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VIZIMPRO®(一般名:ダコミチニブ)、EGFR活性化変異を有する転移性非小細胞肺がんの
一次治療薬としてFDAの承認取得
~ゲフィチニブと直接比較した第Ⅲ相試験のデータを基に承認~

報道関係各位

2018年10月16日
ファイザー株式会社

英文タイトル:
  • U.S. FDA Approves VIZIMPRO® (dacomitinib) for the First-Line Treatment of Patients
    with EGFR-Mutated Metastatic Non-Small Cell Lung Cancer
    -Approval Supported by Data from Phase 3 Head-to-Head Study vs. Gefitinib-

■以下の参考資料について
この資料は、米国ファイザー社が2018年9月27日(米国現地時間)に発表したプレスリリースの一部を日本語に翻訳再編集し、皆さまのご参考に供するものです。正式言語は英語であり、その内容及び解釈については英語が優先します。http://www.pfizer.com/news/をご参照ください。

■日本におけるダコミチニブの開発について
日本においては、2018年5月28日に「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌」の効能・効果で製造販売承認を申請しています。なお、ダコミチニブを7月6日(金)付で優先審査に指定する旨、厚生労働省より通知を受領しました。国際共同第Ⅲ相ARCHER1050試験には、日本も参加しています。

ファイザー社は、米国食品医薬品局(FDA)が上皮増殖因子受容体(EGFR)エクソン19欠失またはエクソン21 L858R置換変異を有する転移性非小細胞肺がん(以下、「非小細胞肺がん」を「NSCLC」と略記)に対する一次治療薬として、キナーゼ阻害剤VIZIMPRO®(vih-ZIM-pro)(一般名:ダコミチニブ)を承認したことを発表しました。

ファイザー社オンコロジー部門グローバル・プレジデントのAndy Schmeltzは、次のように述べています。「私たちが新薬を開発し、提供する究極の目的は、患者さんのアウトカム改善です。VIZIMPROは、アンメットニーズの高い肺がんに対する治療選択肢を増やすというファイザーのコミットメントを実証する一例といえるでしょう。今回の承認によって、当社は、3つの固有の肺がんバイオマーカーを標的とする医薬品を有することになります。粘り強く多様な医薬品開発アプローチを通じ、患者さんのために、確かな一歩を前進させることを実現しました。」

VIZIMPROの安全性と有効性は、多施設共同・国際・無作為化非盲検試験であるARCHER 1050試験で示されました。本試験では、切除不能の転移性NSCLCに対して未治療であること、再発例では全身治療の完了後12カ月以上の無病生存期間(DFS)があること、米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)スコアが0または1であること、EGFRのエクソン19欠失またはエクソン21 L858R置換変異を有すること等の基準を満たす患者さんが参加しました。登録された計452例の患者さんは、VIZIMPRO群(n=227)またはゲフィチニブ群(n=225)に無作為に割りつけられました。主要評価項目は、盲検下での独立中央判定(BIRC)の評価による無増悪生存期間(PFS)でした。副次的評価項目は、客観的奏効率(ORR)、奏効期間(DoR)、および全生存期間(OS)でした。VIZIMPRO群では、ゲフィチニブ群と比較して、BIRC判定によるPFSの統計学的に有意な改善が示されました(HR = 0.59 [95% CI: 0.47, 0.74]、p <0.0001)。PFSの中央値は、VIZIMPRO群では14.7カ月(95% CI: 11.1, 16.6)、ゲフィチニブ群では9.2カ月でした(95% CI: 9.1, 11.0)。

ARCHER 1050試験の治験責任医師を務めた香港中文大学臨床腫瘍学部長のTony Mok教授は、次のように述べています。「EGFR変異を有する進行性NSCLCは、特にアジア人に多く見られる疾患です。新しい治療選択肢は、患者さんに大きなベネフィットをもたらすでしょう。ARCHER 1050試験の結果は、VIZIMPRO が、EGFRのエクソン19欠失またはエクソン21 L858R置換変異を有するNSCLCの一次治療における新たな治療選択肢となりうることを示唆しています。」

ARCHER 1050試験でVIZIMPROの投与を受けたEGFR変異を有する転移性NSCLC患者さん227例において、多く認められた有害事象(20%超)は、下痢(87%)、発疹(69%)、爪囲炎(64%)、口内炎(45%)、食欲減退(31%)、皮膚乾燥(30%)、体重減少(26%)、脱毛症(23%)、咳嗽(21%)、そう痒症(21%)でした。重篤な有害事象は、VIZIMPRO群の27%に認められました。多く認められた重篤な有害事象(1%以上)は、下痢(2.2%)と間質性肺疾患(1.3%)でした。

ファイザー社グローバル製品開発・オンコロジーグループ最高開発責任者Mace Rothenberg(M.D.)は、次のように述べています。「本日のVIZIMPROの承認は、プレシジョンメディシンの開発と遺伝子変異を有する肺がん患者さんのアウトカム改善に対する取り組みの成果です。これにより、当社は現在、ALK陽性またはROS1陽性NSCLCを適応としたザーコリと、EGFR変異を有するNSCLCを適応としたVIZIMPROという、 3種類の遺伝子変異をターゲットとした2つの肺がん治療薬を有することになりました。」
※広報注)日本においては、上記のザーコリと、ALKチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK陽性NSCLCを適応としたローブレナ(一般名:ロルラチニブ)の2つの肺がん治療薬の承認を取得しております。

今年FDAは、EGFR活性化変異を有する局所進行性または転移性NSCLCの一次治療薬として、VIZIMPROを優先審査品目に指定しました。FDAによる優先審査の指定は、「治療に大きな進歩をもたらす可能性がある」もしくは「適切な治療法が存在しない分野の治療薬となる可能性がある」薬剤に対して付与されます。

参考資料

【VIZIMPRO®(一般名:ダコミチニブ)について】

VIZIMPROはキナーゼ阻害剤で、上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失またはエクソン21 L858R置換変異を有する転移性NSCLCの一次治療薬です。VIZIMPROは、FDAの優先審査プログラムのもとで審査および承認されました。
VIZIMPROの推奨用量は45mgで、1日1回、食事に関係なく経口投与します。減量が必要な場合は、初回の減量は1日1回30mg投与とし、さらに減量が必要な場合は1日1回15mg投与とします。
2012年、ファイザー社とSFJ Pharmaceuticalsグループは、ARCHER 1050試験を多施設で実施する共同開発契約を締結しました。SFJ社は、カスタマイズ性の高い独自の共同開発提携モデルを、世界トップクラスの製薬企業やバイオテクノロジー企業に提供するグローバルな医薬品開発企業です。本契約の条件に基づき、SFJ Pharmaceuticalsは自社の資金を拠出し、本申請を裏付ける臨床データを得るための試験を実施しました。ファイザー社は、VIZIMPROを世界的に販売するすべての権利を保有します。

【ARCHER1050試験について】

VIZIMPROの有効性は、国際第Ⅲ相直接比較試験であるARCHER 1050試験で示されました。本試験対象は、転移性NSCLCに対して未治療であり、再発例では全身治療の完了後12カ月以上の無病生存期間(DFS)があり、上皮増殖因子受容体(EGFR)エクソン19欠失またはエクソン21 L858R置換変異を有する切除不能の転移性NSCLC患者さんでした。計452例の患者さんが、VIZIMPRO 45mg投与群(n=227)とゲフィチニブ 250mg投与群(n=225)に無作為に割り付けられました。無作為割り付けでは、地域およびEGFR変異状態により層別割り付けしました。主要評価項目は、BIRCの評価によって判定されたPFSで、副次的評価項目(有効性)は、ORR、DoR、OSでした。
本試験では、PFS、ORR、OSの順序で,段階的に統計学的検定を行いました。ORRの比較では統計学的な有意差が認められなかったため、OSについては正式な検定は実施していません。

【ザーコリ®(一般名:クリゾチニブ)について】

ザーコリは、FDAが承認した検査法で未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性またはROS1陽性と診断された転移性NSCLCを適応症としたチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)です。ザーコリは、オーストラリア、カナダ、中国、日本、韓国、欧州連合を含む90カ国以上でALK陽性NSCLCの適応症での承認を取得しています。また、60カ国以上でROS1陽性NSCLCに対しても承認されています。

【非小細胞肺がん(NSCLC)について】

肺がんは、がんによる死亡原因の世界1位です1。NSCLCは肺がん症例の約85%を占めており、特に遠隔転移している場合は未だに治療が困難です2。バイオマーカーを用いた治療により、転移性NSCLC患者さんのケアが劇的に変わりました。NSCLC患者さんの約75%が転移後または進行後に肺がんと診断されますが、その時点での5年生存率は僅か5%です2,3,4
EGFRは、細胞の成長および分裂を促進するタンパク質です。EGFRタンパク質が変異すると、がん細胞の形成が引き起こされる可能性があります。世界的に、EGFR変異はNSCLC腫瘍全体の10~35%に認められ、エクソン19欠失とエクソン21 L858R置換変異が多くみられます。これらは両方合わせて、既知のEGFR活性化変異の80%以上を占めます。この疾患は生存率が低く、疾患進行が大きな課題となっています5,6

【ファイザーオンコロジーの肺がんに対する取り組み】

ファイザーオンコロジーは、がんによる死亡原因の世界1位であり、特に治療困難な疾患である肺がん患者さんのアンメットニーズに取り組んでいます。バイオマーカーを用いた治療や、がん免疫(IO)療法や併用療法など、有効性と忍容性に優れる治療方法を開発し、NSCLC患者さんの多様かつ変化するニーズに対応できるよう尽力しています。当社は、最先端の科学的洞察と患者さん中心のアプローチを組み合わせ、適切な治療薬を適切なタイミングで必要とする患者さんにお届けすべく取り組み続けています。今後も、開発パイプラインの進展と提携活動を通じて、NSCLC患者さんに新たな希望をもたらすために、まい進してまいります。

<出典>
  1. 1 The International Agency for Research on Cancer, the World Health Organization, GLOBOCAN 2008, Available at:
    http://globocan.iarc.fr/Pages/fact_sheets_cancer.aspx (select “Lung” from the drop-down menu). Accessed October 13, 2017.
  2. 2 Reade CA, Ganti AK. EGFR targeted therapy in non-small cell lung cancer: potential role of cetuximab. Biologics. 2009; 3: 215-224.
  3. 3 Yang P, Allen MS, Aubry MC, et al. Clinical features of 5,628 primary lung cancer patients: experience at Mayo Clinic from 1997 to 2003. Chest. 2005;128(1):452-462
  4. 4 American Cancer Society. Detailed Guide: Lung Cancer (Non-Small Cell). Available at:
    http://www.cancer.org/cancer/lungcancer-non-smallcell/detailedguide/non ....Accessed October 13, 2017.
  5. 5 Kohrt HE, Houot R, Marabelle A, et al. Combination strategies to enhance antitumor ADCC. Immunotherapy 2012;4(5):511-27.
  6. 6 Hamilton G, Rath B. Avelumab: combining immune checkpoint inhibition and antibody-dependent cytotoxicity. Expert Opin Biol Ther 2017;17(4):515-23.

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは、がんとともに生きる患者さんに意義のある影響をもたらす革新的な治療薬を追求しています。オンコロジー領域におけるリーダーとして、画期的かつアクセス可能な治療薬を迅速にお届けし、がん患者さんの生活に変革をもたらすべく取り組んでいます。業界屈指の、生物学的製剤、低分子、免疫療法からなる豊富な開発パイプラインを有し、優れた革新的医薬品を探索し、多様ながんに臨床応用することに注力して研究を進めています。オンコロジー領域において重要なことは、医薬品の製造だけでなく、緊密なパートナーシップにより患者さんの生活改善を目指すこと。学会、研究者、共同研究グループ、政府、提携先などと協力しながら、革新的医薬品によるがんの治癒、あるいは、コントロールにまい進していきます。詳しくはwww.pfizer.comをご覧ください。

ファイザーについて:より健康な世界の実現のために

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、皆様が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療薬をお届けしています。私たちは、ヘルスケア製品の探索・開発・製造におけるクオリティ・安全性・価値の基準設定をリードしていくことを目指しています。当社のグローバルなポートフォリオには、医薬品とワクチンに加え、世界的に著名なコンシューマー・ヘルスケア製品が含まれています。ファイザーの社員は先進国および新興市場で、最も生命や生活を脅かす疾患の予防・治療・治癒に役立つ製品を通じて健康に貢献しています。卓越した革新的医薬品企業の責務として、優れた医薬品を誰もが容易に入手できるように、ファイザーは世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。私たちに信頼を寄せてくださる皆様のため、150年以上にわたり前進を続けてきました。詳細は当社のウエブサイト(www.pfizer.com)をご覧ください。また、ファイザー株式会社(日本法人)の取り組みは、下記ホームページよりご覧いただけます。www.pfizer.co.jp

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