ファイザー株式会社
ファルマシアプレスリリース
ここから本文です2002年06月24日
MRSA感染症への有効性を臨床試験で確認
‐ファルマシア社の新規抗菌薬リネゾリド‐

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症に対する治療薬の効果を比較するために過去最大規模の臨床試験が行われた結果、ファルマシア社のリネゾリド(商品名:「ザイボックス注」および「ザイボックス錠」)が多くの重篤なMRSA感染症に対してバンコマイシンと同等の安全性と有効性を示しました。この臨床試験で治療の対象となったのは、皮膚・軟部組織感染と院内肺炎であり、尿路感染症と菌血症の患者も試験に組み入れられました。

この臨床試験の結果は、「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染病の治療におけるリネゾリドとバンコマイシン注射剤の比較」(“Linezolid Versus Vancomycin injection for the Treatment of Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus [MRSA] Infections”)というタイトルで、6月1日発行のClinical Infectious Disease誌に掲載されました。著者はアイダホ州ボイシーの在郷軍人メディカルセンターのデニス・スティーブンス感染症部長らです。リネゾリドはオキサゾリジノン系と呼ばれる全く新しい系統の抗菌薬で、こうした抗菌薬が発売されたのは30数年ぶりです。

この臨床試験には、ヨーロッパ、北アメリカ、ラテンアメリカ、アジアの合計104施設から460名の患者が被験者として登録されました。被験者はMRSA感染症またはMRSA感染症が疑われる患者であり、リネゾリド群(240名)とバンコマイシン群(220名)に無作為割り付けされました。両群とも患者背景は、年齢、地域および身体所見が近似するよう調整されました。

リネゾリド群の患者は12時間ごとにリネゾリド600mg、バンコマイシン群の患者は12時間ごとにバンコマイシン1gを、いずれも静脈注射により少なくとも7日間にわたる投与を受けました。リネゾリド群の患者は、臨床的な改善が見られた場合、治験担当医師の判断によってリネゾリド600mgを12時間ごとに経口投与する治療に切り換えられました。この試験ではリネゾリド群の患者の61%が経口投与に切り換わりましたが、その大半は治療開始から5日以内でした。

この試験で、皮膚・軟部組織感染や院内肺炎を含め、MRSA感染症が直接の原因となって入院した患者において、リネゾリドの効果が臨床的にも微生物学的にも標準的なバンコマイシン療法と同等であるということが明らかになりました。このMRSA試験について以前に発表されたデータによれば、リネゾリドを経口で使用することにより、皮膚・軟部組織感染症にかかった患者の入院期間が、バンコマイシン療法の患者に比べて5日間短縮されています。これは、MRSA感染症の治療法をリネゾリドの経口投与に切り換えることが患者のメリットとなるうえ、医療コストの削減にもつながるということを示唆する事実と言えます。

ザイボックス(一般名:リネゾリド)は、2000年4月に米国でグラム陽性菌感染症の治療薬として発売以来、現在までに43ヵ国で承認されています。日本では、2001年4月にバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の治療薬として承認されており、MRSA感染症に関しては現在第3相臨床試験を実施中です。

ファルマシア社はトップクラスのグローバル医薬品企業であり、その子会社は農業製品分野をリードしています。革新的な医薬品をはじめとするファルマシアの製品は人々の生命を救い、健康の増進に貢献しています。ファルマシアの社員5万9千名は様々な分野の関係者と協力し、健康を未来に伝える活動に従事しています。

以上

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