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ブレークスルー・セラピーに指定

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FDA、進行腎細胞がんを対象としたアベルマブとインライタ®併用療法を
ブレークスルー・セラピーに指定 ・難治性がんに対するアベルマブの2つ目のブレークスルー・セラピー ・腎がんのうち最も多く見られる腎細胞がんは進行期に予後不良1,2 ・一次治療を検討する第Ⅲ相試験を含む腎がんを対象としたJAVELIN臨床開発プログラムが進行中

報道関係各位

2018年1月23日
ファイザー株式会社
メルクセローノ株式会社

●この資料は、2017年12月21日に独・メルクおよび米・ファイザーが発表した英語版プレスリリースの翻訳で、参考資料として提供するものです。正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。 英語版はhttp://www.merckgroup.comまたはhttp://www.pfizer.comをご参照ください。
●JAVELIN Renal 100試験には日本も参加しております。
●日本においてアベルマブ(製品名:バベンチオ®)は、2017年9月に製造販売承認を取得し、11月22日に発売しております。適応症は「根治切除不能なメルケル細胞癌」です。

ドイツ・ダルムシュタットおよび米国・ニューヨーク発、2017年12月21日-独メルク(以下、メルク)と米ファイザー(以下、ファイザー)は本日、米国食品医薬品局(FDA)が、未治療の進行腎細胞がん(以下、腎細胞がんを「RCC」)を対象としたアベルマブとインライタ®(一般名:アキシチニブ)の併用をブレークスルー・セラピー(画期的治療薬)に指定したと発表しました。ブレークスルー・セラピー指定は、重篤な疾病の治療薬の開発および審査の迅速化を目的としたもので、「既存の治療薬と比較し、1つ以上の臨床的に重要な評価項目において、当該治療薬の顕著な改善を示す予備的な臨床的エビデンスが示唆されること」が条件となっています。今回の指定は、アベルマブの2つ目のブレークスルー・セラピー指定となります。

ファイザーのグローバル製品開発部門の腫瘍免疫、早期開発およびトランスレーショナル・オンコロジー領域担当シニア・ヴァイス・プレジデントのChris Boshoff(M.D.、PhD.)は、次のように述べています。「インライタなどの既存の治療薬を補完する作用が期待される免疫療法との併用は、5年生存率が依然として低い進行腎がん患者さんの転帰を改善する可能性があります。進行RCC治療の開発において、ファイザーの有する知識や経験は、RCCに取り組む上で明らかな強みであり、アベルマブとインライタ併用の第Ⅲ相試験の2018年完了を見込んでいます。」

メルクのバイオファーマ・ビジネス研究開発部門のグローバル責任者であるLuciano Rossetti(M.D.)は、次のように述べています。「今回の発表は、進行RCCの革新的な一次治療の必要性と、進行RCC患者さんの治療を向上するという我々のコミットメントをいっそう強めるものです。今回、FDAから、難治性がんに対する2つ目のブレークスルー・セラピーの指定を受けたことは、治療困難ながん種への私たちの懸命な取り組みを示しているといえます。」

RCCは腎がんのうち最も多く見られる種類のがんで、2017年には米国で推計57,500例が新規にRCCと診断されています1,3。RCCは重篤で生命を脅かすものであり、患者さんの約20~30%が進行期または転移期になって初めてRCCと診断されています4

ブレークスルー・セラピーの指定は、未治療の進行RCCを対象としたアベルマブとインライタ併用療法の安全性と有効性を評価する国際第Ib相試験であるJAVELIN Renal 100試験の臨床データの予備的な評価に基づくものです。この第Ib相試験の最新のデータは、2017年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表されました。FDAは既にアベルマブに対し、少なくとも1種類の化学療法を実施した後に進行した転移メルケル細胞がん(mMCC)の治療薬としてブレークスルー・セラピーの指定をしています。

アベルマブの臨床開発プログラムJAVELINは、少なくとも30以上の臨床プログラムから成り、15以上の異なるがん種を対象に7,000名以上の患者が登録されています。プログラムには、進行RCCを対象に一次治療として、アベルマブとインライタの併用療法をスーテント®(一般名:スニチニブ)と比較評価する国際多施設共同・無作為化・非盲検第Ⅲ相臨床試験であるJAVELIN Renal 101が含まれています。同試験は、このほど患者の組み入れを完了しました。JAVELINにはRCCの他、非小細胞肺がん、乳がん、頭頚部がん、ホジキンリンパ腫、悪性黒色腫、中皮腫、MCC、卵巣がん、胃/胃食道接合部がん、および尿路上皮がん(UC)が含まれています。

*アベルマブは現在、進行RCCに関し臨床開発段階にあり、当該適応症における本剤の安全性と有効性は確立しておらず、進行RCCの適応で世界の規制当局から承認を取得する保証はありません。インライタも、アベルマブとの併用に関し臨床開発段階にあります。インライタは米国において、一次治療(全身療法)に抵抗性を示した進行RCCの治療薬として承認されています。

参考資料

FDAの指定について

ブレークスルー・セラピー(画期的治療薬)指定制度は、重篤な疾病の治療薬の開発および審査の迅速化を目的としたもので、「既存の治療薬と比較し、1つ以上の臨床的に重要な評価項目において、当該治療薬の顕著な改善を示す予備的な臨床的エビデンスが示唆されること」が条件となっています。FDAにより転移RCCに関するブレークスルー・セラピーに指定されましたが、この指定により、承認を得るために適切な対照を置き、十分に管理された試験により医薬品の安全性と有効性を確立するとの標準的な規制要件が変更されることはありません。

腎細胞がん(RCC)について

RCCは腎がんのうち最も多く見られる種類のがんで、成人のがん全体の約2~3%を占めています1,5。RCCの中で最も多いのは淡明細胞型で、全症例の約70%を占めています3。2012年には全世界で約304,000例が新規にRCCと診断され、2017年の米国単独での新規診断症例は推計で57,500例にのぼります3,4,6。発症率は世界的に大きく異なり、一般に東アジア、北米および中欧・東欧で高くなっています7。遠隔転移したRCCの5年全生存率は約12%です2

JAVELIN Renal 100試験について

JAVELIN Renal 100試験は、未治療の進行RCCを対象として、ファイザーのチロシンキナーゼ阻害薬インライタ®(一般名:アキシチニブ)とアベルマブの併用を検討するための非盲検、多施設、反復投与、第Ib相試験です。本試験には、米国、英国および日本の試験施設から55名の患者が登録されました。

アベルマブについて

アベルマブは、PD-L1と呼ばれるタンパク質を特異的に阻害する、ヒト型抗体です。動物モデルでは、アベルマブにより自然および獲得性の免疫作用の両者に活性化が認められています。また、アベルマブがPD-L1に結合することにより、抑制されていたT細胞を介した免疫反応による抗腫瘍作用の活性化が認められています8-10。なお、アベルマブは、薬理作用としてin vitroで抗体依存性細胞傷害(ADCC)を誘導することが確認されています10-12。2014年11月、メルクとファイザーは、アベルマブを共同開発し、製品化する戦略的提携の締結を発表しました。

米国で承認されている適応症

米国食品医薬品局(FDA)は、(ⅰ)成人および小児(12歳以上)の転移メルケル細胞がん(mMCC)および(ⅱ)プラチナ製剤を含む化学療法後に病勢進行が認められたか、またはプラチナ製剤を含む化学療法を使用した術前または術後の補助療法から12カ月以内に病勢進行が認められた局所進行・転移尿路上皮がん(UC)の治療薬として、迅速承認に基づきアベルマブ(製品名:バベンチオ®)を承認しました。これらの適応での承認取得は条件付きであり、検証的試験において臨床的ベネフィットの検証が必要です。

FDAの添付文書に基づく重要な安全性情報

アベルマブの警告および注意事項には、免疫関連性有害事象(肺臓炎、肝炎、大腸炎、内分泌障害、腎炎、腎機能障害、その他有害反応)、注入に伴う反応、胎芽・胎児毒性が含まれます。

アベルマブの投与を受けた転移MCCまたは局所進行・転移UC患者に認められた主な有害事象(患者さんの20%以上で報告)は、疲労感、筋骨格痛、下痢、悪心、注入に伴う反応、末梢性浮腫、食欲減退/食欲不振、尿路感染症、発疹でした。

インライタ®(一般名:アキシチニブ)について

インライタは、血管内皮増殖因子(VEGF)受容体-1、-2、-3を選択的に阻害する経口チロシンキナーゼ阻害剤です。VEGFR-1、-2、-3は、腫瘍増殖、血管新生、がんの浸潤(腫瘍伸展)および転移に関与していると考えられています。米国においてインライタは、一次治療(全身療法)に抵抗性を示した進行RCCの治療薬として承認されています。また、欧州連合(EU)においては、スニチニブまたはサイトカインによる前治療に抵抗性を示した成人進行RCCの治療薬として、欧州医薬品庁(EMA)の承認を取得しています。

メルクとファイザーの提携について

腫瘍免疫分野は両社にとって最も重要な領域です。グローバル戦略提携によって両社は強みと能力を互いに享受しあい、抗PD-L1抗体薬 アベルマブに対するさらなる有効性の探索が可能になります。同薬は当初メルクが見出し、開発してきました。この腫瘍免疫領域における両社の提携により、アベルマブの開発、製品化、さらにはファイザーの抗PD-1抗体薬の開発が進められていきます。両社はこの提携を通じ、単剤または併用療法としてのアベルマブの研究に向けて優先度の高い国際的な臨床試験プログラムの開発に注力し、がんの新たな治療法の発見に取り組んでいます。

<出典>

  1. 1. American Cancer Society. What is kidney cancer? Available from: http://www.cancer.org/cancer/kidneycancer/detailedguide/kidney-cancer-adult-what-iskidney-cancer. Accessed November 2017.
  2. 2. National Cancer Institute: SEER Stat Fact Sheets: Kidney and Renal Pelvis. Available from: http://seer.cancer.gov/statfacts/html/kidrp.html. Accessed November 2017.
  3. 3. American Cancer Society. What are the key statistics about kidney cancer? Available from: https://www.cancer.org/cancer/kidney-cancer/about/key-statistics.html. Accessed November 2017.
  4. 4. Ljungberg B, Campbell S, Cho H. The Epidemiology of Renal Cell Carcinoma. Eur Urol. 2011;60:615-621.
  5. 5. Escudier B, et al. Renal cell carcinoma: ESMO Clinical Practice Guidelines for diagnosis, treatment and follow-up. Ann Oncol. 2016;24(5):v58-v68.
  6. 6. World Cancer Research Fund International: Kidney Cancer statistics. Available from: http://www.wcrf.org/int/cancer-facts-figures/data-specific-cancers/kidney-cancer-statistics. Accessed November 2017.
  7. 7. International Agency for Research on Cancer (IARC)/World Health Organization. GLOBOCAN 2012: Kidney, adults. Available from: http://globocan.iarc.fr/old/bar_-sex_site_prev.asp?selection=10210&title=Kidney&statistic=3&populations=6&window=1&grid=1&color1=5&color1e=&color2=4&color2e=&submit=%C2%A0Execute. Accessed March 2016.
  8. 8. Dolan DE, Gupta S. PD-1 pathway inhibitors: changing the landscape of cancer immunotherapy. Cancer Control. 2014;21(3):231-237.
  9. 9. Dahan R, Sega E, Engelhardt J, et al. FcγRs modulate the anti-tumor activity of antibodies targeting the PD-1/PD-L1 axis.Cancer Cell. 2015;28(3):285-295.
  10. 10. Boyerinas B, Jochems C, Fantini M, et al. Antibody-dependent cellular cytotoxicity activity of a novel anti-PD-L1 antibody avelumab (MSB0010718C) on human tumor cells. Cancer Immunol Res. 2015;3(10):1148-1157.
  11. 11. Kohrt HE, Houot R, Marabelle A, et al. Combination strategies to enhance antitumor ADCC. Immunotherapy. 2012;4(5):511-527.
  12. 12. Hamilton G, Rath B. Avelumab: combining immune checkpoint inhibition and antibody-dependent cytotoxicity. Expert Opin Biol Ther. 2017;17(4):515-523.

メルクについて

Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。がんや多発性硬化症のためのバイオ医薬品を用いた治療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料にいたるまで、約5万人の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指しています。2016年は66カ国で150億ユーロの売上高を計上しました。
メルクは1668年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、創業家が今でも、上場企業が率いるグループの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っています。

メルクセローノ株式会社について

メルクセローノ株式会社は、「メルク・ヘルスケア ビジネス」(本社:ドイツ・ダルムシュタット)における、バイオ医薬品事業部門の日本法人です。2007年10月1日に発足し、がん、腫瘍免疫不妊治療領域を重点領域としています。
メルクセローノ株式会社の詳細については www.merckserono.co.jpをご覧ください。

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは、がんとともに生きる患者さんに意義のある影響をもたらす革新的な治療薬を追求しています。オンコロジー領域におけるリーダーとして、画期的かつアクセス可能な治療薬を迅速にお届けし、がん患者さんの生活に変革をもたらすべく取り組んでいます。業界屈指の、生物学的製剤、低分子、免疫療法からなる豊富な開発パイプラインを有し、優れた革新的医薬品を探索し、多様ながんに臨床応用することに注力して研究を進めています。オンコロジー領域において重要なことは、医薬品の製造だけでなく、緊密なパートナーシップにより患者さんの生活改善を目指すこと。学会、研究者、共同研究グループ、政府、提携先などと協力しながら、革新的医薬品によるがんの治癒、あるいは、コントロールにまい進していきます。詳しくはwww.pfizer.comをご覧ください。

ファイザーについて:より健康な世界の実現のために

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、皆様が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療薬をお届けしています。私たちは、ヘルスケア製品の探索・開発・製造におけるクオリティ・安全性・価値の基準設定をリードしていくことを目指しています。当社のグローバルなポートフォリオには、医薬品とワクチンに加え、世界的に著名なコンシューマー・ヘルスケア製品が含まれています。ファイザーの社員は先進国および新興市場で、今、この時代に最も恐れられている疾患の予防・治療・治癒に役立つ製品を通じて健康に貢献しています。卓越した革新的医薬品企業の責務として、優れた医薬品を誰もが容易に入手できるように、ファイザーは世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。私たちに信頼を寄せてくださる皆様のため、150年以上にわたり前進を続けてきました。詳細は当社のウエブサイト(www.pfizer.com)をご覧ください。また、ファイザー株式会社(日本法人)の取り組みは、下記ホームページよりご覧いただけます。 www.pfizer.co.jp

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