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ローブレナ®(一般名:ロルラチニブ)、
前治療歴のあるALK陽性転移性非小細胞肺がん治療薬としてFDAの承認取得

報道関係各位

2018年11月30日
ファイザー株式会社

英文タイトル:
  • U.S. FDA Approves LORBRENA® (lorlatinib)
    for Previously-Treated ALK-Positive Metastatic NSCLC

■以下の参考資料について
この資料は、米国ファイザー社が2018年11月2日(米国現地時間)に発表したプレスリリースの一部を日本語に翻訳再編集し、皆さまのご参考に供するものです。正式言語は英語であり、その内容及び解釈については英語が優先します。http://www.pfizer.com/news/をご参照ください。

■日本におけるローブレナ®ついて
日本においては、「医薬品の条件付き早期承認制度」の適用を受け、2018年9月21日に「ALKチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌*²」の効能・効果で、世界に先駆けて承認を取得しました。また、同年11月20日に薬価収載と同時に発売を開始しました。

  1. *1: ALK:未分化リンパ腫キナーゼ
  2. *2: 以下、非小細胞肺がんを「NSCLC」と略記

ファイザー社は本日、第3世代のALKチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)ローブレナ®(一般名:ロルラチニブ)が、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したことを発表しました。適応症は、「クリゾチニブと1種類以上のその他のALK阻害剤を使用し病勢進行が認められたALK陽性転移性NSCLC」、あるいは、「ALK阻害剤による1次治療としてアレクチニブまたはセリチニブを使用し病勢進行が認められたALK陽性転移性NSCLC」です。本適応症は、奏効率と奏効期間に基づく迅速承認(accelerated approval)となります。この適応での承認取得は条件付きであり、検証的試験による臨床的ベネフィットの検証が必要とされています。当社はオンコロジー領域において、この2ヵ月間で肺がん領域の治療薬2つを含む3つのFDA承認を取得し、ローブレナは3番目の薬剤となりました。
※広報注)他の2つは、9月に承認された肺がん治療薬VIZIMPRO(ダコミチニブ)と、10月に承認された乳がん治療薬TALZENNA(talazoparib)です。両剤とも本邦未承認です。

ファイザー社オンコロジー部門グローバル・プレジデントのAndy Schmeltzは、次のように述べています。「当社は、長年にわたり、ALK陽性NSCLCに関する研究、治療のマネジメント方法、治療法の改善に寄与してきました。ローブレナは、腫瘍の多様性や治療抵抗性に関する当社の幅広い知見に基づき、当社の研究者が見出し、既存のALK阻害剤に抵抗性を示す変異腫瘍に対しても科学的根拠をもって効果を発揮するよう設計された薬剤です。ローブレナは、治療後に病勢進行が認められたALK陽性転移性NSCLC患者さんの治療に貢献できると確信しており、当社は引き続きアンメットニーズに応えるべく取り組んで参ります。」

ファイザー社が2011年にALK陽性転移性NSCLCに対する初のTKIとしてザーコリ®(一般名:クリゾチニブ)を発売して以来、ALK阻害剤による治療機会という化学療法以外の治療選択肢を患者さんに提供してきました。しかしながら、肺がんは依然としてがんによる死亡原因の第一位となっています。

多くのALK陽性転移性NSCLCでは、最初のTKI治療に奏効を示しますが、その後の多くは病勢進行が認められます1,2。さらに、第2世代のALK-TKIであるアレクチニブ、セリチニブ、brigatinibによる治療後に病勢が進行した場合の治療選択肢は限られているのが現状です3。ローブレナが承認されたことにより、第2世代ALK-TKIの治療を受け、病勢が進行した患者さんに対して新たな選択肢を提供し、引き続き経口剤での治療が可能となります。

マサチューセッツ総合病院胸部がんセンター所長で、ハーバード大学医学大学院内科学教授のAlice T. Shaw(MD、PhD)は、次のように述べています。「過去10年間に、ALKバイオマーカーに基づく第1・2世代のTKI治療により、ALK陽性転移性NSCLCの治療は目覚ましく発展しました。それでも、薬剤抵抗性を生じることでほぼすべての患者さんで再発が見られ、多くの患者さんで脳転移の悪化または新たな発現を認めます。脳転移の有無にかかわらず患者さんを組み入れたローブレナの臨床試験において、他のALK-TKI治療に抵抗性を示したALK陽性転移性NSCLCに対して、ローブレナは臨床活性を示しました。」

今回の承認の基となった試験は、1種類以上のALK-TKIによる治療歴を有するALK陽性転移性NSCLCを対象にローブレナを評価する、非無作為化、用量設定、抗腫瘍活性探索、マルチコホート、多施設共同の第I/II相試験であるB7461001試験です。前治療に基づき、複数のサブグループに計215名のALK陽性転移性NSCLC患者さんを組み入れました。これらの患者群全体の奏効率(ORR)は48%(95% CI: 42%, 55%)であり、重要な点として、57%の患者さんに2レジメン以上のALK-TKIによる前治療歴がありました。また、69%の患者さんが脳転移を有しており、頭蓋内病変の奏効率は60%でした(95% CI: 49%, 70%)。

ファイザー社グローバル製品開発・オンコロジーグループ最高開発責任者Mace Rothenberg(M.D.)は、次のように述べています。「2011年にバイオマーカーに基づくALK陽性NSCLCの治療薬として、ザーコリの承認を取得して以来、当社の研究開発部門は、ALK陽性肺がんのケアのさらなる向上を目指し治療薬の研究開発に取り組んできました。多様な治療歴を有するALK陽性NSCLC患者さんを組み入れた臨床試験で顕著な抗腫瘍活性を示したローブレナの承認は、患者さんにとって重要なマイルストーンになると考えます。臨床試験には、多くの治療を受けた患者さんや、第1世代や第2世代のALK-TKIの投与を受けて選択肢が限られていた患者さんも参加していました。」

B7461001試験において、1日1回ローブレナ100 mgの投与を受けたALK陽性またはROS1陽性転移性NSCLC患者さん295名で、最もよく認められた(20%以上)有害事象は、浮腫、末梢神経障害、認知への影響、呼吸困難、疲労感、体重増加、関節痛、気分への影響、下痢でした。最もよく認められた(20%以上)臨床検査値異常は、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、貧血、高血糖症、AST上昇、低アルブミン血症、ALT上昇、リパーゼ上昇、アルカリホスファターゼ上昇でした。重篤な有害事象は、295名中32%に認められました。最も多く認められた重篤な有害事象は、肺炎(3.4%)、呼吸困難(2.7%)、発熱(2%)、精神状態変化(1.4%)、呼吸不全(1.4%)でした。致死的な有害事象は2.7%の患者さんに認められ、肺炎(0.7%)、心筋梗塞(0.7%)、急性肺水腫(0.3%)、塞栓症(0.3%)、末梢動脈閉塞(0.3%)、呼吸困難(0.3%)が含まれました。有害事象によりローブレナを中止したのは患者さんの8%で、休薬および1回以上の減量を要した患者さんは、それぞれ48%および24%でした。

参考資料

【ローブレナ®(一般名:ロルラチニブ)について】

ローブレナは、「クリゾチニブと1種類以上のその他のALK阻害剤を使用し病勢進行が認められたALK陽性転移性NSCLC」、あるいは、「ALK阻害剤による1次治療としてアレクチニブまたはセリチニブを使用し病勢進行が認められたALK陽性転移性NSCLC」に対する治療薬です。
この適応症は、奏効率と奏効期間に基づき、迅速審査で承認されました。この適応での承認取得は条件付きであり、検証的試験による臨床的ベネフィットの検証が必要とされています。

ローブレナは現在、日本で「ALKチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発非小細胞肺癌」の効能・効果で承認されています。

【非小細胞肺がん(NSCLC)について】

肺がんは、がんによる死亡原因の世界1位です4。NSCLCは肺がん症例の約85%を占めており、特に遠隔転移している場合は未だに治療が困難です5。NSCLC患者さんの約75%が転移後または進行後に肺がんと診断されますが、その時点での5年生存率は僅か5%です2,6,7
ALK遺伝子と別の遺伝子が融合してALK遺伝子に再構成が生じると、肺がんを引き起こす可能性があります8,9。疫学データによると、NSCLCのおよそ3~5%にALK再構成が認められることが示唆されています10

【ファイザーオンコロジーの肺がんに対する取り組み】

ファイザーオンコロジーは、がんによる死亡原因の世界1位であり、特に治療困難な疾患である肺がん患者さんのアンメットニーズに取り組んでいます。バイオマーカーを用いた治療や、がん免疫(IO)療法や併用療法など、有効性と忍容性に優れる治療方法を開発し、NSCLC患者さんの多様かつ変化するニーズに対応できるよう尽力しています。当社は、最先端の科学的洞察と患者さん中心のアプローチを組み合わせ、適切な治療薬を適切なタイミングで必要とする患者さんにお届けすべく取り組み続けています。今後も、開発パイプラインの進展と提携活動を通じて、NSCLC患者さんに新たな希望をもたらすために、まい進してまいります。

【ザーコリ®(一般名:クリゾチニブ)について】

ザーコリは、FDAが承認した検査法でALK陽性またはROS1陽性と診断された転移性NSCLCを適応症としたTKIです。ザーコリは、オーストラリア、カナダ、中国、日本、韓国、欧州連合を含む90カ国以上でALK陽性NSCLCの適応症での承認を取得しています。また、60カ国以上でROS1陽性NSCLCに対しても承認されています。

<出典>
  1. 1 Lin JJ, Riely GJ & Shaw AT, Targeting ALK: Precision Medicine Takes on Drug Resistance, Cancer Discovery Volume 7,
    Issue 2, pp. 137-155, 2017
  2. 2 Shaw AT, et al. Alectinib versus crizotinib in treatment-naïve advanced ALK-positive non-small cell lung cancer (NSCLC): Primary results of the global phase III ALEX study. Presented at: ASCO Annual Meeting; 2017 Jun 2-6; Chicago, IL, USA. Abstract #LBA9008.
  3. 3 Mano H. Second-Generation ALK Inhibitors, Clinical Advances in Hematology & Oncology Volume 13, Issue 7 July 2015.
  4. 4 World Health Organization. International Agency for Research on Cancer. GLOBOCAN 2018: Lung fact sheet.
    http://gco.iarc.fr/today/data/factsheets/cancers/15-Lung-fact-sheet.pdf. Accessed September 2018.
  5. 5 Reade CA, Ganti AK. EGFR targeted therapy in non-small cell lung cancer: potential role of cetuximab. Biologics. 2009; 3: 215–224.
  6. 6 Yang P, Allen MS, Aubry MC, et al. Clinical features of 5,628 primary lung cancer patients: experience at Mayo Clinic from 1997 to 2003. Chest. 2005;128(1):452–462
  7. 7 American Cancer Society. Detailed Guide: Lung Cancer (Non-Small Cell).
    Available at: http://www.cancer.org/cancer/lungcancer-non-smallcell/detailedguide/non-small-cell-lung-cancer-survival-rates.
    Accessed February 2018.
  8. 8 Chiarle R, Voena C, Ambrogio C, et al. The anaplastic lymphoma kinase in the pathogenesis of cancer. Nat Rev Cancer. 2008;8(1):11-23.
  9. 9 Guérin A, Sasane M, Zhang J et al. ALK rearrangement testing and treatment patterns for patients with ALK-positive non-small
    cell lung cancer. Cancer Epidemiol. 2015 Jun;39(3):307-12. doi: 10.1016
  10. 10 Garber K. ALK, lung cancer, and personalized therapy: portent of the future? J Natl Cancer Inst. 2010;102:672-675.

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは、がんとともに生きる患者さんに意義のある影響をもたらす革新的な治療薬を追求しています。オンコロジー領域におけるリーダーとして、画期的かつアクセス可能な治療薬を迅速にお届けし、がん患者さんの生活に変革をもたらすべく取り組んでいます。業界屈指の、生物学的製剤、低分子、免疫療法からなる豊富な開発パイプラインを有し、優れた革新的医薬品を探索し、多様ながんに臨床応用することに注力して研究を進めています。オンコロジー領域において重要なことは、医薬品の製造だけでなく、緊密なパートナーシップにより患者さんの生活改善を目指すこと。学会、研究者、共同研究グループ、政府、提携先などと協力しながら、革新的医薬品によるがんの治癒、あるいは、コントロールにまい進していきます。詳しくはwww.pfizer.comをご覧ください。

ファイザーについて:より健康な世界の実現のために

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、皆様が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療薬をお届けしています。私たちは、ヘルスケア製品の探索・開発・製造におけるクオリティ・安全性・価値の基準設定をリードしていくことを目指しています。当社のグローバルなポートフォリオには、医薬品とワクチンに加え、世界的に著名なコンシューマー・ヘルスケア製品が含まれています。ファイザーの社員は先進国および新興市場で、最も生命や生活を脅かす疾患の予防・治療・治癒に役立つ製品を通じて健康に貢献しています。卓越した革新的医薬品企業の責務として、優れた医薬品を誰もが容易に入手できるように、ファイザーは世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。私たちに信頼を寄せてくださる皆様のため、150年以上にわたり前進を続けてきました。詳細は当社のウエブサイト(www.pfizer.com)をご覧ください。また、ファイザー株式会社(日本法人)の取り組みは、下記ホームページよりご覧いただけます。www.pfizer.co.jp

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