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ファイザー株式会社 Working together for a healthier world より健康な世界の実現のために
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2002年度選考総評

「ファイザープログラム - 心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援」
2002年度選考総評
3年目の助成でみえてきたもの
選考委員長 山岡義典

■ 選考結果の概要
  - 新規15件、継続12件、計27件で5100万円を助成

健康上の困難に直面する人々に市民の立場から真剣に向き合おうとする活動を応援するこのプログラムは一昨年から始まったが、昨年からはファイザー製薬と同額をアメリカのファイザー財団がマッチング助成することになり、助成額は一気に拡充した。今年はさらに拡充すべく5000万円の予算で公募を行なったが、結果として27件、5100万円の助成を行なうことができた。新規プロジェクトが15件で2940万円、継続プロジェクトが12件で2160万円である。今回はこのプログラムを開始して3年目にあたり、初めて継続2年目の助成が登場した。継続のうちの3件、460万円はこれにあたる。

今回の応募数は、新規328件、継続23件で合計は351件であった。昨年と比べると新規が微減したが継続は3割増え、合計するとほとんど変わらない。これらの中から選考委員会によって新規・継続それぞれに選考を行い、最終的に上記の助成を決定したわけである。

■ 新規案件の選考経過と助成概要
  - 市民な立場を生かしたさまざまな「共生」への取り組み

新規応募の選考手順は昨年とほぼ同様である。専門委員と事務局と委員長の私ですべての応募書類を読み込み、市民活動としての意義を中心にABC評価を行なった上で議論を重ね、120件を選出した。それぞれの案件について6名の委員のうちの3名が分担して本審査を行なうことにし、各委員にはそれぞれの専門や立場に応じて60件の応募内容を詳細に評価してもらい、推薦6件と準推薦4件を選出してもらった。

選考委員会では、これらの推薦案件について多角的に議論し、補欠を含めた16件の助成候補を選出、その後、委員会で出された疑問や問題点あるいは実現の可能性について事務局で現地ヒヤリングを行い、その結果をもとに最終的な助成対象と助成額を確定した。

このプログラムではこれまでと同様、3つの重点テーマを掲げている。そのうち第1のテーマ「若者の健やかな成長」にかかわるものは引きこもりの当事者の活動に関するものなど2件、第2の「制度的に対応できにくいもの」については在日外国人高齢者やホームレス者に関するものなど4件、第3の「障害や長期療養に生きる」ものについては知的障害者や精神障害者の社会参加、子供の難病支援に関するものなど8件が助成対象となっている。またこれらの重点課題以外にも、本年はじめてのことであるが、途上国での障害者支援に関するプロジェクト1件が採択になった。これらの助成テーマを通じて、ヘルスケアに関する実にさまざまな「共生」への取り組みを見ることができる。

■ 継続案件の選考経過と助成概要
  - プレゼンテーションを通じて継続助成の意味と自立への途を問う

継続案件については全応募チームに選考委員会でプレゼンテーションをしてもらう予定でいたが、応募多数のためすべてについて行なうのは困難と判断し、継続1年目の案件については書面による予備審査で12件に絞り、これに継続2年目の全応募4件を加えた計16件について説明を聴くこととした。各選考委員は事前に前年度助成の中間報告書と応募書類を読み込んで評価を行なっていたが、説明を直接聞いた上でそれに修正を加え、全委員の評価結果の集計をもとに応募案件の一つ一つについて真剣に議論を進めた。事務局ではそれまでにすべてのチームに現地インタビューに行っていたので、必要に応じてその報告も参考にした。そして最終的に、継続1年目9件、2年目3件、計12件を採択とした。

継続案件はいずれもこれまでに難関を突破してきたものだけに、プロジェクトの内容については遜色ない。そこで問題になるのは、継続して助成することの意味と必要性、そして助成終了の先にどのような自立の見通しがあるかといった点である。選考に当たっての議論もこの点に集中した。継続1年目については初年度の助成が始まって半年しかたっていない状況での企画だけに、これらの点を明確にすることが難しいところもあったようだ。特に今回採択できなかったチームの中には、そのようなものが多かったのではなかろうか。それらのチームには、現在の助成プロジェクトを着実に進め、一定の成果と将来の方向が見えたところで、再び次年度に挑戦していただければと思う。

また厳しい難関を3度にわたってパスした継続2年目の助成を受けられた3つのチームについては、これまでの総仕上げによって今後の自立した活動への道筋をつけていただくようお願いしたい。

■ 全体を通じて
  - 改めて問い直す「ヘルスケア」の焦点

27件の助成対象一覧のテーマを見ると、現在の病める「心とからだ」に対する全国各地の幅広い真摯な市民の取り組みの様子を読み取ることができる。幅も厚みも昨年以上に増したように思われるが、それだけに「ヘルスケア」自身の焦点が見えにくくなった感もまぬがれない。新規の採択率が5%を割る厳しさから考えても、改めて「ヘルスケア」とは何かを問い直し、プログラムの焦点をもう少し絞ることも考えないといけないのかもしれない。

ともあれ、盛夏の中での300件を越える新規の応募書類の読み込みや2日間にわたる継続案件のヒヤリングは神経の集中を伴う作業で心身ともに消耗したが、それぞれの発想や問題意識には触発されることも多く、私にとっては実り多い充実した選考過程であった。

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