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2000年度アエラ掲載記事(団体活動内容)ご紹介

野宿生活者とともに、健康な生活と人間を大切にする社会を築き合う
川崎ホームレス保健プロジェクト 川崎水曜パトロールの会(神奈川県川崎市)

写真:パトロールの様子

午後9時半から未明まで、川崎駅周辺や商店街などで行われている水曜パトロール

川崎市教育文化会館に、ふだんは散らばって生活している仲間たちが70~80人が集まった。毎月1回の「仲間の日」である。今日は野宿の仲間たち自身による炊き出しの昼食のあと、赤十字奉仕団救急法指導員による応急手当の講義と実技指導、そして懇談が行われた。あちこちで仕事の情報交換や来られなかった仲間たちの消息安否確認、互いの健康状態などについて話が交わされている。集まった仲間たちは全員が野宿生活者である。川崎市ではホームレスという呼び方はせずに野宿生活者で統一し、通称「水パト」で知られる安保智さんたちの支援活動の会も「川崎の野宿生活者有志と川崎水曜パトロールの会」が正式名称である。

「野宿生活者の数は時期によっても変動しますが、現在は750人前後。ただしこれは市が毎日支給している弁当を受け取りに来た人の実数で、取りに来れない人や知らない人、自活している人もいますから実際はもっと多いはず。昨年の国勢調査ですら川崎全区で1043人が確認されています」(安保さん)

写真:安保さん

「水パト」のメンバーとして活動する安保さん

この16年間に行き倒れを含めて約1600体が無縁仏として荼毘に付されており、昨年だけでも44人にのぼっている。安保さんたちが支援活動をはじめた1994年当時、川崎市には野宿生活者への行政対応はまったくなかった。安保さんたちは毎週水曜日の夜に市内の野宿生活者たちを訪ね歩き、いちばん困っていることは何か、健康状態はどうかなどナマの声を丹念に聞いて回った。そして人間として生きていくための最低限の権利である医・衣・食・職・住など163項目の要望を野宿生活者とともに市当局につきつけ、毎日の食事の支給、病院での診察・治療、宿泊施設の確保など、ひとつ一つ「行政が食料を毎日提供しているのは全国でも川崎と横浜くらい。また以前は救急車で運ばれても入院拒否で送り返されたりしましたが、現在は大半の人が川崎市民病院の診察券を持っています」

写真:心臓マッサージの指導をうける様子

「仲間の日」に行われた応急手当の実技指導。野宿者同士がお互いに支え合うために必要な技術も学ぶ

水曜パトロールは今も夏期は隔週1回、冬期は毎週1回続けているが、それ以上に力を入れているのが「仲間の日」の充実である。野宿生活者はともすると孤立し、ストレスや孤独感からアルコール依存症や鬱病などの心の病に侵されることが多い。それを防ぐには同じ境遇にある仲間たちの顔を見ながら語らい、心を癒し、決して自分はひとりぼっちでないということを肌で感じることが大切だ。

「今後はさらに多くの仲間が集まれるように『仲間の日』を充実させ、仲間との語らいを通じて、食を含めての健康管理と病気の早期発見、アルコール依存症対策などについて取り組んでいきたい」と安保さんたちは気持ちを新たにしている。

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