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慢性骨髄性白血病治療薬「ボシュリフ®錠100mg」の製造販売承認を取得
~慢性骨髄性白血病に、新たな治療選択肢~

報道関係各位

2014年9月26日
ファイザー株式会社

ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:梅田一郎。以下、「ファイザー」)は、2014年9月26日(金)、「前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病」(以下、「慢性骨髄性白血病」を「CML」と略記)の効能・効果で、経口SRC/ABLチロシンキナーゼ阻害剤「ボシュリフ®錠100mg」(一般名:ボスチニブ、以下、「ボシュリフ」)の製造販売承認を取得いたしました。

現在CMLに対する1次治療の選択肢としては、選択的BCR-ABLチロシンキナーゼであるイマチニブ、ダサチニブまたはニロチニブによる治療、もしくは同種造血細胞移植が行われています。しかし、1次治療で十分な治療効果が得られない、または副作用により投与中断を余儀なくされる患者さんが存在することから、2次治療および3次治療以降におけるメディカルニーズは未だ高いといえます。
ボシュリフは、海外および国内の臨床試験においてイマチニブ抵抗性または不耐容(2次治療)のCML患者に対して、また、イマチニブ治療後のダサチニブまたはニロチニブ抵抗性または不耐容(3次治療以降)のCML患者に対して、有効性が認められ、忍容性も良好でした。

今回の承認はこれらの試験成績に基づくものです。なお、本剤は同効能にて希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定され、優先審査品目として審査を受けていました。

【ボシュリフの概要】

製品名 ボシュリフ®錠100mg(BOSLIF®Tablets 100mg)
一般名 ボスチニブ (Bosutinib)
製造販売承認取得日 2014年9月26日
製造販売 ファイザー株式会社
効能・効果 前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病
用法・用量 通常,成人にはボスチニブとして1日1回500mgを食後経口投与する。なお,患者の状態により適宜増減するが,1日1回600mgまで増量できる。

【適正使用の推進について】

ボシュリフには、承認条件として全例登録調査は義務付けられておりませんが、ファイザーは、本剤がより安全かつ有効に使用されるために一層の臨床データの蓄積が重要であると考え、販売開始後の一定期間は市販直後調査を実施するとともに、使用成績調査を実施いたします。これにより、安全性および有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じてまいります。
また、使用成績調査契約時には、施設・医師要件を確認し、本剤の納入前にはMRによる適正使用情報の提供を行い、納入後には定期的な情報収集訪問を義務付けます。
さらに、医療関係者向けには「適正使用ガイド」や副作用マネジメントに関する資材を、患者さん向けには冊子などを作成し、本剤を処方される医師から、患者さんやそのご家族に安全対策などについて十分説明いただきます。また、副作用マネジメントのための医療関係者を対象としたナースプログラム(*)も、引き続き展開してまいります。
*看護師資格を有する専任社員2名(がん患者さんの看護経験有り)による勉強会。2013年3月のプレスリリースをご参照ください。

≪企業所属看護師による看護師への調査結果より≫
病院看護師が製薬企業に求める情報は、有害事象(91%)と製品に関する情報(89%)が最多
~ファイザーナース、第27回日本がん看護学会学術集会にて発表~
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2013/2013_03_07.html

【取締役 執行役員 オンコロジー事業部門長 中村 誠より】

「このたび第二世代TKIであるボシュリフが承認され、日本における既治療のCML患者さんの治療選択肢が増えることを嬉しく思います。企業にできるリーダーシップと専門医の先生方とのパートナーシップで、同疾患の治療成績の向上と、患者さんの治療とQOL改善の実現に貢献してまいります。弊社は引き続き、血液がん領域の薬剤の開発にも注力し、日本の血液がんの患者さんに革新的な薬剤をお届けできるよう、鋭意取り組んでおります。
なお、ファイザーでは、がん患者さんやそのご家族を対象に、がんの総合情報サイト(ウェブ*)で適切な情報提供・共有を行っております。これからも、“ひとりのがんに、みんなの力を。”をキーメッセージに、患者さんに寄り添いながら、がん社会へ貢献してまいります」

*“がんを学ぶ”サイトURL:http://ganclass.jp

参考資料

【慢性骨髄性白血病(CML)について】

日本において成人白血病の15-20%を占めるCMLは、男性に多く、好発年齢は30~50歳代、発症頻度は約1人/10万人/年間といわれています。多能性造血幹細胞の異常により惹起される白血病であり、95%を超える患者さんが9番染色体と22番染色体の転座により形成されるフィラデルフィア染色体(以下、「Ph」)を有することを特徴とします。
病期が進行するまで無症状であることが多く、無治療で放置した場合は、4~6年続く慢性期(CP)の後に、移行期(AP)、急性転化期(BP)へと進行し、重篤な貧血、出血、感染などの症状を発現し、コントロールが難しくなり死に至ることもあります。

【ボシュリフの作用機序について】

白血病細胞の増殖には、Ph上のBCR-ABL融合遺伝子にコードされて産生されるBCR-ABLチロシンキナーゼの恒常的な活性化が関与しています。
ボシュリフは、ファイザー社が開発した新規の経口SRC/ABLチロシンキナーゼ阻害剤であり、BCR-ABL伝達系を阻害することにより、抗腫瘍効果を発揮します。

【ボシュリフの開発経緯について】

CML患者を対象とした第I/II相試験は2006年に海外で、2007年に国内で開始され、第III相試験は2008年より国際共同で実施されました。
これらの臨床試験の結果を受けて、日本では、2013年12月に承認を申請しました。なお、「前治療薬に抵抗性又は不耐容のCML」を対象として、同月に希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されています。
米国では2012年9月に、欧州連合(EU)においては2013年3月に、BOSULIF®の製品名で承認されています。適応症は、前者では「前治療歴のある成人の慢性期、移行期、または急性転化期のフィラデルフィア染色体陽性のCML」、後者では「少なくとも1つのチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)による治療歴があり、イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブが適正な治療オプションとならない成人の慢性期、移行期、または急性転化期のフィラデルフィア染色体陽性のCML」です。

【ボシュリフの臨床データについて】

■慢性期CML(2次治療)
国内第I/II相試験において、イマチニブ抵抗性又は不耐容の日本人慢性期CML患者の投与開始後24週までの累積細胞遺伝学的大寛解(MCyR)率は35.7%(10/28)でした。また、ベースラインでMCyRであった患者のうち、24週時点での評価でベースラインでの反応を維持又は改善していた場合も反応例とみなしたときの試験期間全体での累積MCyR率は、75.0%(21/28)でした。

海外第I/II相試験において、イマチニブ抵抗性の慢性期CML患者における24週時点のMCyR率は35.5%(66/186)であり、イマチニブ不耐容の慢性期CML患者における24週時点のMCyR率は30.0%(24/80)でした。またベースラインでMCyRであった患者のうち、24週時点での評価でベースラインでの反応を維持又は改善していた場合も反応例とみなしたときの試験期間全体での累積MCyR率は、59.0%(157/266)でした。

■慢性期CML(3次治療以降)
国内第I/II相試験において、3次治療を受けた日本人CML患者11例(慢性期患者10例、移行期・急性転化期患者1例)のうち、投与開始後にMCyRを達成した患者が2例認められました。また、ベースラインでMCyRであった患者がMCyRを維持していた場合を反応例とみなした解析では、7例(63.6%)がMCyRを試験期間中のいずれかの時点で達成、もしくは維持していました。

海外第I/II相試験では、3次治療を受けた慢性期CML患者における24週までの累積MCyR率は26.9%(29/108)でした。ベースラインでMCyRであった患者がMCyRを維持していた場合を反応例とみなした解析では、慢性期CML患者の38.9%(42/108)はMCyRを試験期間中のいずれかの時点で達成、もしくは維持していました。

■移行期又は急性転化期CML(2次及び3次治療以降)
国内第I/II相試験では、移行期又は急性転化期CML患者7例中1例が投与開始24週まで血液学的全般寛解(OHR)を維持又は達成しました。また、投与開始後24週までの累積MCyRは7例中3例でした。

海外第I/II相試験では、移行期CML患者69例中38例(55.1%)、急性転化期CML患者60例中17例(28.3%)が投与開始48週まで血液学的全般寛解(OHR)を維持又は達成しました。また、試験期間全体における累積MCyR率は、移行期で69例中24例(34.8%)、急性転化期で54例中16例(29.6%)でした。

■安全性
国内第I/II相試験において、安全性評価対象例63例中、63例(100%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められました。その主な副作用は下痢59例(93.7%)、発疹30例(47.6%)、ALT(GPT)上昇24例(38.1%)等でした。
海外第I/II相試験において、安全性評価対象例570例中、560例(98.2%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められました。その主な副作用は下痢453例(79.5%)、悪心237例(41.6%)、嘔吐196例(34.4%)等でした。

【ボシュリフの安全性について】

重大な副作用として、肝炎・肝機能障害、重度の下痢、骨髄抑制、体液貯留、ショック,アナフィラキシー、心障害、感染症、出血、膵炎、間質性肺疾患、腎不全、肺高血圧症、腫瘍崩壊症候群があらわれることがあります。
これらの副作用には特に注意が必要であることから、用量調節や対処方法の参考に適正使用ガイドを作成しています。

【ボシュリフの進行中の試験について】

ファイザー社はAvillion LLP(以下、Avillion社)と共同開発契約を締結しており、Avillion社は、未治療のCML患者さんを対象とした国際共同第3相試験を実施しています。

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは世界のがん患者さんに希望の光をもたらすため、革新的な治療選択肢の発見、研究、開発に注力しています。当社の強力なパイプラインは業界で最も堅固なものであり、科学的な発見の中でも最もよい物を探し出し、多様ながん患者さんのために臨床応用することに的を絞った研究を進めています。当社は生物製剤と小分子を臨床開発するとともに、100以上の臨床試験を実施中です。学術機関、個人研究者、共同研究グループ、政府、技術提携先などと協力しながら、ファイザーオンコロジーは画期的な医薬品によるがんの治癒、あるいは、コントロールに真剣に取り組んでいます。適切な医薬品を適切な患者さんに適切なタイミングで届けることがファイザーオンコロジーの使命です。詳しい情報は www.pfizer.comで入手できます。

ファイザーについて:より健康な世界の実現のために

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、皆様が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療薬をお届けしています。私たちは、ヘルスケア製品の探索・開発・製造におけるクオリティ・安全性・価値の基準設定をリードしていくことを目指しています。当社のグローバルなポートフォリオには、医薬品とワクチンに加え、世界的に著名なコンシューマー・ヘルスケア製品が含まれています。ファイザーの社員は先進国および新興市場で、今、この時代に最も恐れられている疾患の予防・治療・治癒に役立つ製品を通じて健康に貢献しています。卓越した革新的医薬品企業の責務として、優れた医薬品を誰もが容易に入手できるように、ファイザーは世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。ファイザーは私たちに信頼を寄せてくださる皆様のため、150年以上にわたり前進を続けてきました。詳細は当社のウェブサイト(www.pfizer.com)をご覧ください。
また、ファイザー株式会社(日本法人)の取り組みは、下記ホームページよりご覧いただけます。
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