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Pfizer co.jp ホーム報道関係の皆さま:プレスリリース2024年ポリアデノシン5'二リン酸リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤「ターゼナ🄬カプセル」製造販売承認取得ポリアデノシン5'二リン酸リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤
「ターゼナ🄬カプセル」製造販売承認取得
~乳がん、前立腺がんの患者さんに新たな治療選択肢を提供~

報道関係各位

2024年1月18日
ファイザー株式会社

ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田明久)は本日、抗悪性腫瘍剤であるポリアデノシン5'二リン酸リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤「ターゼナ🄬カプセル0.1mg、同0.25mg、同1mg」(一般名:タラゾパリブトシル酸塩、以下、本剤)について、本剤の単剤療法による「がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」、および本剤とエンザルタミドとの併用療法による「BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌」の治療薬として、国内における製造販売承認を取得しました。

今回の承認は、乳がんはBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳がん患者を対象とした海外第3相試験(EMBRACA試験)および国内第1相試験の結果等、前立腺がんは転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした国際共同第3相試験(TALAPRO-2試験)の結果等にそれぞれ基づいています。これにより、乳がんおよび前立腺がんの治療に、PARP触媒活性の阻害とPARPトラッピングという2つの機序によって腫瘍細胞の細胞死を誘導する新たな選択肢を提供いたします。

愛知県がんセンター乳腺科部部長の岩田広治先生は次のように述べています。「早期乳がん診療において、遺伝性乳がんの原因遺伝子であるBRCA遺伝子変異を調べることは、周術期治療・術式・リスク低減手術の適応を決める上で必須となっています。また、転移・再発乳がんにおいて、生殖細胞系列BRCA遺伝子変異を有する場合、PARP阻害剤の投与がガイドラインで推奨されています。海外試験であるEMBRACA試験の結果から、2018年に米国、2019年にEUで承認されたタラゾパリブの有用性が、日本人の乳がん患者を対象とした国内第1相試験でも示され、このたび日本でも承認されました。これにより、生殖細胞系列BRCA遺伝子変異を有する転移・再発乳がんの患者さんにとって、新たな治療選択肢が加わることとなります」

また、横浜市立大学附属市民総合医療センター 泌尿器・腎移植科部長の上村博司先生は次のように述べています。「前立腺がんの薬物治療は日々進歩しているものの、転移性去勢抵抗性前立腺がんに進展すると難治性の疾患になります。特にBRCA遺伝子変異を有する患者さんでは従来のホルモン剤が効きにくくなり、疾患の進行が速くなることがあり、予後が悪いことが知られています。TALAPRO-2試験では転移性去勢抵抗性前立腺がんの1次治療としてタラゾパリブとエンザルタミドの併用療法が評価され、BRCA遺伝子変異を有する患者において、臨床的に意義のある疾患進行または死亡リスクの減少が認められました。この承認により、タラゾパリブとエンザルタミドの併用療法は予後不良なBRCA遺伝子変異を有する転移性去勢抵抗性前立腺がんの患者さんにとって新たな治療選択肢となります」

ファイザーR&D合同会社 社長の石橋太郎は次のように述べています。「本日、ターゼナの承認を取得できたことを大変うれしく思います。新たな治療薬を必要とされている乳がんと前立腺がんの患者さんに本剤を一日でも早くお届けできるよう医療機関や関連学会と連携してまいります」

※ 本邦では、アステラス製薬株式会社が製造販売業者です。

<参考情報>
ターゼナ🄬カプセル(一般名:タラゾパリブトシル酸塩)について
本剤は、DNA修復で重要な役割を果たしているPARP1およびPARP2の強力な阻害薬です。PARP触媒活性の阻害とPARPトラッピングという2つの機序によって、相同組換え修復または他のDNA修復経路に関与する遺伝子に変異または欠損がある腫瘍細胞で合成致死を誘導します。本剤は現在、相同組換え修復遺伝子の1つであるBRCA遺伝子の変異を有するHER2陰性の局所進行または転移乳癌の成人患者の治療を適応として、米国を含む70以上の国や地域において承認されています。また、米国においては、相同組換え修復遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌の患者の治療を適応として承認されています。加えてEUにおいては、化学療法が臨床上適応とならない転移性去勢抵抗性前立腺癌の成人患者の治療を適応として承認されています。

BRCA遺伝子変異を有する転移乳癌について
BRCA1およびBRCA2遺伝子は、二本鎖DNA切断の修復経路において主要な役割を果たす遺伝子であり1、遺伝性乳癌の20%~25%、およびすべての乳癌の5%でこれらの遺伝子の変異が認められます2。一般的には、BRCA1またはBRCA2遺伝子変異を有する乳癌はその他の乳癌と転帰が類似しています3が、患者さんはより低年齢で発症する可能性が高いことが報告されており4, 5、生殖細胞系列BRCA遺伝子変異を有する乳癌の治療には高いアンメットメディカルニーズが存在します。

BRCA遺伝子変異を有する去勢抵抗性前立腺癌について
前立腺癌の中で、アンドロゲン除去療法を行っても腫瘍が進行する状態と定義され、治療がより困難な進行癌とされています。転移性去勢抵抗性前立腺癌におけるBRCA遺伝子変異の保有率は10%~15%と報告され6, 7, 8、既存の治療薬の治療応答性は遺伝子変異のない集団と比較して不良である傾向が示されており9BRCA遺伝子変異陽性の転移性去勢抵抗性前立腺癌の治療には依然として高いアンメットメディカルニーズが存在します。

EMBRACA試験について
転移乳癌に対する化学療法歴があり、生殖細胞系列BRCA遺伝子変異を有する局所進行または転移乳癌患者を対象に、本剤と治験責任医師が選択した化学療法を比較する第3相、非盲検、無作為化、並行、2群、多施設共同試験です。タラゾパリブ群は治験責任医師が選択した化学療法群と比較して、主要評価項目の無増悪生存期間の延長を示し、忍容性は良好でした。

国内第1相試験について
BRCA遺伝子変異陽性HER2陰性の局所進行または転移乳癌の日本人患者を対象に、本剤の有効性および安全性を評価し、臨床的に意味のある抗腫瘍効果が示されました。

TALAPRO-2試験について
去勢抵抗性前立腺癌に対する全身抗悪性腫瘍療法歴がなく、相同組換え修復遺伝子変異の有無を問わない転移性去勢抵抗性前立腺癌患者を対象に、本剤とエンザルタミド併用投与を評価する第3相、二重盲検、無作為化、プラセボ対照、多施設共同試験です。本剤とエンザルタミド併用投与群は、プラセボとエンザルタミド併用投与群と比較して、主要評価項目の画像診断に基づく無増悪生存期間の延長を示しました。また、本剤とエンザルタミド併用投与群に新たな安全性の懸念は認められず、本剤単剤投与およびエンザルタミド単剤投与の安全性プロファイルと一致していました。

【製品概要】

製品名

ターゼナ🄬カプセル0.1mg、同0.25mg、同1mg

一般名

日本名:タラゾパリブトシル酸塩
英名:Talazoparib Tosilate

効能又は効果

〈ターゼナカプセル0.1mg〉
BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
〈ターゼナカプセル0.25mg〉
BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
〇がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
〈ターゼナカプセル1mg〉
〇がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌

用法及び用量

1.BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
エンザルタミドとの併用において、通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回0.5mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

2.がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回1mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

製造販売承認取得日

2024年1月18日

製造販売元

ファイザー株式会社

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは、がん治療の新たな時代を切り開く最先端にいます。業界をリードするポートフォリオと広範なパイプラインには、様々な角度からがんを攻撃し、従来の治療を大きく変える作用機序を持つ、抗体薬物複合体(antibody-drug conjugates:ADC)、低分子化合物、二重特異性抗体、免疫療法などが含まれます。私たちは、乳がん、泌尿生殖器がん、血液がん、メラノーマ(悪性黒色腫)、大腸がん、婦人科がん、肺がんを含む胸部がんなど、世の中の主要ながんに対する変革的な治療薬を提供することに注力しています。サイエンスを推進し、患者さんの生活を改善するブレークスルーを加速することを私たちはお約束します。

ファイザーについて:患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは170年以上にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページ、公式SNSをご覧ください。

(米ファイザー本社)www.pfizer.com 

(日本法人)www.pfizer.co.jpInstagram X 

<出典>

1 Campeau PM, Foulkes WD, Tischkowitz MD. Hereditary breast cancer: new genetic developments, new therapeutic avenues. Hum Genet 2008;124(1):31-42.
2 Easton DF. How many more breast cancer predisposition genes are there? Breast Cancer Res 1999;1(1):14-7.
3 Goodwin PJ, Phillips KA, West DW, et al. Breast cancer prognosis in BRCA1 and BRCA2 mutation carriers: an International Prospective Breast Cancer Family Registry population-based cohort study. J Clin Oncol 2012;30(1):19-26.
4 Chen S, Parmigiani G. Meta-analysis of BRCA1 and BRCA2 penetrance. J Clin Oncol 2007;25(11):1329-33.
5 Antoniou A, Pharoah PDP, Narod S, et al. Average risks of breast and ovarian cancer associated with BRCA1 or BRCA2 mutations detected in case Series unselected for family history: a combined analysis of 22 studies. Am J Hum Genet 2003;72(5):1117-30.
6 Robinson D, Van Allen EM, Wu YM, et al. Integrative Clinical Genomics of Advanced Prostate Cancer. Cell 2015;162(2):454.
7 Chung JH, Dewal N, Sokol E, et al. Prospective Comprehensive Genomic Profiling of Primary and Metastatic Prostate Tumors. JCO Precis Oncol 2019;3.
8 The prevalence of gene mutations in homologous recombination repair pathways in Japanese patients with metastatic castration-resistant prostate cancer in real-world clinical practice: The multi-institutional observational ZENSHIN study. Cancer Med. 2023 Mar;12(5):5265-5274.
9 Castro E, Romero-Laorden N, Del Pozo A, et al. PROREPAIR-B: A Prospective Cohort Study of the Impact of Germline DNA Repair Mutations on the Outcomes of Patients With Metastatic Castration-Resistant Prostate Cancer. J Clin Oncol 2019;37(6):490-503.

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