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2001年度アエラ掲載記事(団体活動内容)ご紹介

演劇を通して子供たちのホンネを引き出し、命の大切さと想像力を高める
みはらおやこ劇場 10代の生と性を考えるドラマスクールin三原(広島県)

写真:大多氏とオーデション参加者達

「今はただ演劇をやりたい、役者になりたいという思いで来ているが、これから役を与えられ、それを公演までにどのようにこなし、演じていくかというプレッシャーでどんどん追いつめられていくはず。そこにホンネが出てくる」と、ドラマスクール参加者募集のオーディションで指導する大多和氏

ここ数年、10代の凶悪犯罪が大きな社会問題になっている。集団で弱者に暴行を加えたり、人を殺傷したりするだけでなく、彼らは自分自身の命すら軽んじているかのようである。
「10代のこうした犯罪の根っこにあるものは何かと考えたとき、彼らにいちばん欠けているものは、こういうことをしたらどうなるかという結果を見通す力と想像力なのではないか」
と、今回のドラマスクールの推進責任者である「みはらおやこ劇場」の田村ちひろさんは言う。「みはらおやこ劇場」は13年前に創立以来、「子供が豊かに育つ環境づくり」をテーマに、これまで子どもたちのための演劇鑑賞事業やいろいろなイベントを企画してきたが、ドラマスクールの開催は初めての試みである。

アメリカでは演劇を通して表現力を養ったり、他人の立場に立ってものを考えたりするドラマエデュケーションが盛んに行われている。

写真:台本と子供たち

台本を読み、即興で演じる子供たち

「演劇は虚構であるというものの、観客に向かってどう説得力をもってアピールするか、自分の担当した役柄をどう演じていくか、それには想像力と表現力を最大限に発揮しなければならない。でも、自分の言葉でないものは、うまく口から出ないものなのです」と語るのは、今回の指導責任者で、演出家で役者でもある大多和勇さん(演劇企画「くすのき」主宰)。30年にわたってアマチュア演劇の指導や子供たちとの演劇ワークショップ活動などを続けてきたベテランである。

大多和さんはドラマスクールの指導にあたって、「10代の生と性を考える」というテーマを取り上げ、シェークスピアの『ロミオとジュリエット』を題材とした。オーディションで一般公募の約30名の小・中・高校生が8月上旬に3日間の合宿を行い、9月16日の公演に向かって合同練習を積み重ねていく。

写真:田村ちひろさん

「広島でやっていた大多和さんの一人芝居に感動して、指導をお願いしました」という田村ちひろさん

「思春期の子供たちにとって性の問題は切実なものです。しかし、演じている役柄の上でのことなので、普段言えないことでも言えるはず。合宿と合同練習で実質的には8日間ぐらいの指導ですが、それが生と性の問題を自分で考えるきっかけになり、さらにそれをどう表現するかというプロセスのなかで子供たちのホンネを引き出したい。悩める10代がドラマスクールで出会った新しい仲間たちとともに、演劇という日常生活とは異質の空間で何を考え、何を表現し、観客にどれだけ訴えられるか。その経験を通じて生きることの喜びや苦しみの大切さを実感することが、これからの彼らの生き方の大きな糧になる」
と、大多和さんのドラマスクールに寄せる思いは、子供たち以上に熱いものがある。

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