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2005年度プロジェクトの概要と選考委員会推薦理由

「ファイザープログラム - 心とからだのヘルスケアに関する市民活動支援」 2005年度助成対象プロジェクトの概要と選考委員会推薦理由

■ 新規助成

(1)0・1・2・3親子支援センター開設プロジェクト

・団体名: こひつじる~む
・代表者氏名: 鈴木有希子
・主な活動地域: 宮城県仙台市太白区

【推薦理由】

全国各地で行政による子育て支援施策の取り組みが広がる中、本プロジェクトは、仙台市太白区で育児経験をもつ母親たちが中心となり、乳幼児とその親を対象とした子育て支援センターを開設し、乳幼児が遊べる広場、親同士の交流サロン、育児講座、カルチャー教室、母親たちの起業支援などに取り組む。地域での子育て支援活動を行政施策のみに頼るのではなく、市民の自主的な行動によって問題解決に取り組もうとする自発性や、活動を継続的かつ自立的に取り組むための事業内容が高く評価された。市民によって子育て支援センターを開設することは様々な困難が予想されるが、事業の優先順位や開設後の運営資金の確保などについて十分に検討しながら取り組んでいって欲しい。

(2)衰退する地場産業の維持・継承を通して、精神障害者の社会的自立を促進する事業

・団体名: 医療法人直志会
・代表者氏名: 粉川克己
・主な活動地域: 茨城県

【推薦理由】

茨城県北部で精神科病院を経営し、訪問看護、デイケア、造形教室、援護寮、地域生活支援センターなど、精神医療や精神障害者のリハビリテーションに取り組む医療法人。
本プロジェクトは、地域の過疎化、高齢化により、後継者・労働力不足に悩む周辺地域の畜産農家に対して、常陸牛の繁殖と肥育のノウハウをもつ精神障害者を派遣し、精神障害者の社会参加と地域産業の活性化を図るもの。この事業をきっかけに、精神障害者が地域社会の構成員として地域社会のニーズ解決に積極的な役割を果たすことで、自然な形で地域社会に溶け込む活動が広がることを期待する。また、プロジェクト推進にあたり、農業協同組合、経営活性化協議会、青年会、社会福祉協議会、町保健福祉課など、幅広い団体との連携が目指されていることも評価した。

(3)ひきこもり傾向、不登校児童生徒のためのスポーツタイム

・団体名: フリスネット
・代表者氏名: 斉藤宗夫
・主な活動地域: 埼玉県新座市および周辺地域

【推薦理由】

本プロジェクトは、廃校になった小学校の体育館を利用して、「新座自然宿フリースクール」のひきこもり傾向、ニート傾向、不登校の小中学生、高校中退者を中心に、近隣の「ふくしネットにいざ」のさまざまな障害者、廃校の教室で活動する「福祉工房楓」の精神障害通所者などを対象としたスポーツ活動を行うもの。毎週1回午後1時から3時まで、卓球、バトミントン、バスケットボール、ランニング、ヨガなどのスポーツタイムを年間を通じて100回開催するなかで、運動不足の解消、さまざまな障害を持つ者の相互理解と思いやりの心をはぐくむこととしている。企画の内容は平凡だが、予算立ても無理がなく、地域性が高く、幅の広い障害と異年齢層を対象にした、継続可能性のある内容なので助成対象に推薦する。

(4)刑事被拘禁者のための医療措置に関する相談事業

・団体名: 特定非営利活動法人監獄人権センター
・代表者氏名: 村井敏邦
・主な活動地域: 全国

【推薦理由】

日本及びアジアの刑事拘禁施設の人権状況を国際基準に合致するよう改善することを目的に、被拘禁者及び関係者への支援や刑事政策に関する提言活動などに取り組む団体。
日本の刑事拘禁施設には処遇の面で少なからぬ課題が残されており、これを改善することは被拘禁者が犯罪と真摯に向き合い、円滑な社会復帰と再犯の防止にとって意義深い。なかでも適切な医療を確保することは、身体的疾患の重症化を防ぎ、拘禁性の精神病を予防もしくは早期に治療していくために重要である。本プロジェクトは、医療相談・セミナー・政策提言などにより被収容施設の医療の改善を追求していくものである。アムネスティ・入管問題調査会などの諸団体との連携によって実施される予定であることから、入管施設などを含めた被収容施設全体の医療の向上に資することが期待される。

(5)薬物依存症とその回復に関する視覚教材(ビデオ)制作事業

・団体名: 特定非営利活動法人セルフ・サポート研究所
・代表者氏名: 加藤 力
・主な活動地域: 東京都

【推薦理由】

カウンセリングや電話相談活動などを通じて、薬物依存症者とその家族のための援助活動を行ってきた団体。2001年度ファイザープログラムにて、「薬物依存症の青少年のデイケア事業」を助成。
薬物依存症については、今後、日本の社会的課題として重要性が増すことが確実な問題であるにもかかわらず、関連する専門職の間でも理解が進んでいない状況にある。疾患概念から回復プログラムまでを含む視覚的に分かりやすい教材を作成し、教育機関や医療機関での利用を促進するこのプロジェクトは、意義深い活動である。幅広い分野の専門家が協力者・協力団体として想定されていることも評価を高めた要因である。綿密な計画によって着実に質の高い教材が作成されることを期待したい。

(6)心的外傷(トラウマ)を持つ子どもたちのケア活動支援(パレスチナ自治区・ベツレヘム地区)

・団体名: 特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター
・代表者氏名: 熊岡路矢
・主な活動地域: パレスチナ自治区・ベツレヘム地区

【推薦理由】

社会的に強いられている困難な状況を自ら改善しようとする世界中の人々を支援し、持続的な農村開発、紛争地・災害地での人道支援、平和交流などに取り組む団体。
紛争の影響により、パレスチナ自治区の子どもの9割以上は、何らかの心的外傷(トラウマ)をもつと言われている。本プロジェクトは、心的外傷を抱えた子ども達の治療と教育に取り組む、地域で唯一の学校と協力し、激しい紛争時に乳幼児であった子どもたちに対し、音楽療法および言語療法を段階的に実施することにより彼らの心のケアをしようと試みるものである。また、単に治療のみならず、子ども達の可能性を伸ばすことを重視し、さらには現地に根付くようプログラムを発展させるという長期的視点も評価された。困難な情勢の中での活動には様々な障壁が予想されるが、実現を期待したい。

(7)居場所のない子どもたちのためのコミュニティカフェの運営

・団体名: 特定非営利活動法人日本ソーシャル・マイノリティ協会
・代表者氏名: 谷口道子 玄秀盛
・主な活動地域: 東京都新宿区

【推薦理由】

DV、家出、金銭トラブル、ストーカー、虐待など、さまざまな問題を抱えた人々に対して、国籍、宗教、性別、年齢を問わず、駆け込み寺として相談・支援活動を行っている団体。
本プロジェクトは、都心の繁華街をさまよう10代の青少年の居場所をつくり、これを拠点に、相談、学習会、イベントなど子どもたちへの支援活動、親や支援者のネットワークをつくることをめざすもの。繁華街にこのような目に見える空間がつくられ、そこが吸引力をもつことができれば、点から点に対して行われてきた支援活動が、より地域に根ざして面的に広がることが期待される。これまで培ってきた地域の関係機関とのネットワークを活かして、プロジェクトが推進されることも評価した。

(8)「在日ラテンアメリカ系市民のHIV感染者・AIDS患者支援」事業

・団体名: 特定非営利活動法人CRIATIVOS-HIV・STD関連支援センター
・代表者氏名: 岩木章子
・主な活動地域: 全国

【推薦理由】

在日ラテンアメリカ系市民に対し、HIV・AIDSの予防とケアに取り組んでいる団体。
現在、在日ラテンアメリカ系住民の人口は30万人以上にのぼり、日本で3番目に大きい外国人コミュニティを形成していると言われているが、言語、文化、習慣などの違いにより社会から阻害されやすい立場に置かれていることは否めない。とりわけ医療現場においては、外国籍患者の言語の障壁は、適切な治療の妨げとなっているが、HIVのような深刻な疾患患者にとっては、彼らの文化的背景を理解した上での総合的支援は不可欠のものであろう。本プロジェクトは、HIV感染者やAIDS患者とその家族へのカウンセリングや電話相談、医療通訳などに取り組むもので、日本での現場支援だけでなく、帰国希望者への準備支援を含んだサポートまで行われている点も評価された。

(9)ハンディーのある子どもたちの表現活動をすすめるプロジェクト

・団体名: 特定非営利活動法人クリエイティブサポートレッツ
・代表者氏名: 久保田 翠
・主な活動地域: 静岡県浜松市

【推薦理由】

本プロジェクトの意義は、障害児や不登校児などハンディーのある子どもたちが、生き生きと暮らすことのできる社会、すなわち、「ありのままの自分がそのまま社会に認められ、充実した人生をおくることができる社会」の実現を目指しているところにある。アートによる表現を主体としたワークショップや講座は、「生きる力」や「自分を表現する力」を見つめる機会として、障害や国籍、性差、年齢などあらゆる「ちがい」を越えてさまざまな人たちに提供される。これらの記録映像や、プロのアーティストがプロデュースする本格的な発表の場は、まちの人たちの理解を進める貴重な広報活動の機会となる。自分を大切にすると同時に他の人を大切にする、そして共生のまちづくりをめざすプロジェクトとして評価した。

(10)無国籍状態に置かれたフィリピン人の子ども達の学校運営と発達支援

・団体名: 宗教法人日本聖公会中部教区 名古屋学生青年センター
・代表者氏名: 池住 圭
・主な活動地域: 愛知県

【推薦理由】

社会教育等を通じて国際交流や年齢・性別・国籍・思想・信条に捉われない共生社会の建設に取り組んできた団体。
正規の滞在資格を持たない親のもとに出生し、「無国籍状態」におかれた子どもたちは、地域の学校への入学に困難があり、教育を受ける機会が保障されず、本来学童期の子どもたちに提供されている基本的な健康診断などの医療支援も得られていない。本プロジェクトは、こうした無国籍状態に置かれたフィリピン人の子どもたちに焦点を当て、母国の教材をも含めた学校教育の場を提供することにより、心身の健全な育成とアイデンティティーの確立を支援するものである。子どもたちの置かれている深刻な状況に対応するプログラムとして、助成の対象とした。今回の助成を通じて、より汎用性のある長期的な問題解決の方向性が展望されることを期待したい。

(11)障害者の雇用創出に向けた地産地消型農産物加工惣菜の製造支援

・団体名: 特定非営利活動法人経営指針認証機関
・代表者氏名: 岩田 誠
・主な活動地域: 和歌山県

【推薦理由】

地域経済を担う中小企業の持続的発展と地域経済の活性化を目的に、中小企業や福祉施設の経営支援に取り組む団体。
長引く景気低迷は、障害者の働く授産施設等の福祉的な就労の場も直撃し、障害者の生活にも打撃を与えており、授産施設等においては、自主製品の製作など、より高い工賃の支払いを目指す経営努力が続けられている。本プロジェクトは、障害者の就労の場に、地域農業の活性化につながる地場の農産物を活用した、調理が簡単な加工総菜の提供という地産地消の事業を推進していこうとするもので、地域貢献型ビジネスの展開を目指している。福祉施設の経営的視点を強化し、地域での素材の調達や選別、調理方法や調理技術の確立、総菜メニューの選定などの課題をクリアし、障害者の職域拡大のモデルとしても貢献して欲しい。

(12)余剰食品の有効活用による生活弱者支援に取り組む非営利団体の支援事業

・団体名: 特定非営利活動法人フードバンク関西
・代表者氏名: 藤田 治
・主な活動地域: 兵庫県・大阪府

【推薦理由】

食品関連企業で廃棄される余剰食品のうち、美味しく栄養十分で安全な食品を無償で引き取り、それらをホームレス、要保護母子生活者等を支える非営利団体に無償で配布する活動を行っている団体。
本プロジェクトは、これまでの活動実績を踏まえ、さらに活動エリアや協力企業、配布対象の拡充をめざすものである。経済市場の中では廃棄されてしまう生産-消費財に着目し、非営利活動の資源として循環させることで、新たな社会的な価値を生み出すとともに、企業と非営利組織をつなぎ、企業の社会貢献を促進する活動としてさらに発展することを期待し、推薦することとした。

(13)離島郡部の若者達へのデートDV防止授業実施プロジェクト

・団体名: 特定非営利活動法人DV防止ながさき
・代表者指名: 中田慶子
・主な活動地域: 長崎県

【推薦理由】

長崎県内のDV(ドメスティック・バイオレンス)の電話相談、カウンセリング、DV防止のための啓発活動、支援者の人材育成などに取り組む団体。
DV防止の動きは官民ともに広がりつつあるが、若年層に対する取り組みは必ずしも十分とは言えず、その取り組みには大きな地域格差が生じている。特に地域の風土や生活スタイルの違いにより、啓発活動が十分に進められていない場合もある。本プロジェクトは、離島郡部が多い長崎県において実施され、地域特性に起因する課題の解決として効果的な取り組みであると評価された。また、単に授業の開催のみならず、相談ネットワークの構築について計画されていることも評価された。今回の助成を通じて、プロジェクトの自立的な運営に向けた取り組みがなされることを期待したい。

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■ <継続助成1年目>(助成2年目)

(1)不登校の若者たちの「ユース・ジョブ・スペース」創り

・団体名: 特定非営利活動法人ネモ ちば不登校・ひきこもりネットワーク
・代表者氏名: 浦島菊代
・主な活動地域: 千葉県

【推薦理由】

本プロジェクトは、不登校や引きこもりを経験した若者たちが、地域に活動拠点を開設し、地域課題の解決に資するような仕事を自ら立ち上げることで、地域社会に貢献していこうとするものである。
2005年度の実施状況は必ずしも順調に進んでいるとは言えないが、不登校や引きこもりを経験した若者たちが、トライ・アンド・エラーを体験しながら、その課題解決に取り組む姿勢を重視し、“夢の実現”へのさらなる一助としたい。2年目の助成にあたっては、1年目の活動の振り返りを行い、問題点を明確にして課題を解決されることを期待したい。また実施メンバーの見聞をより広めるとともに、活動に対して助言が得られる協力体制づくりも重要であろう。

(2)同性愛者向け電話相談事業の統合化プロジェクト

・団体名: 特定非営利活動法人動くゲイとレズビアンの会
・代表者氏名: 永田雅司
・主な活動地域: 全国

【推薦理由】

社会的理解が十分に得られているとは言い難い同性愛の課題に先駆的に取り組み、その支援活動を実施してきた団体。
本プロジェクトは、過去18年間にわたって展開してきた同性愛者向けの電話相談事業の有効性を高めるために、8種類ある相談事業を統合するシステムを構築するものである。具体的には、各種の相談事業の内容を共通したフォーマットに入力して統計的に分析し、相談内容に関する包括的な情報を社会に向けて発信することにより、同性愛者のための社会資源の必要性を訴えていくものである。活動の重要性と昨年の取り組みが評価され2年目の助成に至ったが、システム作りが自己目的化しつつある点が懸念される。整理された情報の有効性が最大限に発揮されるためには、どのような活用方法が望ましいのかについて再検討し、情報発信の戦略を明確化することが望まれる。

(3)アート・デリバリー:介護する人される人のための出張芸術講座

・団体名: 特定非営利活動法人NPO芸術資源開発機構
・代表者氏名: 並河恵美子
・主な活動地域: 東京

【推薦理由】

表現が苦手な人たちが芸術を通してエンパワメントされ、一人ひとりが自分らしく豊かに生きていくことを目的に活動してきた団体で、2004年度は、高齢者施設を終の住処としている人たちに対して、芸術家と介護の専門家との協働により、介護の日常生活プログラムの中にアート活動を取り入れるプロジェクトに助成した。
本プロジェクトは、高齢者の五感に働き掛けて、プロジェクトに関わる高齢者、介護者、芸術家それぞれの生きる力を引き出すことを目指し、従来のリハビリとは異なる実験的・開拓的プログラムとして期待され、昨年度は助成を行なった。昨年の取り組みを通じて、プログラムに参加する高齢者の中には、日常的な介護の場面では見られない姿を表現する人もいて、徐々に変化が現れ始めていると聞く。今年度は、昨年度とほぼ同じ内容で取り組まれるが、現在のプログラムに対して、施設側と一緒に評価できる仕組みが構築されるので、次の事業展開へとつながることを期待したい。

(4)人身売買の犠牲となった青少年への支援(カンボジア)

・団体名: 特定非営利活動法人国境なき子どもたち
・代表者氏名: 甲斐道幸
・主な活動地域: カンボジア・バッタンバン地区

【推薦理由】

アジアのストリート・チルドレンの生活・教育環境を改善し、将来的な自立に向けた支援に取り組む団体で、2004年度は、カンボジアのバッタンバン地区において、主に人身売買の犠牲となった青少年のための自立支援施設を運営し、自己管理能力、識字・学校教育や職業訓練の機会を提供するとともに、人身売買被害者の心理的支援体制の充実を図るために、現地のソーシャルワーカーやエデュケーターに研修の機会を提供する活動に対して助成した。
今年度のプロジェクトは、昨年度の研修成果を踏まえ、現地NGOとのパートナーシップに基づき、より高い専門知識を有する専門家による研修を実施し、精神科医や看護士らの協力を得て、より高いレベルでのカウンセリングスキルの修得を目指すことに加え、活動の節目として、これまでに得た知見をまとめた調査研究にも着手し、啓発活動に繋げることとしている。現地での活動の拡がりを期待して継続助成を行うこととした。

(5)地域で取り組む輝く親子の絆作りプロジェクト

・団体名: マイママ・セラピー
・代表者氏名: 押栗泰代
・主な活動地域: 滋賀県

【推薦理由】

地域で子育てに悩む母親たちを対象に、共に学び合い、育ち合い、助け合う場づくりに取り組む保健師のグループで、2004年度は、0歳児親子を対象とした学習教室の開催、個別相談などの取り組みに対して助成。
本プロジェクトは、若い母親が育児の中でどうしてよいか分からないときは、その心の中に入ってサポートするものである。母親同士は教室で、お互いに心を開いて自分のことを話しながら、親子の信頼関係の深さや大切さを学んでいく。ママたちの、身近なところで気軽に相談できる「かかりつけ保健師」のいるような安心した子育てを願う気持ちが、マイママの活動範囲や方法を広げさせており、こうした環境整備が求められている時代であることが強く感じられる。これからは、行政機関などとの上手な役割分担や、事業の足場をしっかりと固めることを考えながらの事業展開を期待したい。

(6)ベトナム人コミュニティにおける薬物防止キャンペーン

・団体名: NGO ベトナム in KOBE
・代表者氏名: Ha Thi Thanh Nga
・主な活動地域: 兵庫県神戸市

【推薦理由】

関西在住のベトナム人に対して、地域生活を支えるための支援を行っている団体で、2004年度は、ベトナム人コミュニティへの薬物防止活動に対して助成した。
本プロジェクトは、マイノリティの中の薬物使用問題という極めて対象者への接近が難しい課題に対して、ベトナム人自身が代表者である団体としての当事者性を生かしながら取り組まれている。医療機関や教育機関、薬物問題の当事者団体などと連携し、基礎的な情報の普及にも実績をあげている。今後、多様な社会資源を巻き込み、より魅力的な啓発の手法を工夫することで、更なる情報の普及に取り組もうとしている。比較的小さな人口規模のコミュニティでの活動であるが、きめ細かな活動によって、他のエスニックコミュニティにとって模倣の対象となるような事業に展開されることを期待したい。

(7)ふくしオンブズマン派遣事業

・団体名: おきなわ ふくし オンブズマン
・代表者氏名: 竹藤 登
・主な活動地域: 沖縄県

【推薦理由】

福祉サービス利用者の権利擁護を図ることを目的に、オンブズマン活動に取り組む団体で、2004年度は、オンブズマン派遣事業、オンブズマンの育成、一般市民への啓発活動に対して助成した。
福祉施設における権利擁護は大きなテーマになってきている。十分に意思表示ができにくい利用者にとって、権利と生活を守るために、日常的に施設内においても、自律的システムが求められているが、外部からの目も必要としている。これまでの活動により、福祉施設において積極的に受け入れる環境を整えてきたことを評価し、今後とも、オンブズマンとして活動する人材の養成と資質の向上に期待したい。また、関係機関・団体や行政との連携をはじめとして、沖縄の地域特性と離島が多い中での活動の工夫に、一層の努力と自立に向けた取り組みを期待したい。

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■ <継続助成2年目>(助成3年目)

(8)高機能広汎性発達障害の青年たちの社会的自立に向けたサポート事業

・ 団体名:ドンマイの会(北海道高機能広汎性発達障害児者親の会)
・ 代表者:村田昌俊
・ 主な活動地域:北海道

【推薦理由】

高機能広汎性発達障害児者のライフサポートや家族のエンパワメント、地域社会への啓発活動などに取り組む団体で、2003年・2004年度は、青年期の支援マニュアルの作成、支援スタッフの養成研修、関係機関への研修、療育相談の研修、ジョブコーチ研修会、余暇支援サポートの育成などに対して助成した。
わが国の障害児教育は、これまでの「特殊教育」から「特別支援教育」に変わろうとしている。また、2004年には、発達障害者支援法が成立した。教育や就労、その他生活全般において、それぞれに特別な配慮や支援を必要とする広汎性発達障害のお子さんをもつご家族には朗報であろう。こうした施策の進展には、この親の会など、関係者の地道な取り組みが大いに寄与してきたものと推察する。特に本会は、求められている支援について実践的に追求してきたことが高く評価できる。本人の自己理解促進の取り組み、支援者の養成研修の実施などを通じて解明されてきたことを、関係者らと共有しながら、今後は、支援にかかる公的な仕組みづくりへと結びつけることにも一層の努力を望みたい。

(9)ガザ地区における少年を対象とした心理社会的ケア事業

・ 団体名:特定非営利活動法人地球のステージ
・代表者:桑山紀彦
・主な活動地域:パレスチナ・ガザ地区

【推薦理由】

世界の貧困地域や紛争地域で医療活動を行い、その映像記録をもとに国際理解を向上させる活動に取り組んできた団体。
パレスチナ・ガザ地区という長年にわたる紛争地域で暮らす12歳から15歳の多感な年代層の子どもたちを対象に、遊戯療法・集団療法・作業療法によって、心の平安を取り戻すことを目的に2003年5月から活動を行ってきた。2004年度は、現地でのメンタルヘルス専門家集団と共同で保護者向けのワークショップを行い、保護者同士が悩みを相談できる場所の提供が子ども達の精神的安定に繋がることを検証した。また、専門的な視点によるプロジェクトの評価からも、一定の有効性が明らかになった。2年間の経験を踏まえ、このプロジェクトの効果の客観的な評価を行うとともに、現地の専門家集団へノウハウを移植するという活動の集大成に対し、3年目の継続助成を行うこととした。

(10)ディファレント アーティスト イン レジデンス運営事業

・団体名: 特定非営利活動法人自然生クラブ
・代表者氏名: 柳瀬 敬
・主な活動地域: 茨城県つくば市

【推薦理由】

筑波山麓の農家で障害をもつ人たちと共同生活を行ないながら、有機農業を中心とした環境運動や、日常生活の情景を唄った太鼓演奏や絵画・演劇などの表現活動に取り組む団体で、2003年・2004年度は、知的なハンディを持つ国内外のアーティストと生活を共にしながら、絵画などの創作活動を行うプロジェクトに対して助成した。
3回目の助成にあたり、助成最終年としての発展性を強く期待する。とりわけ、創作活動の成果の発表方法について、より人目につくところでの展示を検討するなどの工夫が望まれる。また、滞在型創作活動とは別に新たに開設もしくは開設準備中のデイサービスやグループホームと、これまでの滞在型創作活動とをどのように連携させていくのか、さらに地域との継続的なつながりをどのように構築・維持してくのかが重要な課題であろう。

(11)不登校・引きこもりの青少年・家族への心理援助事業

・団体名: 特定非営利活動法人青山心理グローイングスペース
・代表者氏名: 鍋田恭孝
・主な活動地域: 東京都

【推薦理由】

不登校・引きこもりの青少年とその家族に対して、心理的サポートを通じて青少年の社会適応への援助と心のケアに取り組む団体で、2003年度は、医療的・専門的援助を必要とする重症の心の問題を抱える青少年を対象とした、午前のフリースクールの開催プロジェクトに対して助成。2004年度は、重度の子どもたちを受け入れる人材の育成、親サポートの支援方法の充実、子どもたちの社会活動などに対して助成した。
心に問題を抱える青少年に対して、ニーズの変化にあわせた多様なプロジェクトを展開してきたことを評価し、2年間助成を行なってきた。その上で、今後、医療的・専門的対応を要する重度の青少年たちの受け入れプログラムの充実と、社会との関わりを前向きに考える子どもたちのプログラムの開発など、積極的な内容に発展してきていることに注目している。なお、今後、各プログラムの充実とともに親に対する精神的な支援プログラムの充実と就労体験プログラムの実現に向けて、協力企業・団体の理解を広げる活動に期待するとともに、自立的・継続的な活動に向けた取り組みを期待したい。

(12)精神障害者の企業就労を推進するための事業

・団体名: 社会福祉法人おあしす福祉会
・代表者氏名: 平松謙一
・主な活動地域: 東京都江東区

【推薦理由】

精神障害者の地域での生活・就労を支援するため、小規模授産施設などの社会資源づくりに取り組んできた団体で、2003年・2004年度は、就労ガイドブックの作成、企業アンケートの実施、就労希望者へのワークショップ、就労先の開拓、求職セミナー、ジョブコーチ養成、企業就労者ミーティングなどに対して助成した。
本プロジェクトは、多方面の関係機関と連携しながら企業の障害者に対する理解を促進し、就労機会の拡大を進める上で成果をあげてきている。同時に、プログラムの遂行課程で当事者自身が主体性を発揮し、積極的な参加を行っていることが評価を大きなものにしている。また、就労支援に関して<知的・身体・精神>の3つの障害分野の違いを越えた、支援者側の連携を模索しているところも評価された。3年目には、雇用機会の更なる開拓と共に、経験をより広範な支援者や当事者自身の間で共有し発展させていけるよう、活動の展開を期待したい。

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