お問い合わせInvestorsCareersMediaScienceContact Us
Pfizer co.jp ホーム報道関係の皆さま:プレスリリース2023年抗悪性腫瘍剤 ヒト型抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体薬「バベンチオ®点滴静注200mg」の日本におけるコ・プロモーションの終了について

抗悪性腫瘍剤 ヒト型抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体薬
「バベンチオ®点滴静注200mg」の​​日本におけるコ・プロモーションの終了について

報道関係各位

2023年6月27日
ファイザー株式会社

メルクバイオファーマ株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:アレキサンダー・デ・モラルト、以下「メルクバイオファーマ」)とファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 原田 明久、以下「ファイザー」)は、メルクバイオファーマが製造販売元である抗悪性腫瘍剤/ヒト型抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体「バベンチオ®点滴静注200mg」(一般名:アベルマブ(遺伝子組換え)、以下「バベンチオ」)のコ・プロモーションを、両社のグローバル戦略提携契約終了に伴い、2023年6月末日をもって終了することとなりましたのでお知らせいたします。

2014年11月、独メルク社と米ファイザー社は、バベンチオを共同開発し、製品化する戦略的提携の締結を発表しました。この提携合意に基づき、日本においてもコ・プロモーションを開始し、メルクバイオファーマとファイザーの両社で本剤の適正使用推進活動を行ってまいりました。

日本においてバベンチオは、2017年9月に「根治切除不能なメルケル細胞癌」を効能又は効果として製造販売承認を取得後、同11月に発売しました。その後2019年12月には、「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」を効能又は効果としてアキシチニブ(製品名:インライタ®錠)との併用療法に関する用法及び用量、さらに2021年2月には「根治切除不能な尿路上皮癌における化学療法後の維持療法」を効能又は効果として、それぞれ製造販売承認事項一部変更承認を取得しました。
このように数年にわたって、皮膚科領域に加え、腎細胞がん、尿路上皮がんなど泌尿器科領域において治療の進展へ寄与しています。

2023年7月1日以降は、バベンチオは製造販売元であるメルクバイオファーマが単独で製造・流通・販売を担い、適正使用情報の提供・収集活動を行うこととなります。
メルクバイオファーマとファイザーは、バベンチオのコ・プロモーション活動の移管を滞りなく進めるとともに、今後も、がん患者さんとそのご家族にそれぞれの治療選択肢を提供することで貢献してまいります。

【メルクバイオファーマ株式会社 代表取締役社長 アレキサンダー・デ・モラルトのコメント】

ファイザー株式会社との9年間にわたる素晴らしいパートナーシップと協働に心から感謝申し上げます。2023年7月1日より、当社が日本におけるバベンチオの製造・流通・販売を担うとともに、適正使用情報の提供・収集活動に関する全責任を担っていきます。
バベンチオはドイツにあるメルクの研究所で創薬されました。その背景には、患者さんへの貢献のみならず、人類の進歩のために、腎臓がんや膀胱がんを含む主ながん種においてサイエンスを前進させる、という当社のコミットメントが反映されています。今後もバベンチオに対するコミットメントに変わりはなく、メルクは、承認された全ての適応症に基づき、患者さんに一層貢献してまいります。

【ファイザー株式会社 取締役 執行役員 オンコロジー部門長 ジョンポール・プリシーノのコメント】

これまでの両社によるバベンチオのコ・プロモーション活動を通じて、日本におけるメルケル細胞がん・腎細胞がん・尿路上皮がんの治療のパラダイムシフト並びに適正使用に貢献できたことを大変うれしく思います。この活動をご支援くださった皆さまに心より感謝申し上げます。
引き続き、ファイザー株式会社は、腎がん治療薬であるチロシンキナーゼ阻害剤『インライタ』、『スーテント』ならびにmTOR阻害剤『トーリセル』の適正使用活動、さらには現在開発中の薬剤を一日でも早く患者さんにお届けする努力を通じ、泌尿器がん領域に貢献してまいります。

【参考資料】

アベルマブ(遺伝子組換え)(製品名:バベンチオ®点滴静注200mg)について 

アベルマブは、PD-L1と呼ばれるタンパク質を特異的に阻害するヒト型モノクローナル抗体です。アベルマブがPD-L1に結合することにより、抑制されていたT細胞を介した免疫反応による抗腫瘍作用の活性化が認められています 1-3。2014年11月、メルクとファイザーは、アベルマブを共同開発し、製品化する戦略的提携の締結を発表しました。

日本では、2017年9月に「根治切除不能なメルケル細胞癌」を効能又は効果として製造販売承認を取得後、同11月に発売しています。その後2019年12月には、「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」を効能又は効果としてアキシチニブ(製品名:インライタ®錠)との併用療法に関する用法及び用量、さらに2021年2月には「根治切除不能な尿路上皮癌における化学療法後の維持療法」を効能又は効果として、それぞれ製造販売承認事項一部変更承認を取得しました。

メルクについて

Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、エレクトロニクスの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。約 60,000人の従業員が、人々の暮らしをより良くすることを目標に、より楽しく持続可能な生活の方法を生み出すことに力を注いでいます。ゲノム編集技術を進展させることから治療が困難を極める疾患に独自の治療法を発見すること、また各種デバイスのスマート化まで、メルクはあらゆる分野に取り組んでいます。2022年には66カ国で222億ユーロの売上高を計上しました。

メルクのテクノロジーと科学の進歩において鍵となるのは、サイエンスへのあくなき探求心と企業家精神です。それはメルクが1668年の創業以来、成長を続けてきた理由でもあります。創業家が今でも、上場企業であるメルクの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国では、ヘルスケア事業ではEMDセローノ、ライフサイエンス事業ではミリポアシグマ、エレクトロニクス事業ではEMDエレクトロニクスとして事業を行っています。

メルクバイオファーマ株式会社について

メルクバイオファーマ株式会社は「メルク ヘルスケア・ビジネス」(本社:ドイツ・ダルムシュタット)における、バイオ医薬品事業部門の日本法人です。2007年10月1日にメルクセローノ株式会社として発足し、がんおよび不妊治療領域を重点領域としています。メルクバイオファーマ株式会社の会社概要については https://www.merckgroup.com/jp-ja/company/merckbiopharma.html  をご覧ください。

ファイザーオンコロジーについて 

ファイザーオンコロジーは、がんとともに生きる患者さんの生活に意義のある影響をもたらす治療薬の進展に注力しています。グローバルにおいて、乳がん、泌尿生殖器がん、大腸がん、血液がん、肺がん、メラノーマ(悪性黒色腫)を対象に、業界屈指の30を超える適応症を有する24の革新的ながん治療薬やバイオシミラー製品を提供しています。私たちは、がんとともに生きることに変革をもたらすべく邁進していきます。

ファイザーについて:患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす

ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは170年以上にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページ、公式SNSをご覧ください。

(米ファイザー本社)www.pfizer.com 

(日本法人)www.pfizer.co.jpInstagram Twitter 

<出典>

1 Dolan DE, Gupta S. PD-1 pathway inhibitors: changing the landscape of cancer immunotherapy. Cancer Control. 2014;21(3):231-237.
2 Dahan R, Sega E, Engelhardt J, et al. FcγRs modulate the anti-tumor activity of antibodies targeting the PD-1/PD-L1 axis. Cancer Cell. 2015;28(3):285-295.
3 Boyerinas B, Jochems C, Fantini M, et al. Antibody-dependent cellular cytotoxicity activity of a novel anti-PD-L1 antibody avelumab (MSB0010718C) on human tumor cells. Cancer Immunol Res.2015;3(10):1148-1157.

関連リンク

  • 会社概要

  • 企業目的・Values & Behaviors・事業概要

  • 米ファイザー本社プレスリリース 

  • ファイザー製品開発品一覧

ワクチンを学ぶ ワクチンで、守れる幸せがあるがんを学ぶ治験を知る・探す

work with PrideベストワークプレイスMy じんけん宣言健康経営優良法人