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Pfizer co.jp ホーム ファイザー日本法人最新の取り組み“できること”を活かして活躍できるファイザーの職場づくり“できること”を活かして活躍できるファイザーの職場づくり

ファイザーの「disAbilty」に対する思い

ファイザーでは、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(「DEI」:Diversity, Equity&Inclusion)を推進しており、性別、障がい者、LGBTQ(性的マイノリティ)、世代の4つの分野にフォーカスして有志社員が継続的に草の根活動を続けています。

「障がい者」に関しては、「disAbility」という考え方のもと、社員一人ひとりが持つ多様な個性を尊重し合い、誰もが安心して働ける職場の実現を目指しています。

disAbility:
できないこと(dis)を補い合えば、できること(Ability)で活躍できる。
誰もが役割と生きがいを持てる職場をつくります。

当社の「横浜パッケージセンター」では、知的障がいや精神障がいを抱える社員が、社内外で使用する資料の印刷・封入・梱包や発送、動画撮影・編集などを主に行なっています。誰もが役割と生きがいを持てる職場を実現するための取り組みについて、横浜パッケージセンター長の海老原 肇より紹介します。

経験したことがなかった出来事を通して見えた「特性を理解すること」の重要性

海老原は、2020年に横浜パッケージセンターの所長に就任しました。それまで営業やそのマネジメント業務を担っており、「disAbility」という考え方は理解していたものの、異動の辞令を受けたときは、「これまで障がい者の方々と働く機会がなかったので、どのように一緒に仕事をしたら良いか分からず、不安はありました」と、当時の気持ちを振り返ります。

就任してから海老原を待ち受けていたのは、これまでの職場では見られなかった種類のちょっとした出来事でした。ある社員が他の社員のお弁当を食べてしまったり、またある時は、社員にある業務を任せたところ、健康に支障をきたすほどの拒否反応を起こされてしまったり。

こうした出来事が起きた際に海老原が行ったことは、「徹底的に話し合い、一人ひとりの特性を理解する」ということでした。タスク管理の苦手な社員には、彼が得意な整頓の仕事を任せるなど、それぞれの特性に着目した人材活用を心がけたところ、少しずつこのような場面が少なくなっていきました。

海老原 肇 横浜パッケージセンター センター長
インタビューに応じる
海老原 肇 横浜パッケージセンター センター長

一人ひとりの特性を活かした人材活用

横浜パッケージセンターが提供する梱包や発送などのサービスは、その「品質の高さ」と「納期厳守」に定評がありますが、その秘訣は人材活用(配置)の工夫にあるといいます。
 

例えば、封入・梱包の仕事は、主に知的障がいを抱える社員が担当しています。彼らにとって得意なことは、一つの、単純化された作業に集中して取り組むことです。そこで、オペレーションでは、作業工程をできるだけ分解し、1人が1つのタスクを担当するようにします。それを次の担当者につなぎ、チーム全体で1つの作業に取り組むのです。「一つの作業を長時間繰り返すのは根気のいる仕事ですが、彼らは皆集中して取り組んでくれて、作業スピードも実に早いです。彼らの特性を活かしたオペレーションが効率化を実現していると考えます」と海老原は話します。
 

資料の計量を担当する社員
資料の計量を担当する社員。資材の過不足を確認する

そして、生産ライン全体を管理するのが「オペレーター」で、主に精神障がいを抱える社員が担当します。生産に必要な資材を準備し、社員のスキルや特性を理解した上でメンバーを配置し、作業が滞りなく進んでいるか目を配り、必要に応じてメンバーをサポートします。この仕事で最も重要なことは、メンバーそれぞれの特性を観察することだといいます。
オペレーターを務める近藤 勉は「知的障がいを抱える社員は単純作業が得意な方が多いですが、同じことを繰り返していると、やっぱり誰でも疲れてしまいます。でも、好きなことをしているときは、その疲れは半減します。なるべく皆が楽しみながら仕事をできるように、一人ひとりの特性を観察し、気を配っています」と話します。

インタビューに応じる近藤 勉オペレーター

オペレーターが作業の進捗を確認し、
必要に応じてサポートをする

また最近では、動画撮影や編集のスキルを持つ社員がいることが、社員との対話で明らかとなったことをきっかけに、動画編集チームを発足しました。社内外で活用する動画制作に従事しています。
 

ファイザー名古屋工場に出張し、広報動画を撮影
ファイザー名古屋工場に出張し、広報動画を撮影

ワクチン接種の準備で発揮された横浜パッケージセンターの強み

2021年初頭、新型コロナウイルスのワクチン接種に向けた準備でも、横浜パッケージセンターは重要な役割を担いました。それは、全国のワクチン接種会場に向けて必要な資料や物品をまとめたキットを梱包し、発送する業務です。急ピッチで進行していたこのプロジェクトは、納期が短く、作業工程が複雑なこともあり、社外で受注先を見つけることが難しく苦慮していました。そこで、横浜パッケージセンターの「品質の高さ」と「納期厳守」のスキルが発揮されることとなったのです。同センターではキットの準備に全力を注いだ結果、無事に全国のワクチン接種会場まで納期通りに届けることができました。

「どんな複雑な作業でも、単純化することで対処する『柔軟性』が私たちの強みです。確かに難しいプロジェクトでしたが、私たちの強みを発揮することができました。皆さんにワクチンを早く届けたいという思いで、センターのメンバーが一丸となって取り組みました」と海老原は当時を振り返ります。
 

ワクチン接種のスターターキットを梱包する社員
ワクチン接種のスターターキットを梱包する社員

横浜パッケージセンターで実現する「disAbility」とは

「誰しも得意なことや不得意なことがありますよね。これは、障がいというよりも、一人ひとりの個性だと考えています。得意なことは伸ばし、不得意なことは皆で補い合うことで、一つのチームとして良い仕事を達成できると実感しています。これからも、誰もがやりがいを持てる職場を作っていきたいです」と海老原は話します。
 

終礼で社員に話をする海老原肇 横浜パッケージセンター センター長
終礼で社員に話をする海老原肇
横浜パッケージセンター センター長

ファイザーのダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

当社では、企業目的の“患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす ~Breakthroughs that change patients’ lives~”を実現するため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進を果敢にリードしています。性別、年齢、キャリア、ライフスタイル、価値観、心身機能などの、さまざまな「違い」を互いに認め合い、バリア(障壁)があればそれを取り除く支援を行うことで公平性を期します。そして、一人ひとりが持つ多様な個性を尊重し合い、全員が輝けるような協力的でインクルーシブな組織・社会・世界の実現のために、積極的に取り組んでいます。詳細はこちらをご覧ください。

関連リンク

■ 紙がつなぐ「健康な地球」への社員の思い
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-10-18-02

■ 障がいを持つ方の困難を、自分ごとに
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-11-15-02

■ブラインド柔道トップパートナー|ファイザー(日本)の社会貢献活動

ファイザーは視覚障害者柔道で活躍するアスリートを支援し、障がい者スポーツの普及啓発活動などを通じて、障がい者スポーツを応援しています。

https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/philanthropy/blind-judo

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