医療用医薬品は、医師が患者さんに処方する医薬品です。そのため、私たち製薬企業の社員は、直接患者さんからは見えないところで働いていますが、常に患者さんを思って仕事をしています。ファイザーの様々な部署の社員が、日々どのように患者さんを思い、どんな仕事をしているのかご紹介します。
ヘルスケアパートナーとしてファイザーからサイエンス・健康に関する情報を提供
ファイザーは、2023年4月15日(土)~23日(日)に東京国際フォーラムおよび丸の内・有楽町エリアで開催される「第31回日本医学会総会2023東京 博覧会」*1 に出展します。(ファイザーブースの展示は、4月20日(木)~23日(日)の4日間です。)
社内の各部署から集まった社員が協力し、製薬会社の研究開発について、そして免疫やワクチンについて一般の方々に知っていただくための展示を企画しています。プロジェクトメンバーのY.H.(mRNA・抗ウイルス医薬品部門) とY.T.(ワクチン 医療推進チーム)に話を聞きました。
Y.T.は、今回の出展の経緯について「日本医学会総会の一般向け展示は、一般の方が最先端の医学・医療の情報に触れたり、親子で楽しみながら医学・医療を体験したりできるイベントです。ヘルスケアパートナーとして、ファイザー日本法人一丸となって積極的に取り組むことになりました」と説明します。
ゲームで免疫の概念を体感
子ども向けの展示の一つは、社会体験アプリ『ごっこランド』(株式会社キッズスター提供)に2023年3月に新たに出店した「はっしんめんえきごう」です。ゲーム内でプレイヤーは「めんえきごう」のパイロットとなって、様々なステージで体に侵入してきた敵(ばい菌)と戦います。その際、すべての敵に効果があり、最初から使える「白い弾(自然免疫)」と、ステージをクリアするごとに手に入る特定の敵に有効な「色付きの弾(獲得免疫)」を使って体を守ります。
ゲームを通して、免疫の概念を知るきっかけにしてもらうことを目指しています。同時に保護者向けの免疫に関する解説画面も用意することで、改めて子どもに説明する際に役立てていただきます。
他にも、同じく免疫について学べる「めんえききおくすごろく」や、2~3歳の子どもでも楽しめる「ワクチンボールコースター」があります。
伝えたいことを「伝わる言葉」で
「どのような方法であれば、子どもに伝わるか?」。今回のプロジェクトでは、様々な部署から参画した社員たちが取り組みました。子ども向けに情報を発信したキャリアをもつ社員、ワクチン開発に携わった社員、日ごろ医師と専門的なトピックスについてディスカッションをしている社員などで、子どもを持つ親でもあります。
メンバーは、対象となる子どもの年齢を区分し、年齢層に応じて楽しめるような内容、ゲーム内の文章表現、さらには漢字のふりがななどの細かな点までも、様々な部署と相談しながら詰めていきました。
Y.T.は「各方面からの知見を集め、伝えたいことを『伝わる言葉』に落とし込むようにしました。これは、社内外に向けた資料の作成など今後の業務に大きな学びになります」と話します。
Y.H.は「困難もありましたが、チームの一体感が高まり、展示が形になっていくのはよい経験でした。一般向けの企画に関わることで、よりPatient Centricity(ペイシェント・セントリシティ、患者さん中心)を意識するようになりました」と振り返ります。
一人の市民として痛感したこと
Y.H.は、自身の子どもが新型コロナウイルスに感染したときのことを振り返りました。「子どもは、COVID-19による死者がいることを知っており、怖がっていました。当時の私は『子どもは重症化しづらいから』『つらいことがあったら教えて』と言うことしかできませんでした。一般の市民として、また親として、子どもに伝える知識が不十分だと痛感しました」と話しました。
そして、こう付け加えました。「今回の展示に限らず、ヘルスケアパートナーとしてファイザーが適切な情報を提供することで、一般の方が自分の体や健康に興味を持ち、健康に関する判断が必要な際に役立てていただけるとよいなと思います」。
関連リンク
■ 【プレスリリース】ファイザー、子ども向け社会体験アプリ『ごっこランド』に新規コンテンツを出店 ~免疫の仕組みについて親子で楽しく学べる『ファイザーのはっしんめんえきごう』~
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2023/2023-03-20