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2000年度選考総評

ファイザープログラム「心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援」
2000年度選考総評

◆はじめに

嬉しい誤算によって、選考は最初から最後まで難航を極めた。 初めての募集でその期間も1ヶ月だから申請は50~60件と予想したが、3倍を越える196件が寄せられたからだ。 結論を先に言うと、1000万円の予算を1500万円に増額し、5件程度としていた助成対象を12件に増やすことで決着した。 応募者の熱意に応えて予算を1.5倍に増やすという決断をしていただいたファイザー製薬には、選考委員を代表して心から感謝申し上げたい。

◆選考経過―どのような手続きで助成対象が決まったか

応募数が想定どおりなら、5人の委員全員がすべての申請書を読み込むことも可能だ。 しかし1人で200件近くは現実的でない。 そこで急遽、事務局と専門委員の協力を得て、私の責任において予備審査をすることにした。 朝から晩まで部屋に閉じこもって全案件と格闘し、市民活動としての独自性と実現性という観点から102件をとりあげ、本審査にかけることにした。 それでもまだ、真剣に読み込むには多すぎる。 そこで各申請書を5人の委員中3人の委員が分担して読むことにして、1人60件余りの審査をすることにした。 審査の分担は、テーマと委員の専門性を勘案しながら、私の独断で決めさせていただいた。

このような予備作業を経て、分担の申請書コピーを各委員にお送りしたのは予定スケジュールを1週間余りも過ぎてからであった。 各委員には、非常に限られた時間の中で、そのすべてを慎重に検討いただき、それらの中から特に独創的で優れていると判断したもの6件(約1割)を推薦していただいた。 こうして推薦された約30件について、10月24日の委員会で一つ一つとりあげて議論し、時には熱っぽい推薦合戦や反対意見の応酬も繰り返しながら、最終的に12件の候補案件を選出した。 1件あたりの助成額をすべて半額にすれば予算の枠でも採択は可能。 だがそれでは個々の計画が生きない。 そこでファイザー製薬から予算の大幅な増額が提案され、このすべてを採択することにした。 同時に1件あたりの助成額も、申請内容によってぎりぎり可能なところまで減額させていただくこととした。

その後、事務局スタッフが電話や現地訪問によってこれらの申請者にインタビューを行い、申請内容の実現性を確認するとともに選考委員会で出された疑問点についても問い合わせ、また金額のカットについても了承を得た。 その上で、委員長決済と社内手続きを経て、12件、計1500万円の助成を決定したのである。

◆申請・助成内容の特徴―どんなテーマに集中したか

申請概要の特徴は「応募内容の内訳(表とグラフ)」に示す通りである。 ほぼ全国から応募があった。 この素早い情報伝達には、インターネットの果たす役割が大きい。 助成対象は応募を反映して青森から沖縄まで広範に分布する。 テーマについては、今回の要項では3項目を支援する活動を重点課題と定めた。 すなわち、(1)成長過程にある若い人たちの健やかな発達、(2)医療を受けにくい環境にある人たちの心身の保健・医療、(3)障害をもつ人や療養にある人たちの充実した生き方、である。 応募はそれぞれ9%、8%、32%、重複テーマが12%、その他が37%となっており、重点課題(3)への応募の多さが目立つ。

助成結果について見ると、それぞれ2,2,6,1,1件と重点課題は応募の割合にほぼ等しくなっているが、その他のテーマは1件に限られる結果となった。 重点課題(3)では特に精神障害者の社会参加を促す市民活動の応募が多く、採択結果としても、そのテーマが多い。

なお、途上国のヘルスケアに関する申請もかなりあったが、今回は助成対象にならなかった。 たまたま結果としてそうなったもので、特に海外のプロジェクトを対象にしなかったということではないことを、お断りしておきたい。

これらの今回採択された企画が大きな成果をあげて、日本の市民活動の一角を力強く成長させる気運になればと思う。

選考委員会を代表して

山岡義典

2000年11月10日

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