報道関係各位
2023年8月29日
ファイザー株式会社
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田明久、以下、ファイザー)は、当社の社員を主とするチームが実施した円形脱毛症の疾病負荷に関する研究結果がThe Journal of Dermatologyに掲載されたことをお知らせします。論文の概要は以下のとおりです。
研究結果は、公益社団法人 日本皮膚科学会が発行するThe Journal of Dermatologyに掲載されています。詳細は以下からご参照ください。
Ohyama M, Kamei K, Yuasa A, et al. Economic burden of alopecia areata: A study of direct and indirect cost in Japan using real-world data. J Dermatol. 2023. https://doi.org/10.1111/1346-8138.16888
本研究の医学アドバイザーならびに論文の共同筆頭著者である杏林大学医学部 皮膚科学教室 大山学教授は次のように述べています。
「これまでも円形脱毛症、特に重症の患者さん方の疾病の実生活への影響は大きなものであると捉えられてきてはいました。今回、それが数値として示されたことで、医療者関係者や患者さん方とその関係者以外の一般の方々にも、より現実感をもって実感されるようになったと言えるでしょう。その意味でこの論文は意義深いものであると考えています。」
<参考情報>
【円形脱毛症について】
円形脱毛症は斑状の脱毛を特徴とする自己免疫疾患で、免疫細胞が正常な毛包を攻撃することで脱毛症状が起こります。多くの場合、頭皮で脱毛しますが、時には顔(眉毛、まつ毛、ひげ)を含む頭部全体や全身に症状が出ることがあります。平均発症年齢は25~35歳ですが、子供から高齢者まで幅広い年齢層で、性別、人種を問わず発症します。日本での有病率は徐々に増加しており、約0.2~0.3%と推計されています2。また、円形脱毛症の治療法は限られており、発症後の管理が難しいことも知られています3、4。これらのことから、多くの患者さんにおいて健康関連QOLが低下し5、うつ病や不安神経症などの深刻な心理的影響が生じる可能性があります。
ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは170年以上にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページ、公式SNSをご覧ください。
(米ファイザー本社)www.pfizer.com
(日本法人)www.pfizer.co.jp、Instagram 、X
1 日本皮膚科学会円形脱毛症ガイドライン作成委員会. 日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版. 日皮会誌. 2017;127:2741-2762.
2 Campos-Alberto E, Hirose T, Napatalung L et al. J Dermatol. 2023;50:37-45.
3 Pratt CH, King LE Jr, Messenger AG et al. Nat Rev Dis Primers. 2017;3:17011.
4 Fukuyama M, Ito T and Ohyama M, J Dermatol. 2022;49:19-36.
5 Ito T, Kamei K, Yuasa A et al. J Dermatol. 2022;49:584-593.
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