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抗PD-L1抗体バベンチオ®(一般名:アベルマブ(遺伝子組換え))、
局所進行または転移性の尿路上皮がんの適応症追加の承認取得

報道関係各位

2021年2月24日
ファイザー株式会社

メルクバイオファーマ株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:アレキサンダー・デ・モラルト、以下、メルクバイオファーマ)は、「根治切除不能な尿路上皮癌における化学療法後の維持療法」の治療薬として、ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田明久)と共同開発中の抗PD-L1抗体「バベンチオ®(一般名:アベルマブ(遺伝子組換え))」(以下、バベンチオ)の製造販売承認事項一部変更承認を取得しましたのでお知らせいたします。

このたびの承認は、進行尿路上皮がんを対象とした第Ⅲ相試験(JAVELIN Bladder 100試験)の結果等に基づき、2020年5月に厚生労働省に製造販売承認事項一部変更承認申請を行っていたものです。
本第Ⅲ相試験は、白金製剤を含む一次化学療法にて疾患進行が認められていない局所進行又は転移性の尿路上皮がん患者を対象として、バベンチオによる維持療法の有効性および安全性を評価する試験でした。本患者集団において、全生存期間(OS)の有意な延長が認められたのはバベンチオが世界初であり、また、現在尿路上皮がんにおける維持療法として承認されている唯一の免疫チェックポイント阻害剤です。

尿路上皮がんは、膀胱がん全体の約90%を占め1、転移性の場合、5年生存率は5%程度です2。過去30年にわたって、進行尿路上皮がんに対する標準的な一次治療は、複数薬剤を組み合わせた化学療法です。治療初期の奏効率は高いにもかかわらず、その長期持続および完全奏効はまれで、多くの場合、治療開始から9ヵ月以内に進行が認められています3,4

【メルクバイオファーマ株式会社 取締役研究開発本部長 松下 信利より】

「本日のバベンチオの承認により、局所進行または転移性尿路上皮癌の一次治療における標準治療のパラダイムシフトに貢献する機会が得られたことを大変うれしく思います。この新しい治療概念が、標準的な治療となることに期待を寄せ、これからも治療に従事する専門家の皆さま方により一層の協力をして、患者さんのベネフィットを向上する機会創出に尽力してまいります」

【ファイザーR&D合同会社 社長 石橋 太郎より】

「進行すると治療が難しい尿路上皮がんは、長年にわたりOSを改善する治療法が求められていました。本日、尿路上皮がんにおける維持療法として、バベンチオの適応拡大が承認されたことを嬉しく思います。治験にご参加いただいた患者さまとご家族の皆さまに心より感謝申し上げます。今後も革新的な薬剤の開発を進め、アンメットニーズを満たすことができるよう尽力してまいります」

<JAVELIN Bladder 100試験について>

このたびの承認は、日本も参加したJAVELIN Bladder 100試験(NCT02603432)の結果に基づいています。
JAVELIN Bladder 100試験は、国際多施設共同、無作為化、非盲検、並行群間比較第III相試験です。白金製剤を含む化学療法終了後に疾患進行が認められなかった局所進行または転移性の尿路上皮がん患者を対象に、維持療法としてバベンチオとBSCの併用療法と、BSC単独療法を比較検討しました。一次化学療法後にRECIST v1.1に基づいて疾患進行が認められなかった患者さん計700例を、バベンチオとBSCの併用療法群およびBSC単独療法群に無作為に割付けました。主要評価項目は、全患者集団およびPD-L1陽性の患者集団のOSです。副次的評価項目は、上記2つの患者集団それぞれにおける無増悪生存期間、抗腫瘍効果、安全性、薬物動態、免疫原性、バイオマーカー、患者報告アウトカム等です。
本試験の結果、バベンチオとBSCの併用療法群で、BSC単独療法群と比較して、OSの有意な延長が認められ主要評価項目が達成されました。バベンチオの治療による統計学的に有意なOS延長は、全患者集団およびPD-L1陽性の患者集団のいずれにおいても認められました。また、バベンチオの安全性プロファイルは、他のJAVELIN試験におけるバベンチオ単独療法で認められたものと一貫していました。

<海外におけるバベンチオの尿路上皮がんに対する承認状況について>

バベンチオは、2020年6月に米国において、局所進行または転移性の尿路上皮がんに対する維持療法として適応拡大が承認されました。適応症は、「白金製剤を含む一次化学療法にて疾患進行が認められていない局所進行または転移性の尿路上皮がんにおける維持療法」、「白金製剤を含む化学療法の治療中または治療後に疾患進行が認められた局所進行または転移性の尿路上皮がん、白金製剤を含む化学療法による術前または術後補助療法から12カ月以内に疾患進行が認められた局所進行または転移性の尿路上皮がん」です。
2021年1月には欧州連合(EU)において、「白金製剤を含む一次化学療法後に疾患進行が認められていない局所進行または転移性の尿路上皮がん成人患者における、単剤による維持療法」として承認されました。
バベンチオは、尿路上皮がんに対して38の国と地域で承認されています(2021年1月現在)。

<日本におけるバベンチオの適応症について>

バベンチオは、2017年9月に製造販売承認を取得し、同11月に発売しています。適応症は「根治切除不能なメルケル細胞癌」です。また、2019年12月には、アキシチニブ(製品名:インライタ®)との併用療法で追加適応症の承認を取得しています。追加された適応症は「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」です。

【参考資料】

バベンチオについて

バベンチオは、PD-L1と呼ばれるタンパク質を特異的に阻害するヒト型抗体です。動物モデルでは、バベンチオにより自然および獲得性の免疫作用の両者に活性化が認められています。また、バベンチオが PD-L1に結合することにより、抑制されていたT細胞を介した免疫反応による抗腫瘍作用の活性化が認められています5-7。2014年11月、メルクとファイザーは、バベンチオを共同開発し、製品化する戦略的提携の締結を発表しました。

海外におけるバベンチオのその他の適応症

米国においては、成人および小児(12歳以上)の転移性メルケル細胞がん(mMCC)と、アキシチニブとの併用療法において進行腎細胞がんのファーストライン治療として承認されています。
欧州連合(EU)においては、成人を対象としたmMCCおよびアキシチニブとの併用療法において進行腎細胞がんのファーストライン治療として承認されています。
バベンチオは1つ以上の適応症で、世界50以上の国または地域で承認されています(2021年1月現在)。

メルクとファイザーの提携について

腫瘍免疫分野は両社にとって最も重要な領域です。グローバル戦略提携によって両社は強みと能力を互いに享受しあい、抗PD-L1 抗体薬 バベンチオに対するさらなる有効性の探索が可能になります。同薬は当初メルクが見出し、開発してきました。この腫瘍免疫領域における両社の提携により、バベンチオの開発、製品化が進められていきます。両社はこの提携を通じ、単剤または併用療法としてのバベンチオの研究に向けて優先度の高い国際的な臨床試験プログラムの開発に注力し、がんの新たな治療法の発見に取り組んでいます。

メルクについて

Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。約57,000人の従業員が、人々の暮らしをより良くすることを目標に、より楽しく持続可能な生活の方法を生み出すことに力を注いでいます。ゲノム編集技術を進展させることから治療が困難を極める疾患に独自の治療法を発見すること、また各種デバイスのスマート化まで、メルクはあらゆる分野に取り組んでいます。2019年には66カ国で162億ユーロの売上高を計上しました。

メルクのテクノロジーと科学の進歩において鍵となるのは、サイエンスへのあくなき探求心と企業家精神です。それはメルクが1668年の創業以来、成長を続けてきた理由でもあります。創業家が今でも、上場企業であるメルクの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国では、ヘルスケア事業ではEMDセローノ、ライフサイエンス事業ではミリポアシグマ、パフォーマンスマテリアルズ事業ではEMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っています。

メルクバイオファーマ株式会社について

メルクバイオファーマ株式会社は「メルク ヘルスケア・ビジネス」(本社:ドイツ・ダルムシュタット)における、バイオ医薬品事業部門の日本法人です。2007年10月1日にメルクセローノ株式会社として発足し、がん、腫瘍免疫および不妊治療領域を重点領域としています。メルクバイオファーマ株式会社の詳細については
https://www.merckgroup.com/jp-ja/company/merckbiopharma.html をご覧ください。

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは、がんとともに生きる患者さんの生活に意義のある影響をもたらす治療薬の進展に注力しています。グローバルにおいて、乳がん、前立腺がん、腎細胞がん、肺がん、白血病やメラノーマ(悪性黒色腫)を対象に、業界屈指の30を超える適応症を有する22の革新的ながん治療薬やバイオシミラー製品を提供しています。私たちは、がんとともに生きることに変革をもたらすべく邁進していきます。

ファイザーについて:患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは150年にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページをご覧ください。 www.pfizer.com(グローバル) www.pfizer.co.jp(日本法人)

<出典>
  1. 1. Cancer.net. Bladder Cancer: Introduction.https://www.cancer.net/cancer-types/bladder-cancer/introduction. Accessed January 2020.
  2. 2. SEER. Cancer Stat Facts: Bladder Cancer. https://seer.cancer.gov/statfacts/html/urinb.html. Accessed January 2020.
  3. 3. Bukhari N, et al. Update on the Treatment of Metastatic Urothelial Carcinoma. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6011065/. Accessed January 2020.
  4. 4. Von der Maase H, et al. Comparing Gemcitabine Plus Cisplatin, With Methotrexate, Vinblastine, Doxorubicin, Plus Cisplatin in patients With Bladder Cancer. Journal of Clinical Oncology. 2005;23(21):4602-4608.
  5. 5. Dolan DE, Gupta S. PD-1 pathway inhibitors: changing the landscape of cancer immunotherapy. Cancer Control. 2014;21(3):231-237
  6. 6. Dahan R, Sega E, Engelhardt J, et al. FcγRs modulate the anti-tumor activity of antibodies targeting the PD-1/PD-L1 axis. Cancer Cell. 2015;28(3):285-295.
  7. 7. Boyerinas B, Jochems C, Fantini M, et al. Antibody-dependent cellular cytotoxicity activity of a novel anti-PD-L1 antibody avelumab (MSB0010718C) on human tumor cells. Cancer Immunol Res. 2015;3(10):1148-1157.
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