報道関係各位
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:五十嵐啓朗)は本日、中等症から重症の潰瘍性大腸炎に対する治療薬として、スフィンゴシン 1-リン酸受容体(S1P1,4,5)調節薬「ベルスピティ®錠 2mg」(一般名:エトラシモドL-アルギニン。以下、本剤)を発売しました。

潰瘍性大腸炎の治療薬は近年選択肢が増えているものの、十分な治療効果が得られなかったり、二次無効で再燃を繰り返したりするなどで悩まれている患者さんも多くおられます。厚生労働省の研究班によると、患者さんの50%が再燃寛解型の臨床経過を示したと報告されています1。また、欧州の地域住民のコホート研究においては、患者さんの10年間累積再燃率が67%だったという報告もあります2。難治例では、生物学的製剤やJAK阻害薬により寛解を達成できるようにもなりましたが、先進医療(Advanced Therapy)を開始した患者さんの44.3%が、治療開始後12ヵ月以内に1剤以上の生物学的製剤およびJAK阻害薬に対して効果が不十分、46.1%の患者さんは治療開始12ヵ月時点で寛解達成できなかったとの海外研究もあり3、アンメットメディカルニーズが存在しています。
潰瘍性大腸炎情報ウェブサイト「UC Tomorrow」について
当社では、潰瘍性大腸炎患者さんをはじめ、ご家族、医療従事者等の皆さまへのお役立ち情報を掲載したウェブサイト「UC Tomorrow」を提供しています。本サイトでは、潰瘍性大腸炎に関する基本情報やQ&A、治療や生活に関するQ&A、食事に関するアドバイス、医療費助成、患者さんの体験に基づく動画、ガイドブック等幅広い情報を掲載しています。詳細は下記からご覧ください。
https://www.uctomorrow.jp/
製品概要
販売名 | ベルスピティ®錠 2mg |
一般名 | エトラシモドL-アルギニン |
効能又は効果 | 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る) |
用法及び用量 | 通常、成人にはエトラシモドとして2mgを1日1回経口投与する。 |
用法及び用量に関連する注意 | 感染症のリスクが増大するおそれがあるため、本剤と免疫抑制剤(タクロリムス、アザチオプリン等)、生物学的製剤、ヤヌスキナーゼ阻害薬等との併用を避けること。本剤とこれらの薬剤を併用した臨床試験は実施していない。 |
製造販売承認取得日 | 2025年6月24日 |
薬価収載日 | 2025年8月14日 |
製造販売元 | ファイザー株式会社 |
ファイザーについて:患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす
ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは175年以上にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページ、公式SNSをご覧ください。
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