいます。この第Ⅲ相臨床試験において1例目の投与開始は、腫瘍免疫領域における両社の提携*においても重要なマイルストーンとなります。」

■ファイザーオンコロジー事業部門 臨床開発兼メディカルアフェアーズ担当 シニア・ヴァイス・プレジデント兼チーフ・メディカル・オフィサーDr. Mace Rothenberg
「本試験は、両社で2015年に開始を予定している承認申請の対象となる試験のうち初めての試験となり、がん患者さんのための治療薬開発を加速させるという私たちの決意を表明するものです。この提携により、将来有望な抗PD-L1抗体であるavelumabを、ファイザー社の既承認または現在開発中のがん治療法の併用ポートフォリオと組み合わせることが可能となります。がん患者さんに腫瘍免疫製剤の利用を広げる可能性を秘めた素晴らしい機会となるでしょう。」

【両社日本開発部門リーダーからの共同コメント】

■メルクセローノ株式会社 取締役 研究開発統括本部長兼北東アジアハブ・サイトヘッド  桂 幸一
 ファイザー株式会社 取締役 執行役員 医薬開発部門長 原田 明久

「本試験は、がん治療に革新をもたらすことが期待されている抗PD-L1抗体薬avelumabの肺がん(NSCLC)を対象としたグローバル試験です。その試験で、世界最初の患者組み入れを日本が達成したことで、日本における革新的な医薬品開発がさらに加速されることと思います。この度の両社の提携により、両社で協力してこの有望な抗体を開発することになり、他の薬剤との併用あるいは他の多くのがん種で開発が促進され、日本および世界のがん患者さんに対してより良い治療法をいち早く届けられるよう努めてまいります。」

参考資料

*非小細胞肺がん(NSCLC)について

世界において、肺がんはがんによる男性の死亡原因で第1位、女性においては第2位とされ、乳がんと前立腺がんを足したがん死の約2倍にものぼります1。非小細胞肺がんは、肺がんの中でもっとも多いタイプに分類され、85~90%を占めています2。非小細胞肺がんのうち、局所進行性が約35~40%3、転移性が約70%4を占めます。

*avelumabについて

avelumabは、抗PD-L1モノクローナル抗体(MSB0010718C)の提案中の国際一般名(p-INN)です。
avelumab は、臨床試験中の薬剤で完全ヒト型抗PD-L1 IgG1 モノクローナル抗体(fully human anti-PD-L1 IgG1 monoclonal antibody)です。avelumabはPD-L1の相互作用を抑制することにより、T細胞と適応免疫系の活性化を可能にすると考えられています。Fc領域を維持することにより、avelumabは自然免疫系に働きかけ、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC) を誘発すると考えられます。2014年11月、メルク社とファイザー社はavelumabの共同開発および共同販売をする戦略的提携の締結を発表しました。

*avelumabのJAVELIN臨床試験プログラム

JAVELINは、複数のがん腫の治療において、avelumabによるPD-L1阻害を探索する包括的国際臨床試験プログラムです。JAVELIN臨床試験プログラムには次の試験が含まれます。

  • 白金製剤を含む2剤併用療法後に進行が認められたⅢb/Ⅳ期のNSCLCを有する患者を対象とした、ドセタキセルと比較したavelumabの有効性および安全性を評価する第Ⅲ相試験
  • 転移性メルケル細胞がん患者を対象としたavelumabの臨床的活性および安全性を検討する国際的な第Ⅱ相非盲検多施設試験
  • 転移性および局所進行性の固形がんを有する患者における安全性、忍容性、薬物動態、生物学的および臨床的活性を検討する国際的な第Ⅰ相非盲検複数用量漸増試験
  • 転移性または局所進行性の固形がんを有する日本人患者を対象としたavelumabの忍容性、安全性、薬物動態、生物学的および臨床的活性の検討、および拡張パートで胃がんを有するアジア人患者を対象とする第Ⅰ相試験

*メルクとファイザーの提携について

腫瘍免疫は両社にとって最重要領域です。グローバル戦略提携によって、両社は強みと能力を互いに享受しあい、抗PD-L1抗体薬 avelumabの潜在力を開拓することが可能になります。同薬は当初メルクが見出し、開発してきました。本腫瘍免疫領域における提携の一部として、両社はavelumabを開発し、販売し、ファイザーの抗PD-1抗体薬の開発を進めます。さらに、本提携に基づき米国および主要な市場でザーコリのコ・プロモーションを実施します。また、本提携は優先順位の高い最大20件の腫瘍免疫領域の臨床開発プログラムに及び得るもので、同プログラムには併用試験を含み、その多くは2015年内の開始が期待されています。

メルクについて

ドイツ・ダルムシュタット市に本拠を置くMerck(メルク)は、ヘルスケア、ライフサイエンス及びパフォーマンスマテリアルズ分野において、最高水準の品質と高度な技術に基づく革新的な製品を提供するリーディングカンパニーです。メルクセローノ、コンシューマヘルス、アレルゴファーマ、バイオシミラー、メルクミリポア、パフォーマンスマテリアルズの6事業部を有し、2014年の売上高は約113億ユーロとなっています。世界66カ国におけるグループ従業員約39,000名が、患者さんのクオリティ・オブ・ライフの向上や顧客企業の支援、グローバルな課題の解決に向け取り組んでいます。メルクは世界で最も歴史の古い医薬・化学品会社です。1668年以来、革新性、事業の成功及び責任ある企業家精神を標榜しています。メルクの創業家は全体の約70%の株式を保有し、今日にいたるまで株式の過半数を所有し続けております。EMD Serono, EMD Millipore, EMD Performance Materials として事業を行っているカナダ及びアメリカ合衆国を除き、ドイツ・ダルムシュタットのメルクはMerckの名称及びブランドのグローバルな権利を有しています。

メルクセローノについて

メルクセローノ株式会社は、ドイツ・ダルムシュタットに本社を置くメルクのバイオ医薬品部門の日本法人で、2007年10月1日に発足し、がん及び不妊治療領域を重点領域としています。
メルクセローノ株式会社の詳細についてはwww.merckserono.co.jpをご覧ください。

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは世界のがん患者さんに希望の光をもたらすため、革新的な治療選択肢の発見、研究、開発に注力しています。当社の強力なパイプラインは業界で最も堅固なものであり、科学的な発見の中でも最もよい物を探し出し、多様ながん患者さんのために臨床応用することに的を絞った研究を進めています。当社は生物製剤と小分子を臨床開発するとともに、100以上の臨床試験を実施中です。学術機関、個人研究者、共同研究グループ、政府、技術提携先などと協力しながら、ファイザーオンコロジーは画期的な医薬品によるがんの治癒、あるいは、コントロールに真剣に取り組んでいます。適切な医薬品を適切な患者さんに適切なタイミングで届けることがファイザーオンコロジーの使命です。詳しい情報はwww.pfizer.comで入手できます。

ファイザーについて:より健康な世界の実現のために

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、皆様が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療薬をお届けしています。私たちは、ヘルスケア製品の探索・開発・製造におけるクオリティ・安全性・価値の基準設定をリードしていくことを目指しています。当社のグローバルなポートフォリオには、医薬品とワクチンに加え、世界的に著名なコンシューマー・ヘルスケア製品が含まれています。ファイザーの社員は先進国および新興市場で、今、この時代に最も恐れられている疾患の予防・治療・治癒に役立つ製品を通じて健康に貢献しています。卓越した革新的医薬品企業の責務として、優れた医薬品を誰もが容易に入手できるように、ファイザーは世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。ファイザーは私たちに信頼を寄せてくださる皆様のため、150年以上にわたり前進を続けてきました。詳細は当社のウエブサイト(www.pfizer.com)をご覧ください。 また、ファイザー株式会社(日本法人)の取り組みは、下記ホームページよりご覧いただけます。 www.pfizer.co.jp

 

References

  1. American Cancer Society. (2011). Global Facts & Figures Second Edition. Retrieved from: http://www.cancer.org/acs/groups/content/@epidemiologysurveilance/documents/document/acspc-027766.pdf
  2. American Cancer Society. (2014). Lung Cancer (Non-Small Cell) [Fact sheet]. Retrieved from: http://www.cancer.org/acs/groups/cid/documents/webcontent/003115-pdf.pdf
  3. Blumenschein, G. R., Paulus, R., Curran, W. J., Robert, F., Fossella, F., Werner-Wasik, M., Herbst, R. S., Doescher, P. O., Choy, H., & Komaki, R. (2011). Phase II study of cetuximab in combination with chemoradiation in patients with stage ⅢA/B non-small-cell lung cancer: RTOG 0324. Journal of clinical oncology: official journal of the American Society of Clinical Oncology, 17, 2312–2318.
  4. Wood, S. L., Pernemalm, M., Crosbie, P. A., & Whetton, A. D. (2013). The role of the tumor-microenvironment in lung cancer-metastasis and its relationship to potential therapeutic targets. Cancer treatment reviews, 4,558–566.

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