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Pfizer co.jp ホーム報道関係の皆さま:プレスリリース2025年ツカチニブ エタノール付加物錠 化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳癌に関する製造販売承認を申請ツカチニブ エタノール付加物錠
化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳癌に関する製造販売承認を申請

報道関係各位

2025年3月13日
ファイザー株式会社

ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:五十嵐啓朗)は本日、抗悪性腫瘍剤/HER2選択的チロシンキナーゼ阻害剤のツカチニブ エタノール付加物錠(以下、ツカチニブ)について、化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳癌に関する国内における製造販売承認申請を厚生労働省に行いました。

本申請は、トラスツズマブ、ペルツズマブ及びトラスツズマブ エムタンシンの治療歴のあるHER2陽性の切除不能な局所進行又は転移・再発乳癌患者を対象とした海外第2相試験と、日本を中心としたアジア第2相試験の結果に基づくものです。海外第2相試験では、ツカチニブ又はプラセボをトラスツズマブ及びカペシタビンと併用したところ、ツカチニブ群における無増悪生存期間がプラセボ群に比べて統計学的に有意に延長し、安全性プロファイルも良好でした1。また、アジア第2相試験では海外第2相試験と類似した結果が得られました。

ファイザー株式会社 取締役 医薬開発担当の石橋太郎は次のように述べています。
「本日、化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳癌に対するツカチニブの製造販売承認を申請することができたことをうれしく思います。乳がん治療におけるアンメットメディカルニーズを満たすべく、本剤を一日でも早く患者さんにお届けできるよう、承認取得に向けて引き続き関係者と協力してまいります」

<参考情報>
ツカチニブについて
ツカチニブは、ヒト上皮増殖因子受容体-2(HER2)に対する強力かつ選択性の高い低分子チロシンキナーゼ阻害薬です。HER2に対する強力かつ選択性の高い低分子チロシンキナーゼ阻害薬であり、他のタンパクを阻害することによる毒性を軽減できる可能性があります。HER2陽性の手術不能又は再発乳癌に対し、米国、欧州を含む50カ国以上で承認されています。

HER2陽性乳癌について
日本において乳癌は女性で最も高頻度に発生する癌であり、2020年には約9.2万人が新たに診断されています2。HER2陽性乳癌は全乳癌の15%から20%を占めており、診断時に疾患のステージが進行している場合が多く、HER2陰性乳癌と比較して若年者が多く、進行が早く、転移や再発のリスクが高い傾向があります。近年、新たな抗HER2療法の開発が進み、HER2陽性乳癌の予後の改善が認められていますが、大部分の患者さんでは抗HER2療法後に疾患が進行し、その後の標準治療は確立されていません。

海外第2相試験について
海外第2相試験のHER2CLIMB試験は、トラスツズマブ、ペルツズマブ及びトラスツズマブ エムタンシンの治療歴のある切除不能な局所進行又は転移・再発乳癌患者を対象として、トラスツズマブ及びカペシタビンとの併用でツカチニブ又はプラセボを投与する二重盲検試験です。ツカチニブ群はプラセボ群と比較して、主要評価項目である盲検下独立中央判定の評価に基づく無増悪生存期間、重要な副次評価項目である全生存期間、脳転移を有する患者集団における無増悪生存期間及び奏効率を統計学的に有意に改善しました。ツカチニブ群で認められた主な有害事象は、下痢、手掌・足底発赤知覚不全症候群、悪心、嘔吐、口内炎、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、関節痛及び血中クレアチニン増加であり、管理可能な安全性プロファイルであると判断されました。

アジア第2相試験について
アジア第2相試験のMK-7119-001試験は、HER2CLIMB試験と同様の患者集団において、ツカチニブ、トラスツズマブならびにカペシタビンの併用を単群で評価した試験です。全体及び日本人部分集団においてHER2CLIMB試験と類似した有効性と安全性の結果が得られました。

ファイザーオンコロジーについて

ファイザーオンコロジーは、がん治療の新たな時代を切り開く最先端にいます。業界をリードするポートフォリオと広範なパイプラインには、様々な角度からがんを攻撃し、従来の治療を大きく変える作用機序を持つ、抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugates:ADC)、低分子化合物、二重特異性抗体、免疫療法などが含まれます。私たちは、乳がん、泌尿生殖器がん、血液がん、肺がんを含む胸部がんなど、世の中の主要ながんに対する変革的な治療薬を提供することに注力しています。サイエンスを推進し、患者さんの生活を改善するブレークスルーを加速することを私たちはお約束します。

ファイザーについて:患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは175年以上にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページ、公式SNSをご覧ください。

(米ファイザー本社)www.pfizer.com

(日本法人)www.pfizer.co.jpInstagram

<出典>

1. Murthy RK, Loi S, Okines A, et al. Tucatinib, Trastuzumab, and Capecitabine for HER2-Positive Metastatic Breast Cancer. N Engl J Med 2020;382:597-609.
2. がん情報サービス がん統計 https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/14_breast.html  

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