ファイザーの女性活躍推進の取り組み

ファイザーは次世代を担う人財を継続的に輩出していくため、グローバルではPfizer Women’s Resource Group（PWR）を、日本では2009年からJapan Women’s Councilの活動をはじめ、2021年にはJapan Pfizer Women’s Resource Group（JPWR）に名称を変更して推進しています。3月8日の国際女性デーに合わせ、名古屋工場で勤務するA.H.とM.S.に、女性のキャリア形成について話を聞きました。

M.S.からは、製薬企業を目指すようになった理由や、その中でなぜファイザーを選んだのか、日々の業務や研修で得た「気づき」などを聞くことができました。A.H.の記事はこちら。
 

高校時代からの思いと、インターンシップのできごと

医薬品の開発や製造は、自分の目の前の人だけでなく、世界中の人々の健康に貢献できるという思いがあり、高校時代から、将来の進路として製薬企業を考えていました。数ある製薬企業の中でファイザーへ入社すること、工場で働くことを決めたのは、インターンシップを通して生産技術職の仕事が生み出す価値に魅力を感じたからです。そして先輩にあたる社員の皆さんがそれぞれ「やりたいこと」をはっきりと言葉にされていて、そうした高い志を持つ人と共に働くことで自分も成長できると思いました。

生産技術職の大きな価値に気づいたのは、「錠剤に『欠け』が見つかった」という仮定で話し合ったインターンシップでのワークショップがきっかけです。参加者はみんな、医薬品の品質の重要性を考えて全ロットの出荷停止という結論を出したのですが、フィードバックのセッションで先輩社員から、出荷停止による患者さんへの影響という視点が紹介されました。高い品質を保持しながら安定供給を続けるという工場の仕事の大切さ、やりがいを感じた瞬間でした。
 

患者さんに届く医薬品の品質を管理

現在は、品質管理グループに所属し、製造した医薬品の品質を確認する試験を担当しています。正しいデータをもって医薬品の品質、有効性、安全性を確保し、患者さんが必要な時に製剤を入手できるよう貢献していることに、大きなやりがいを感じています。

工場での仕事は、製造スケジュールの急な変更など、タスク管理が難しい面もありますが、コアタイムなしのフレックスタイム制度、短縮勤務制度など、自分で働き方をデザインできる制度が整っているため、ワークライフバランスはとりやすいと感じています。特に、働き方に関する制度を利用しやすい環境が整っていることはファイザーの優れた点だと思います。
 

「女性活躍推進」は、誰もが活躍するため

女性のキャリア形成に関しては課題を感じることもあります。1つは、女性の管理職が少ないことで、ロールモデルが身近に少ないことは、女性が管理職を目指すうえで大きな不安要素になると思います。

そしてもう1つは、「女性活躍推進」という言葉が先行し、理解が進んでいないことです。女性活躍推進とは、女性だけでなく、誰もが活躍できる環境を作るために、1人ひとりの違いを認め合い、バリアがあればそれを取り除いていくことだと考えています。多様性を持った社員が協力し合って活躍することが、最終的に会社の成長につながるというメリットを社員全員が共有する必要があると思います。

Japan Pfizer Women’s Resource Group（JPWR）には私も参加しており、こうした課題に対して様々な取り組みを行っています。最近では、工場だけでなく、本社の管理職を交えた座談会を開催し、ロールモデルの紹介が行われました。こうした交流の場は管理職の業務を教えてもらったり、時間の使い方を相談したりする中で、自分にもできそうなことを発見し、キャリアアップへの自信に繋げるいい機会となっています。

自分自身に対しても「無意識の偏見」が

研修で印象に残ったのは、「誰もが『無意識の偏見（アンコンシャス・バイアス）』を持っている」という言葉です。特に、他人に対する偏見だけではなく、自分自身への偏見もあると初めて知り、衝撃を受けました。研修を経て、自分にはできないといった思い込みから抜け出し、「自分自身に限界を設定せず、やりたいことをやってみよう」というマインドに変えることができました。

他部署との交流も増え、自分と異なる視点でものごとを見る楽しさを知りました。今後も他部署と積極的に関わるとともに、業務では水平の異動、斜めの異動など「ジグザクキャリア」から多角的な見方を身につけていきたいです。

関連リンク

■ タテ、ヨコ、斜めに「ジグザグキャリア」で成長を支援｜ファイザーの女性活躍推進の取り組み
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-03-06

■ ファイザー名古屋工場、日本の品質や技術を世界へ
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2022-12-09