ファイザーは「患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす」という企業目的を実現するために、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)を推進しています。
なかでも、ジェンダーエクイティ推進に取り組む活動グループは、個人や組織の中に存在する無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に気づきを促す活動を行い、組織全体の意識変革を目指しています。
INDEX
■DEIとアンコンシャス・バイアスアンコンシャス・バイアスとは、自分自身は気づいていない「ものの見方やとらえ方のゆがみや偏り」をいいます。自分自身では意識しづらく、ゆがみや偏りがあるとは認識していないため、「無意識の思い込み」と呼ばれます。「具体的には性別・年齢・学歴などに基づいて知らず知らずのうちに偏った見方をしてしまうことを指します。
さまざまなアンコンシャス・バイアス
アンコンシャス・バイアスは、気づかないうちに心に違和感を残します。その違和感が、ふとした瞬間に「モヤ」とした経験になることもあります。小さな思い込みの積み重ねが、人との関係や職場・家庭の雰囲気に影響します。知らない間に、あなたも誰かに影響を与えたり、自分自身で思い込んでいたりするかもしれません。
この機会に動画やチェックリストで、アンコンシャス・バイアスについて考えてみませんか?
「このモヤに名前がつくまで。」第1話
https://youtube.com/shorts/5od4atgntcQ
「このモヤに名前がつくまで。」第2話
https://youtube.com/shorts/T_9DBer6PCs
「このモヤに名前がつくまで。」第3話
https://youtube.com/shorts/eVyG9_yqUcA

ショートドラマ「このモヤに名前がつくまで。」は、ファイザー有志社員の活動から生まれました。押し付けることなく「無意識の思い込み」の存在に気づき、一人ひとりの意識と行動を変えていきたい…。そんな想いが込められたドラマです。制作に携わったマツモト、ナワムラ、カリヤの3名に話を聞きました。
「理想と現実のギャップ」の背景には
マツモトは、ジェンダーエクイティ推進に取り組む有志活動グループ、JPWR(Japan Pfizer Women’s Resource Group:JPWR)の活動を通して、ある気づきを得ました。
「たとえファイザー社員が働きやすい環境にあっても、パートナーやその勤め先の理解が深まっていなければ、実はその環境を活かせない。一人ひとりが安心して活躍できる職場の実現を目指す取り組みを社会に発信していけば、世の中が変わり、結果としてファイザー社員のサポートにもなるのではないでしょうか」
隣でうなずいているのはナワムラ。男性の立場から職場での女性のさらなる活躍や成長を促すことで、エクイティを推進する、有志社員のグループ(Men as Allies)のリーダーを務めています。
「社員の中にも、(働き方などに)理想を掲げながら現実とのギャップを抱えている人がいます。要因は様々でしょうが、その人自身にも周囲にもある『無意識の思い込み』が関係するのではないかと考えていました。ギャップを埋めるには、社員だけでなく、それぞれのパートナーや家族にメッセージが伝わり、一緒に変わっていけばよいと思います」

マツモト
身近な“モヤ”のあるあるを散りばめ
一人ひとりが自分の無意識の思い込みに気づくようなメッセージを、多くの方に届けるにはどうしたらよいのでしょうか。
「今の時代にマッチし、皆さんに届きやすいアプローチはないかと社内で話し合って決めたのが、ショートドラマという方法です。押し付けがましくなく、手軽に見ていただけますよね」(マツモト)
ドラマの制作は、無意識の思い込みに関して“モヤ”っとした経験を社員に聞くところからスタート。ナワムラによれば、JPWRのメンバーから自発的に「あるあるネタ」が集まり、それを「男性だから/女性だから」「若手だから/上司だから」「当事者は気づいているか」といった切り口で整理していきました。
大切なのは、それぞれのエピソードが社外の人にもしっかり共感してもらえることです。そのために、内容について制作スタッフからも意見をもらい、より幅広い人に伝わるように工夫しました。また、撮影の直前まで、ドラマのコンセプトを出演者全員と共有し続けるようにしました。
そうして出来上がったこのドラマ。夫の「ワイシャツ」を気にしてしまう女性とその理由、若手の「営業マン」が言い出しにくい言葉などのエピソードが盛り込まれています。
「同じ場面でも、ハッとする方もいればしない方もいると思います。性別や世代による受け止め方の違いがあってよいと思います」(ナワムラ)。

ナワムラ
自分自身も縛る「無意識の思い込み」
マツモトは「男は/女はこうあるべきだ、という無意識の思い込みが、自分自身を縛っていることもあるのではないでしょうか」と話します。そうした点に、見る人それぞれが自分の立場から共感できるよう、若手社員・中堅社員・上司と、異なる立場のキャラクターを登場させたそうです。
また、マツモトとナワムラは「俳優の皆さんが、私たちの想いをとても丁寧に表現してくださいました。セリフや表情、ちょっとした間の取り方にも、微妙なニュアンスが込められています」と口をそろえます。
社内の試写では、女性社員がクスッと笑ったり、男性のラインマネージャーがうなずきながら見たりすることも…。仕事を終えて帰ろうとする女性に上司が良かれと思って声をかけるシーンなどがその一例です。
「いろいろな立場の人がいろいろな角度で見て、それぞれの“モヤ”について話してみるきっかけになるとよいなと思います」(マツモト)
「部下にかけた何気ない言葉を相手がどう受け止めるか。マネージャー職にある私もハッとしました」(ナワムラ)
●ドラマで「心の声」があらわすこと
ナワムラは、場面ごとに挿入される登場人物の「心の声」も印象に残ったのだとか。「『普段、口には出さないけれども、心の中にある“モヤ”』があらわれる作りになっています」。
ナワムラと同じく「Men as Allies」に参加するカリヤも、今回の取り組みで感じたことを話してくれました。
「自分自身の無意識の思い込みに気づきやすくなる一方で、『他の人はまだ気づいていないかもしれない』という視点を持っておくことが大切です」。ドラマの中では、上司役がモヤについて、「みんなはどう感じていただろうか」と自問するシーンが印象に残ったそうです。
制作に関わった3人は、このドラマで気づきを得た人がアクションを起こし、少しずつ社会が変わっていくことを期待しています。

「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)-チェックシート」(内閣府)
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/seibetsu_r03/03.pdf
より抜粋
■【メディア掲載:日経xwoman】女性が活躍する会社 業界1位!*1女性活躍推進の社員有志グループの取材記事が掲載されました
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2025-06-04
■【メディア掲載:Forbes JAPAN】「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2023」の受賞企業として掲載されました
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-12-13
■ 男性の立場から女性活躍のためにできること
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-10-18