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2002年度助成対象プロジェクトの概要と選考委員会推薦理由

「ファイザープログラム - 心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援」
2002年度助成対象プロジェクトの概要と選考委員会推薦理由

■ 新規助成

(1)重度知的障害者のデイサービス事業の創設

特定非営利活動法人障害者家族地域生活支援事業所フリーダム十勝
・ 代表者:田中利和
・ 主な活動地域:北海道

[推薦理由]

障害があってもなくても当たり前の地域生活が送れることを目指して、1997年より北海道では初の障害児者のレスパイトサービスを提供している団体。
これまで帯広市を中心とする学齢期の知的障害児に対して放課後や休日の居場所と活動の場を提供してきた団体が、学齢期を過ぎた重度障害者が増えてきたことから、その人たちの日昼の活動の場を確保することにした。その実現のために活動のメニューを作成し、その担い手の育成を図るとともに施設の整備を行なうのがこのプロジェクトである。これまでの実績を生かし、来年度から始まる支援費制度も視野にいれた現実性のある企画で、地域社会や障害者家族への配慮もよくなされている。タイミングのよい地に足のついた企画として推薦したい。

(2)精神障害回復者小規模共同作業所マップ

特定非営利活動法人札精作連
・ 代表者:宮田英次
・ 主な活動地域:北海道

[推薦理由]

障害者の受け皿となる地域づくりを目指し、札幌市およびその近郊にある精神障害回復者小規模共同作業間の連携を主な活動としている団体。
入院中や在宅の精神障害回復者に小規模作業所の内容を知ってもらうために、札幌市内40ヶ所にある作業所の情報を掲載したマップを作るのがこのプロジェクトである。精神障害者の社会復帰や社会参加が叫ばれる中、このマップが実現すれば多くの当事者が自分に合った作業所を選択できるようになる。またマップづくりに当事者が関わることで、作業所が当事者のニーズを拾い上げる効果も期待される。今年度から精神医療にホームヘルプサービスが開始されるなど、地域でサポートしていく体制づくりが始まった中で、この成果がどのような効果をもたらすか、注目される。

(3)商店街で活動する精神障害者のピアサポート支援事業

特定非営利活動法人SAN Net青森
代表者:根本あや子
主な活動地域:青森県

[推薦理由]

県内では初めてという精神障害者のオープンスペースを1999年に開き、当事者活動と商店街の活性化活動を、結びつける試みを行なってきた団体。
地方都市の商店街という地域の特徴を考慮しながら、代表者たち夫婦は精神障害者の自立支援と商店街の活性化を結びつけた事業を慎重に展開してきた。今回のプロジェクトは、これをさらに開かれたものにすると同時に地域における他の市民団体との連携も強化するもので、障害の性格や程度に応じて柔軟に対応できるよう考慮されている点が評価できる。今回のプロジェクトを通じて、地域のNPO、市民団体、商店街等とのより広範で活発な連携の展開が期待される。

(4)青年とまちの人がふれあう場「とらいスペース」の創設

特定非営利活動法人茨城NPOセンター・コモンズ
・ 代表者:帯刀治
・ 主な活動地域:茨城県

[推薦理由]

この団体は、茨城でNPOを立ち上げたい人やNPOを応援する人を増やし、両者を結び付けることで地域の市民活動の発展を目指すNPO支援センターである。
このプロジェクトでは、フリースクールで仲間や居場所を見つけたひきこもりの青年たちに、実社会との接点を持てる場を提供する。街中に建物を借り、コミュニティレストラン、保育・レスパイト事業、市民団体の共同オフィスを同居させ、ひきこもりの青年たちに地域の人とのさまざまな出会いや関わりの機会を提供しようとする点が評価できる。母親や幼児なども含めた多様な人々と対話し、多様な生き方を見聞きするなかから、当事者たち自身が自分の生き方を見つけることを期待したい。

(5)ひきこもり当事者による雑誌発行プロジェクト

特定非営利活動法人東京シューレ
・ 代表者:奥地圭子
・ 主な活動地域:東京都

[推薦理由]

この団体のフリースクールの歴史は長く、不登校の子ども・若者が、自分を否定されることなく、自分の興味や関心によって自由に学び、安心して成長できる場を提供してきた。
ひきこもりの状況にある当事者たちの交流の場から生れた「雑誌を発行したい」という意欲を具体的な形にするこのプロジェクトは、特に当事者の自発的な活動である点が評価できる。編集会議から原稿作成・発行といった作業を自ら進めることで、社会経験の貴重な機会を創出するに違いない。自分にあったペースで働きながら、自己表現の機会を増やし、自己への自信回復と社会復帰への道筋がみえてくることを期待したい。さらにこの雑誌がひきこもりの人に届く波及効果も期待する。

(6)女性アルコール依存症者サポートセンター事業

特定非営利活動法人ジャパンマック
・ 代表者:荒井元傳
・ 主な活動地域:東京都

[推薦理由]

アルコールや薬物などの依存症からの回復と自立を支援し、依存症者に対する社会的な理解を促進するため、アルコール依存症者のためのリハビリテーション施設をもつ団体。
女性を対象としたアルコール依存症の治療や社会復帰のための支援体制は少なく、彼女たちは多くの障害や困難に苦しんでいる。今回のプロジェクトは、日本で初めて女性を対象としたサポートセンターを設立し、専門プログラムや電話相談窓口を設置するものである。アルコール依存症者のためのリハビリテーションプログラムを25年にわたり提供してきた団体だけに、プロジェクトの実現性は高い。またプロジェクトの実施に当たっては、多くの専門家や当事者、リハビリ施設と協力して取り組むなど、より高い効果が期待される。

(7)ミャンマー/ドーポン郡区障害者支援事業

特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
・ 代表者:峯野龍弘
・ 主な活動地域:東京都

[推薦理由]

当団体は、ミャンマーの首都ヤンゴンの中心部近隣に位置し7万人が住むスラム地域で、障害者支援事業を2年に渡り実施してきた。
この地区において理学療法士らとともに障害児の治療と親に対する介護研修を行なう今回の取り組みは、障害者への偏見が強く適切なサポートの受けられていない社会において、障害者に自信を与え、彼らの自立を促していくものと期待される。現地事務局の体制もしっかりしており、障害者支援団体間のネットワークを強化するとともにコミュニティでの周知・理解のための活動を合わせて行なう点も評価できる。

(8)プライマリヘルスケア・アプローチによる路上死のない街へ

新宿連絡会医療班
・ 代表者:大脇甲哉、稲葉剛
・ 主な活動地域:東京都

[推薦理由]

当団体は、新宿区内で路上生活を余儀なくされるホームレスに対し、医師・歯科医師らによる定期的な健康相談を実施している。
住む家がないために街の中で暮らすことを余儀なくされたホームレスの人々は、栄養失調、感染症、精神障害、アルコール中毒など、さまざまな健康上の課題をかかえている。しかも病院での治療や入院を拒否されることも多く、路上死する者も後を絶たない。これまで6年にわたり新宿を中心に彼らの保健医療支援を行なってきた医療班が、今回はその活動を継承発展させ、定期健康相談、生活保護申請等の支援、当事者への啓発活動、宿泊所の提供、入浴と着替えの提供等を行なう。プライマリーヘルスケアの考えに根ざした、当事者との信頼関係を踏まえた堅実な方法を評価したい。

(9)摂食障害者の自立と成長のためのピアサポート事業

日本アノレキシア・ブリミア協会
・ 代表者:鶴田桃江、中川よう子
・ 主な活動地域:東京都

[推薦理由]

摂食障害という悩みをもつ者同士が、お互いを支え合おうと、自助グループでの活 動を15年間行なってきた団体。
痩せ願望など、自己評価の歪みをもちがちな摂食障害者にとって、同じ体験を分かち合え相手 の存在は重要である。このプロジェクトは、摂食障害以外のセルフヘルプやピアサポートのグループとも連携して、摂食障害者向けのピアサポートの手引書を作成しようとするもので、そのアイデアが評価できる。さまざまな分野でピアサポート活動をしている講師たちに協力してもらうことで、セルフサポートやピアサポートが全国的に波及するものとなり、当事者の回復につながることを来待したい。

(10)病気の子ども支援の為の情報発信とネットワーク構築事業

病気と子どもネット・京都
・ 代表者:森田直子
・ 主な活動地域:京都府

[推薦理由]

病気の子どもが子どもらしく生き生きと生活できる環境を整えることを目指して、子どもたちを支援するためのネットワークづくりに取り組む団体。
これまで、病気の子どもとその家族に関わる専門家たちが、新しい試みを始めようとするきっかけとなるような情報誌づくりをおこなってきた。本年度はその活動を1歩進めて、電話、Fax、Mailを使って相談に対応すると共に、専門職者のネットワークをつくっていこうとしている。若いグループの活動が、大きなうねりにつながっていくことを期待したい。

(11)知的障害者の性のワークショップ事業

特定非営利活動法人障害者と支援者をつなぐエンパワメント・プランニング協会
・ 代表者:野嶋スマ子
・ 主な活動地域:大阪府

[推薦理由]

主に講演会や出版などにより障害者と障害者を支援する人とが共生する社会つくりを目指してきた団体。
知的障害者が日常生活を送る上で、性の問題は本来避けられない課題である。性に対する理解不足や偏見をなくすことは知的障害者の権利を保障することにもつながることであるだけに、このプログラムには大きな期待が持てる。それだけに、知的障害者に対してはもちろんのこと、親、近親者、教師、施設職員、介護者、ボランティアなど、当事者に最も近くいて影響を及ぼしやすい人たちへの対応が、このプログラムの重要なポイントと思われる。

(12)小児がん患児、家族の精神的サポート体制の確立事業

特定非営利活動法人エスビューロー
・ 代表者:安道照子
・ 主な活動地域:兵庫県

[推薦理由]

小児がんの子どもとその家族の精神面の援助を目的に、子どもの闘病を体験した家族と医療者が中心となって2年前につくられた団体。
今回のプロジェクトは、心理士と協同して子どもと家族にカウンセリング・サービスをおこなうとともに、子どもや家族への電話相談をおこなうことにしている。病気の子どもや家族に対しての精神面の援助サービスは非常に少ないので、この活動が大阪地域だけでなく、全国に先駆けたモデルとなることを期待している。

(13)精神障害者ピアヘルパー等養成事業

兵庫県高齢者生活協同組合
・ 代表者:香川公一
・ 主な活動地域:兵庫県

[推薦理由]

障害者・高齢者への居宅介護事業、配食サービスを受託するかたわら、ホームヘルパー養成講座を開講している団体。
このプロジェクトは、精神障害者が同じ障害を持つ人びとにサービスを提供するピアヘルパーを養成する事業であるが、自立支援を、職業訓練・雇用・ヘルパーサービスの提供まで一連の完結した事業として展開しようとしているところに特徴がある。精神障害者ピアヘルパーの養成に予想されるさまざまな困難に対しても、支援者とペアでの受講を基本にするなど、慎重な対策が考えられている。積極的な試行に値するプロジェクトとして、評価した。

(14)在日外国人高齢者の地域における居場所づくり事業

KOBEハナの会
・ 代表者:金宣吉
・ 主な活動地域:兵庫県

[推薦理由]

地域社会の中で孤立しがちな定住外国人高齢者の社会参加を保証し、真の共生社会づくりを目指して、在日韓国・朝鮮人高齢者が集い、若者世代との交流の場づくりに取り組む団体。
在日韓国・朝鮮人高齢者は、言葉や習慣の違いのみでなく、字の読み書きができない状態におかれているため高齢者向けの諸制度が理解できず、孤立を深めている。そのような高齢者に聞き取り調査を行なうことによって、彼らのニーズを把握し、民族的配慮の伴ったレクリエーションプログラムを開発し、報告書として配布することで同様の活動の全国的な広がりを進めようとしている。見逃されてきたテーマに取り組む先駆的な試みとして、プロジェクトの成果に多くを期待する。

(15)芸術とヘルスケアの関わりによるまちづくり事業

アートステーションどんこや
・ 代表者:友井絹子
・ 主な活動地域:宮崎県

[推薦理由]

障害者が、陶芸、押し花、レザークラフトといった創作活動を通して広がる社会との交流を深めている団体。
誰もが自分らしく生きて、自分らしい生活をしていくことを望みながら、それを実現しようとすることは難しい。このプログラムは、障害をもつ人と地域のさまざまな人たちが多様な価値観を芸術という手段を用いて融合させることにより、新しい芸術文化空間を生み出そうする点が興味深い。宮崎市の中心街全体をステージにしていることは、障害者と健常者という隔たりを取り払うノーマライゼーションの街づくりとしての試みとしても期待が持てる。商店街などの活性化という効果もあると思われる。

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■ 継続助成1年目

(1)障害児・者とその家族のための生活支援サービス促進事業

サポートハウスぱお
・代表者:森田真由美
・主な活動地域:埼玉県

[推薦理由]

この活動は、知的障害児施設で働いていた2人の保育士によって、公的サービスで補えない部分を担おうという思いではじめられたものである。24時間1対1対応で、送迎、食事提供、入浴介助などのケアを実施しており、個々の事例にていねいに向き合っている様子が伝わってくる。それでも、現在のスタッフでは、同時に4事例にしか対応できず、断る例も増えている。
このようなフレキシブルなケアを供給できる組織が全国に増えていくことと、職員の方々の熱意だけに頼るのではなく、経営状況が安定していくことに期待しつつ、継続して助成したい。

(2)障害児者のためのダンスワークショップ

特定非営利活動法人ポーロウニア協会
・代表者:岡崎直樹
・主な活動地域:東京都

[推薦理由]

継続的なプログラムのもとに、障害児・者とその養育者にダンスワークショップをおこなっている興味深い試みである。障害児・者と動的なダンスワークショップとは、これまでつながりそうでつながっていなかったが、このグループの活動が、板橋区、江東区、さらに今年からは大田区というふうに広がっていることから、皆が待ち望んでいたものであったことがうかがえる。
今後、活動の広がりに見合うようにマンパワー(メンバーとボランテイア)を増やし、活動を定着させていかれることを期待し、2年目の継続助成の対象としたい。

(3)DV被害女性及び同伴子の緊急一時保護事業

FTCシェルター
・代表者:平川和子
・主な活動地域:東京都

[推薦理由]

申請プロジェクトの内容としてあげているのは安全確保、生活支援、心のケア、法的アドボケイトの4点であるが、このうち、特に力を注ぐプログラムはDV被害者の健康、心理的ニーズ、中でも心のケア、PTSD、心身症に陥っている人々への援助活動である。保護・支援を行なっている年間の利用者は30例ほどのようであるが、ニーズを把握しつつ援助のプログラムを実施する。その成果を踏まえて、行政に伝えたり、研修プログラムを作成し、更にブックレットの発刊を予定している。このように援助活動を行なうに留まらず、それらを拡大し、地域のニーズを掘り起こすなどの啓発的支援活動も実施する計画であることにも注目しておきたい。

(4)山山介護支援事業

特定非営利活動法人自立支援センターふるさとの会
・代表者:水田恵
・主な活動地域:東京都

[推薦理由]

山谷の人たちがヘルパーになって山谷のお年寄りたちの介護をするというこのプロジェクトは、ヘルパー雇用数やクライエント数の増加、生活保護からの離脱など、アウトプットが具体的であり、活動成果が着実に蓄積されている。ヘルパーのスキルに応じたマニュアルの作成など、当事者の視点から活動が組み立てられている様子もうかがわれる。ヘルパー育成事業への着手についても、将来の介護保険市場の動きを睨みつつ事業としての基盤強化をはかる試みとして、堅実なステップの取り方といえよう。
社会経済的問題の集積した地域において、住民間の互助と個々の地域成員の自立を巧みに組み合わせた取り組みとして独創的であり、また、介護保険制度を利用した事業として自立の見通しもあり、今後の展開が楽しみである。自立した事業に向けて、さらに継続して助成を行なうことが適切と考える。

(5)思春期の自立と精神保健を育むサポート事業

ティーンズポスト
・代表者:八巻香織
・主な活動地域:東京都

[推薦理由]

10代の子どもたちを主たる対象としてレターカウンセリング、居場所作りの活動などを中心的実践活動としてあげている。この事業をサポートする専門技術的ボランティアの養成プログラムの実施、自助グループ活動の推進など多面的取り組みを提示している。レターカウンセリングが利用者とティーンズポストをつなぐ線であり、全国どこにでもセルフケアに参加できる線であるならば、更に、発展させて全国どこからでも参加できるセルフケアグループを構成し、コーディネートしている点に注目したい。電話相談やメールの相談がこの領域では多いのであるが、文字を書き、手紙にしたためる過程で当事者としてのセルフケアの効果もある。

(6)不登校の子ども達のための六浦共同生活舎生活体験合宿

特定非営利活動法人コロンブスアカデミー
・代表者:金森克雄
・主な活動地域:神奈川県

[推薦理由]

このプロジェクトでは、不登校の子ども達が現在の危機的状況から一旦逃れ、自由に共同生活を営むことのできる場を提供するもので、これまでは子どもたちの状態に合わせて2週間および1ヶ月の体験合宿を行なってきた。今後はさらに3ヶ月の合宿プログラムを計画している。そのニーズや意味については必ずしも明確になっているわけではなく、選考委員会でも議論は分かれた。
しかし、1ヶ月を超える長期の滞在を試みることによって、新たな問題の所在や自立に向けての問題解決の方向性が見えてくる可能性もある。近在の多くのNPOとの協力体制もできており、従来のプログラムをさらに充実させながら新たなプログラムを試みることには一定の意義があるものと判断し、費目を限って継続助成することにした。

(7)在日外国人に対する医療支援と広報活動事業

外国人医療センター
・代表者:村瀬俊二
・主な活動地域:愛知県

【推薦理由】

外国人労働者の保健・医療への取り組みには、言葉と制度の大きな壁がある。この壁をどう乗り越えて活動を広げていくかが、どの地域でも大きな課題になっている。このセンターでも、医師や看護師を中心に愛知県下でこの問題に取り組んできた。
今回の申請は一昨年度から1年おいての継続申請であるが、医療を必要とする外国人労働者へのアプローチの方法など、さらに解決すべき課題も多い。方法の有効性についてさらに検討すべきではないかとの意見もでて委員会では議論が割れたが、これまでの実績からみて効果の期待できそうな出張健康相談会に限定して、継続助成をすることにした。この取り組みの中から、現場に即した新たな展開が生まれることを期待したい。

(8)拘置所に収監中の薬物依存者へのインタベンション・プログラム

フリーダム
・代表者:山本眞
・主な活動地域:大阪府

【推薦理由】

拘置所に収監されているの薬物依存者への直接的な働きかけによる再発防止の試みは、わが国においては極めて先進的なものである。プログラムを開始してからは、拘置所での面回数や家族の面接相談数が急増しており、このプログラムのインパクトの大きさがうかがわれる。また、とかく活動の自己評価が不十分といわれている市民活動の領域で、この団体はこれまでの活動実績を着実にデータとして蓄積しており、組織運営についても洗練された技能を有している様子が感じられる。 継続して助成するに十分値するプロジェクトであるが、あえて今後の課題を指摘するなら、弁護士コミュ二テイとのネットワーク強化とともに、今年度の米国視察では、米国における取り組みの限界や問題点を見定め、それらを克服したかたちでの日本での活動展開が期待される。

(9)高機能広範性発達障害の人達への将来的自立支援

高機能広範性発達障害児・者の親の会
・代表者:伊丹英徳
・主な活動地域:岡山県

【推薦理由】

助成初年度では、この障害を持つ子どもたちの特徴や対応方法を教育関係者へ周知するための研修会を行い、小冊子を作成するなどして、この障害に対する理解や認識を深めつつある。また、自立に向けた子どもたちのコミュニケーション能力向上を目的とした「仲間づくり活動」も、年齢別に分けて取り組んでいる。しかし中高生のグループでは、就労を視野に入れた社会的スキルの学習など、障害児のライフサイクル全体を通した取り組みが必要である。そこで2年目の活動として、就労マニュアルを作成することにした。教育関係者向け小冊子での実績をもとにした企画として評価し、継続助成の対象としたい。今後、この活動に関わりを持つ専門家を、地域のなかでさらにどうつくっていくかが、課題と言えよう。

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■ 継続助成2年目

(1)チャイルドライン千葉「子ども電話」

特定非営利活動法人子ども劇場千葉県センター
・代表者:武智多恵子
・主な活動地域:千葉県

【推薦理由】

電話受信件数の飛躍的な伸びは、この活動が着実に地域に根付きつつあることを示している。また同時に、深刻な内容の相談が増加していることから、まだまだ隠れた需要の多いこともうかがえる。活動計画が具体的で、それに沿って堅実に活動が積み上げられているという印象を受けた。 相談内容の分析から新しい課題を発見し、具体的に実践のプログラムに組み入れるなど、活動の振り返りから十分なフィードバックが行われており、今年度の課題も的確に把握されているが、今後の自立的な活動へ向けての見通しは必ずしも明確ではない。その点でも一層の努力をされることを期待し、継続助成としたい。

(2)川崎野宿者のための総括健康維持プログラム

川崎水曜パトロールの会
・主な活動地域:神奈川県

【推薦理由】

「自助互助団体として、各人が自分にできることをする」という基本方針で運営されてきたプロジェクトであるが、アルコール依存者の自助組織立ち上げをはじめとして、問題への取り組みを通した新しい問題の発掘、その問題点をフィードバックすることによる活動内容の改善・拡充が臨機応変に進められているように思われる。
前年度の活動報告、3年目の計画内容ともに具体的で詳細に記され、情緒に流されることなく、しかも志のようなものが伝わってくる。活動内容は着実で、行政からも認知されているようであるが、ホームレス法の成立によって今後増加すると予想される行政との対応にも備えて、財政基盤を確立し、団体の趣旨に沿った組織を確立されるよう、3年目の助成対象として推薦する。

(3)中等教育を補う「コミュニティ・スクール」の実現をめざして

特定非営利活動法人リベラヒューマンサポート
・代表者:三好悠久彦
・主な活動地域:静岡県

【推薦理由】

心身に障害をもつ人や不登校の子どもたちの教育支援・就労支援の場として「コミュニティ・スクール」を構想し、その実現を目指すのがこのプロジェクトである。これまでの長年の実践を踏まえたこの試みは、2年目を迎えて着実に地域にも受け入れられ、地域の商店街や地域団体とのネットワークも効果的に機能してきつつある。
今回の継続申請では、他の地域との交流に大きな力がそそがれているが、むしろ足元の地域社会との関わりを一層深める中でコミュニティ・スクールの概念を明確にし、そのモデルとなる活動を完結させることが重要なように思われる。したがってその点に限定し、3年目の助成をすることにしたい。

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