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2003年度選考総評

「ファイザープログラム - 心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援」
2003年度選考総評
4年間の助成を通して見えてくる市民活動の厚み
選考委員長 山岡義典

■ 選考結果の概要
  - 新規13件、継続13件、計26件で5,511万円の助成を決定

「ヘルスケア」の概念をかなり幅広く解釈し、それにかかわる「市民活動」をしっかりと育てようとして始まったこのプログラムも4年目を迎え、今回は新規助成13件2,910万円、継続助成13件2,601万円、計26件5,511万円の助成を行なうことになった。
今回の応募数は、新規が304件、継続が22件で合計は326件であり、新規・継続それぞれについて選考委員会によって選考を行い、応募者へのヒヤリング等を通じて最終的に上記の助成を決定したものである。

■ 新規案件の選考経過と助成の特徴
  - 先駆的な試みへの思い切った投資

新規案件の選考手順は昨年とほぼ同じである。まず私(委員長)と安藤雄太委員とファイザー事務局の3人ですべての応募書類に目を通し、市民活動としての社会的意義という観点を中心にABC評価を行なった上で120件を選出した。次にこれらの各案件を6名の委員がそれぞれの専門や立場に応じて1案件につき3委員で分担評価することにし、各委員には60件の応募内容を詳細に読みこんだ上で推薦6件と準推薦4件を選出してもらった。

選考委員会では、これらの推薦案件47件(推薦、もしくは準推薦あり)についてその目的や方法や課題について議論し16件の助成候補を選出、その後、委員会で出された疑問や問題点あるいは実現の可能性についてプログラムオフィサーが現地ヒアリングを行い、その結果をもとに委員長決済によって最終的な助成対象と助成額を確定した。いずれも先駆的な試みに兆戦しようとするもので、助成はその思い切った投資と言ってもよいだろう。

なおこのプログラムでは3つの重点テーマを掲げているが、そのうち第1のテーマ「若者の健やかな成長」に関わるものは[不登校・引きこもりの青少年・家族への心理援助事業]など2件、第2の「制度的に対応できにくいもの」については[犯罪・事故・災害等による被害者の直接的支援]など6件、第3の「障害や長期療養に生きる」ものについては[精神障害者の企業就労を推進するための事業]など5件が助成対象となっている。

■ 継続案件の選考経過と助成の特徴
  - 自立に向けた着実な活動を継続して応援

ファイザープログラムでは、継続的な支援によってその活動がしっかりと社会に根付くことを願い、3回までの継続した助成を可能にしている。そしてその選考は、新規とは分けて応募者による直接のプレゼンテーションと質疑を重視して行なっている。

今年の応募は継続1年目15件、継続2年目7件の計22件であったが、10月初旬に2日間にわたって行われた委員会においてその全団体から発表してもらい、それにこれまでの経過報告書や今回の応募書類の検討を加えて選考した。事務局ではそれまでに各団体に現地インタビューしていたので、必要に応じてその報告も受け、参考にした。委員会では遅くまで熱っぽい議論を展開し、結果として継続1年目9件、2年目4件、計13件を採択することとした。自立に向けた着実な活動に、継続して応援しようとするものである。

継続案件はいずれもこれまでに新規助成の審査という高いハードルを越えてきたものだけに、応募内容については一定の水準をクリアしている。議論になるのは、今後も引き続き助成することにどのような意味があるかということと、助成が終わった後でどのような自立的な発展が期待されるかといった点である。今回はこれまでの反省から継続助成の応募と選考の時期を少し遅くしたが、それでも前年の助成が始まって半年余りしかたっていない中でこのような判断をすることは、かなりの難しさもあった。その点で、活動の出遅れたチームには厳しい結果となったかもしれない。

またこれまでの活動の継続・発展というよりも新規の取り組みに近いもの、定常的な活動支援に当たるもの、すでに一定の自立段階に入ったと見なされるものについては、優先度を下げることとなった。

■ 全体の選考を通じて感じること
  - 増えてきた当事者性を重視した取り組み

新規・継続を含め、このプログラムに共通してみられるようになった助成テーマの特徴として「当事者による支援」を重視する傾向がある。さまざまな健康上の課題を抱えて生きる人々の問題を解決する場合、同じ課題を抱えているか抱えた経験をもつ人々が関わることによって、問題解決への途が開けることが多い。年を追うごとにそのような当事者重視の市民活動の応募が増え、助成対象になるものも増えてきた。

しかし一方では、多くの市民からの共感や支援も重要であるし、専門的なアセスメントの視点も欠かせない。当事者を重視するあまりそれらへの視点が軽視されることもある。審査に当っては、当事者性とともに、それらの視点も重視した。「当事者性」と「市民性」と「専門性」の緊張関係をどうダイナミックに展開していけるかどうか。そこにプロジェクトが成功するかどうかの鍵があるように思えた。「ヘルスケア」に関する市民活動においては、特に留意すべき事項ではないだろうか。

4年間にわたって選考に携わり、市民活動の厚味が年々増してくることを実感してきた。自由な市民活動が大きく育つためには、このような助成プログラムの存在が欠かせない。最初の年から3年にわたって継続助成した3件のプロジェクトも、この12月には完了する。一段落したところで助成活動そのものを評価し、時代の動きを見据えてプログラムをより一層充実したものに見直していくことも重要だろう。

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