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ファイザー社、次世代ALK阻害剤ロルラチニブのALK陽性またはROS1陽性
進行非小細胞肺がんを対象とした第II相試験の全結果を発表
~複数の前治療歴がある患者群においても、肺腫瘍と脳転移に対して強力かつ持続的な奏効を示す~

報道関係各位

2017年10月30日
ファイザー株式会社

英文タイトル:
  • Pfizer Presents Full Results from Phase 2 Study of Next-Generation Investigational
    ALK-Inhibitor Lorlatinib in ALK-Positive and ROS1-Positive Advanced Non-Small Cell Lung Cancer
    -Strong, durable responses seen against lung tumors and brain metastases across multiple lines of therapy-

■以下の参考資料について
この資料は、米国ファイザー社が2017年10月16日(米国現地時間)に発表したプレスリリースの一部を日本語に翻訳再編集し、皆さまのご参考に供するものです。正式言語は英語であり、その内容及び解釈については英語が優先します。http://www.pfizer.com をご参照ください。

■日本におけるロルラチニブの開発状況について
日本も、今回発表されたロルラチニブの第Ⅱ相試験に参加しています。また、第Ⅲ相CROWN試験(NCT03052608)にも参加しており、現在被験者登録中です。

ファイザー社は本日、開発中の次世代チロシンキナーゼ阻害剤ロルラチニブの第II相試験の全結果を発表しました。同剤は、複数の前治療歴を有する患者さんを含む、ALK陽性またはROS1陽性の進行非小細胞肺がん(以下、「非小細胞肺がん」を「NSCLC」と略記)患者さんの肺腫瘍や脳転移に対して臨床上有意義な抗腫瘍活性を示しました。副作用は概ね管理可能で、重症度は主に軽度から中等度でした。本結果[要旨 #OA 05.06]は本日、横浜で開催中の国際肺癌学会(IASLC)第18回世界肺癌学会議(WCLC)*の口頭セッションにて、治験責任医師で豪メルボルンのピーター・マッカラムがんセンター 腫瘍内科医Benjamin Solomon教授によって発表されました。当社は、これ以外の肺がん臨床プログラムで得られたデータについてもWCLC開催中に発表する予定です。

*広報注)2017年10月15日~18日に開催済

Benjamin Solomon教授は次のように述べています。「本日発表した結果は、ロルラチニブが複数回の治療を受けたALK陽性進行NSCLC患者さんにも有効な治療選択肢となることを示唆しています。第2世代のALK阻害剤による治療を受け、その後の治療選択肢が非常に限られているNSCLC患者さんにおける包括的なデータが得られています。また、ALK陽性進行NSCLC患者さんにとって脳転移の管理は非常に重要であり、かつこの疾患を治療する上で特に難しい課題でもあります。我々は非常に高い頭蓋内奏効を確認しており、これは複数回の前治療を受けた患者さんを含む全ての患者群で認められました」

ファイザー社グローバル製品開発・オンコロジーグループの最高開発責任者Dr.Mace Rothenberg(MD)は次のように述べています。「ロルラチニブは、トランスレーショナル・リサーチ(橋渡し研究)とプレシジョン・メディシン(精密医療、個別化医療)を組み合わせた開発によって実現した成功例の一つといえます。ALK陽性またはROS1陽性のNSCLCを適応として初めて承認を受けた薬剤としてザーコリ(一般名:クリゾチニブ)があります。当社の研究・開発者たちは、ザーコリや他のALK阻害剤が効かなくなった患者さんの腫瘍に生じた変異を解明することにより、こうした耐性変異がみられる変異型ALKを阻害し、耐性を克服しうる化合物をデザインすることに成功しました。このような病態を対象に実施した第II相試験で、ロルラチニブの抗腫瘍活性という臨床的エビデンスが得られたことに、大変勇気づけられています」

第II相試験では、脳転移がない、あるいは無症候性の脳転移(治療歴の有無を問わない)を有する患者さん計275名を対象に、ロルラチニブの抗腫瘍活性と安全性を検討しました。参加者は、バイオマーカー(ALK陽性またはROS1陽性)と前治療歴をもとに、6つのコホートに割り付けられました。主要評価項目は、独立中央判定(ICR)に基づく客観的奏効率(ORR)と頭蓋内ORR(IC-ORR)でした。本試験で得られた併合解析結果は以下の通りでした:

  • ■ALK陽性、未治療:ORRは90%(27/30; 95% CI: 74, 98)、IC-ORRは75%(6/8; 95% CI: 35, 97)。
  • ■ALK陽性、クリゾチニブによる前治療歴あり(化学療法による治療歴を問わない):ORRは69%(41/59; 95% CI: 56, 81)、IC-ORRは68%(25/37; 95% CI: 50, 82)。
  • ■ALK陽性、クリゾチニブ以外のALK阻害剤による前治療歴あり(化学療法による治療歴を問わない):ORR は 33%(9/27; 95% CI: 16, 54)、IC-ORRは42%(5/12; 95% CI: 15, 72)。
  • ■ALK陽性、2または3レジメンのALK阻害剤による前治療歴あり(化学療法による治療歴を問わない):ORRは 39%(43/111; 95% CI: 30, 49)、IC-ORRは48%(40/83; 95% CI: 37, 59)。
  • ■ROS1陽性(前治療歴の有無を問わない):ORRは36%(17/47; 95% CI: 23, 52)、IC-ORRは56%(14/25; 95% CI: 35, 76)。

ロルラチニブの忍容性は概ね良好でした。有害事象の大部分は軽度から中等度で、ロルラチニブの減量や投与中断、または標準的な薬物療法によって管理可能でした。治療に関連する死亡はなく、薬剤関連の有害事象による中止率も低いものでした(3%)。最もよく認められた有害事象は以下の通りです:高コレステロール血症(81%)、高トリグリセリド血症(60%)、浮腫(43%)、末梢神経障害(30%)、体重増加(18%)、認知的変化(18%)、気分的変化(15%)、疲労(13%)、下痢(11%)、関節痛(10%)、AST増加(10%)。

当社は、本第II相試験のデータを基に、FDAを含む各地域の規制当局との協議を進めてまいります。2017年4月26日、FDAはロルラチニブを1剤以上のALK阻害剤による前治療歴を有するALK陽性転移性NSCLC治療におけるブレークスルー・セラピー(画期的治療薬)に指定しました。

ファイザー社オンコロジー部門は、標準治療法と免疫療法の新たな組み合わせを研究することにより、バイオマーカーにもとづく治療の分野で築き上げてきた伝統をさらにゆるぎないものとし、患者さんのアンメットニーズに取り組んでいます。またこの学会(WCLC)では、以下のような現在開発中のその他の肺がん治療薬の研究データも発表する予定です:

  • ●PROFILE1001にてクリゾチニブによる治療を受けた、MET exon-14変異を有するNSCLC患者の血漿ゲノムプロファイリングと転帰(Late-breaker口頭発表:要旨 #OA 12.06)
  • ●EGFR遺伝子変異を有する進行非小細胞肺がん患者のサブグループにおけるファーストライン治療薬としてのdacomitinibとgefitinibの比較(口頭発表:要旨 #OA 05.01)
  • ●次世代シーケンシングによって明らかになった、クリゾチニブによる治療を受けたALK陽性NSCLC患者における内因性耐性獲得機構(ポスター発表:要旨 #P1.01-016)
  • ●EGFR陽性進行NSCLCの日本人患者に対するファーストライン治療薬としてのdacomitinibとgefitinibの比較(ARCHER 1050)(ポスター発表:要旨 #P3.01-072)
  • ●EGFR陽性NSCLCに対するファーストライン治療薬としてのdacomitinibとgefitinibの症状への影響:無作為化第III相試験の結果(ポスター発表:要旨 #P3.01-012)

参考資料

【非小細胞肺がんについて】

肺がんは、がんによる死亡原因の世界1位です1。NSCLCは肺がん症例の約85%を占めており、特に遠隔転移している場合は未だに治療が困難です2。NSCLC患者さんの約75%が転移後または進行後に肺がんと診断されますが、その時点での5年生存率は僅か5%です2,3,4

【ロルラチニブについて】

ロルラチニブは、開発中の次世代ALK/ROS1チロシンキナーゼ阻害剤で、ALK融合遺伝子とROS1融合遺伝子の染色体再構成を有する非臨床肺がんモデルにおいて高い活性を示しました。ロルラチニブは特に、他のALK阻害剤に抵抗性を示す変異腫瘍に対しても効果を発揮できるように、また、血液脳関門を通過できるように設計されました。
今年の初めには、ロルラチニブの第III相CROWN試験(NCT03052608)への被験者登録が始まりました。本試験は、ALK陽性転移性NSCLCに対するファーストライン治療薬としてのロルラチニブをクリゾチニブと比較する、進行中の非盲検無作為化群間比較試験です。 ロルラチニブは臨床試験が進行中で、いずれの規制当局にも、またいかなる適応症についても承認を受けていません。

【ダコミチニブについて】

ダコミチニブは、次世代型不可逆的上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤です。1日1回投与の経口薬として現在開発中です。いずれの規制当局にも承認を受けていません。

【ザーコリ®(クリゾチニブ)について】

ザーコリはチロシンキナーゼ阻害剤で、米国では、「FDA承認の検査法でALK陽性またはROS1陽性と診断された局所進行または転移性NSCLC」を適応として承認されています。ザーコリは、オーストラリア、カナダ、中国、日本、韓国、欧州連合を含む90カ国以上でALK陽性NSCLCを適応として承認されています。

<出典>
  1. 1 The International Agency for Research on Cancer, the World Health Organization, GLOBOCAN 2008, Available at:
    http://globocan.iarc.fr/Pages/fact_sheets_cancer.aspx (select “Lung” from the drop-down menu). Accessed October 13, 2017.
  2. 2 Reade CA, Ganti AK. EGFR targeted therapy in non-small cell lung cancer: potential role of cetuximab. Biologics. 2009; 3: 215–224.
  3. 3 Yang P, Allen MS, Aubry MC, et al. Clinical features of 5,628 primary lung cancer patients: experience at Mayo Clinic from 1997 to 2003. Chest. 2005;128(1):452–462
  4. 4 American Cancer Society. Detailed Guide: Lung Cancer (Non-Small Cell). Available at:
    http://www.cancer.org/cancer/lungcancer-non-smallcell/detailedguide/non-.... Accessed October 13, 2017.

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは、がんとともに生きる患者さんに意義のある影響をもたらす革新的な治療薬を追求しています。オンコロジー領域におけるリーダーとして、画期的かつアクセス可能な治療薬を迅速にお届けし、がん患者さんの生活に変革をもたらすべく取り組んでいます。業界屈指の、生物学的製剤、低分子、免疫療法からなる豊富な開発パイプラインを有し、優れた革新的医薬品を探索し、多様ながんに臨床応用することに注力して研究を進めています。オンコロジー領域において重要なことは、医薬品の製造だけでなく、緊密なパートナーシップにより患者さんの生活改善を目指すこと。学会、研究者、共同研究グループ、政府、提携先などと協力しながら、革新的医薬品によるがんの治癒、あるいは、コントロールにまい進していきます。詳しくはwww.pfizer.comをご覧ください。

ファイザーについて:より健康な世界の実現のために

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、皆様が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療薬をお届けしています。私たちは、ヘルスケア製品の探索・開発・製造におけるクオリティ・安全性・価値の基準設定をリードしていくことを目指しています。当社のグローバルなポートフォリオには、医薬品とワクチンに加え、世界的に著名なコンシューマー・ヘルスケア製品が含まれています。ファイザーの社員は先進国および新興市場で、今、この時代に最も恐れられている疾患の予防・治療・治癒に役立つ製品を通じて健康に貢献しています。卓越した革新的医薬品企業の責務として、優れた医薬品を誰もが容易に入手できるように、ファイザーは世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。私たちに信頼を寄せてくださる皆様のため、150年以上にわたり前進を続けてきました。詳細は当社のウエブサイト(www.pfizer.com)をご覧ください。また、ファイザー株式会社(日本法人)の取り組みは、次のホームページよりご覧いただけます。www.pfizer.co.jp

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