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Pfizer co.jp ホーム ファイザー日本法人最新の取り組み【“患者さん”を考える】これからの医薬情報担当者として【“患者さん”を考える】これからの医薬情報担当者として

医療用医薬品は、医師が患者さんに処方する医薬品です。そのため、私たち製薬企業の社員は、直接患者さんからは見えないところで働いていますが、常に患者さんを思って仕事をしています。ファイザーの様々な部門の社員が、日々どのように患者さんを思い、どんな仕事をしているのかご紹介します。

常に「患者さんの存在」を意識

ファイザーは、患者さん中心(Patient Centricity、ペイシェント・セントリシティ)の考えに基づいて、一例としては、医薬情報担当者(以下、MR)の言葉遣いからも変革を進めています。社員が患者さんの視点で考え、患者さんが傍らにいたとしても適切な言動をしているか、常に意識するようになることで、Patient Centricityを「企業文化」として定着させることを目指しています。

取り組みの一環として、患者さんの存在をより意識できるよう、植物をあしらった緑色のオブジェ「緑の患者さん」を用意。営業部門の会議・講演会、社内セミナー、MRの医療機関訪問などに一緒に参加しています。この「緑の患者さん」を用いた取り組みを主導するY.M.(プラットフォーム営業統括部)へのインタビューをまとめました。

「緑の患者さん」が会議や講演会に同席

MRは、医療従事者に薬剤の適正使用情報などを届けることを責務に日々活動しています。以前は一般的なビジネス用語、「シェア」「競合他社」「波及」といった言葉を社内での会話で使用していました。しかし、私たちの製品である医薬品自体を服用・接種するのは患者さんや一般の方です。もし患者さんがこうした営業的な会話を耳にしたら、どのように感じるでしょうか?

そこで、患者さんに聞かれても恥ずかしくない言葉遣いに改める活動を2019年から始めました。自分や自分の家族が患者だったとして、どんな言葉遣いが相応しいのか考え、使わない方がよい言葉遣いとそれを言い換えたリストを作成し、社内で共有しています。

製薬企業の社員が、常に患者さんと共にある言動を心掛ける。そのための取り組みを社員が各々自発的に行えるようにと登場したのが「緑の患者さん」の存在です。企業文化の醸成は、継続し日常になることが不可欠です。「緑の患者さん」は、全国各地で行われる会議や講演会にも同席するなど各方面で活用されており、当初は1人でしたが現在は4人家族に増えました。

「緑の患者さん」を通じた活動や思いを全国のファイザー社員がリレー方式で社内SNSに投稿し、Patient Centricityの考え方を共有する社内活動も始まっています。

医薬品情報の提供も「患者さん」の視点で

取り組みを始めて気づいたことがあります。MRの言動の変化だけでなく、情報提供の視点が「私たち」から「患者さん」に変わってきました。たとえば、次のような声がありました。

  • 「患者さんにとって最適な治療は何か」を意識して医師と面談するようになった
  • 医師の治療における真のニーズを聞くことができた
  • 課題解決の提案を医師に受け入れていただけるようになった

「製薬企業として、患者さんを思ってどのような活動ができるか?」に変わったのです。

患者さんの「人生の物語」に耳を傾けた医薬品情報の提供

MRが医師との面談で提供するのは、科学的根拠に基づいた医薬品情報です。一方で、医師はエビデンスだけではなく、患者さんの日常生活、歩んできた人生などを総合的に勘案して、その医薬品を処方するのだと思います。

医師と患者さんの間には、「人生の物語」があります。

「患者さんの物語に耳を傾ける医療」を支えていくのが、今求められているMRでしょう。私たちも患者さんの物語に耳を傾けて、医師に提案する必要があります。自社の医薬品が患者さんにとって適さなければ、他の選択肢を提案していくことが、「人生の物語」に耳を傾けた情報提供の本来の在り方です。

医師は患者さんの診療が最優先。MRは医師との医薬品情報提供の面談で、次の患者さんが順番を待っている状況になったら、自ら話を切り上げるようにしています。

患者さんと医師との間にあるギャップを埋める

医師が一人の患者さんを診療する時間には限りがあります。そして患者さんは、診察室で医師にすべてを伝えること、あるいは医師の説明を完全に理解することが難しい場合があります。医師と患者さんとの間にコミュニケーションのギャップが生じている可能性があり、それを埋めることも私たちMRが果たせる役割ではないかと感じています。

ファイザーでは、患者団体の協力を得て、患者さんが医師を対象に、患者さんの疾患や治療だけではない「人生の物語」などを講演形式でお話ししていただく場を時折設けています。参加した医師からは「短い診療時間では気付けなかった患者さんの思いに触れることができてよかった」との感想をお聞きします。参加したMRは、別の機会に「先生の患者さんは、もしかしたらこのようなことを考えていらっしゃるかもしれませんね」と医師に提案ができるようにもなります。

患者さんの思いが医師に伝わり、良好な関係に基づいて診療が進むことを、製薬企業の社員も願っています。

ここで紹介したような取り組みを営業部門から社内の他部門に、そして製薬業界全体に広げていきたい。広がったその時こそ、製薬企業が患者さんや医師から真の「ヘルスケアパートナー」として認められる時だと思います。

個人的には、大学生が選ぶ「就職企業人気ランキング」でファイザーが1位になるのが夢です。

関連リンク

■ 【“患者さん”を考える】「知りたい情報」は何かを考え、日々進化する情報サイト
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-03-15

■ 【“患者さん”を考える】医薬品開発の原点に返る活動「Think about Patients, Act Now」
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-02-22-02

■ 【“患者さん”を考える】希少疾患 新薬開発とともに必要なことは?
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-02-28

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