報道関係各位
2023年9月13日
ファイザー株式会社
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田明久)は、本日9月13日、高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者における肺炎球菌による感染症の予防を目的に、沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(以下、本剤)の国内における製造販売承認申請を厚生労働省に行いました。本申請は、60歳以上の成人を対象とした国際共同第3相試験の結果等に基づくものです。
本剤は、現在の沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13®」に7血清型を加えたことにより、さらに広範な血清型による肺炎球菌感染症を予防することが期待されます。なお、小児適応については本年3月に承認申請しています1。
【ファイザーR&D合同会社 社長 石橋 太郎のコメント】
本日、高齢者と肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる人に対する20価肺炎球菌結合型ワクチンを申請できたことを嬉しく思います。市中肺炎は高齢者によくみられる急性感染症であり、高齢者の入院率と死亡率に関連しています2。日本でも高齢者の肺炎による死亡は依然として多く、主な原因菌は肺炎球菌であることがわかっています3。また、特定の基礎疾患を有する人は、重度の侵襲性肺炎球菌感染症や肺炎の発症リスクが高くなることがあります4。広範な血清型をカバーする本剤が、肺炎球菌による重篤な疾患から高齢者とリスクが高い人を守るために、承認取得に向けて関係者と引き続き協業してまいります。
<参考情報>
【肺炎球菌感染症について】
肺炎球菌感染症は肺炎球菌により引き起こされる疾患群であり、菌血症、敗血症、髄膜炎などの侵襲性感染症のほか、肺炎、中耳炎などの非侵襲性疾患(局所感染症)が含まれます。
【沈降20価肺炎球菌結合型ワクチンについて】
本剤には、プレベナー13®に含まれている1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23Fの13種に加え、新たに8、10A、11A、12F、15B/C、22F、33Fの7種の血清型が追加されています。
【外国における使用状況について】
本剤は、2023年9月現在、18歳以上の成人を対象として、米国および欧州連合(EU)をはじめとする世界40ヵ国以上において承認されています。
ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは170年以上にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページ、公式SNSをご覧ください。
(米ファイザー本社)www.pfizer.com
(日本法人)www.pfizer.co.jp、Instagram 、X
1 https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2023/2023-03-30
2 Miyashita N, Yamauchi Y. Bacterial pneumonia in elderly Japanese populations. Jpn Clin Med 2018;9:1-4.
3 厚生労働省. 平成29 年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況.
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai17/index.html
(Accessed on May 26,2020).
4 Imai K, et al. Risk of pneumococcal diseases in adults with underlying medical conditions: a retrospective, cohort study using two Japanese healthcare databases. BMJ Open 2018;8:e018553.
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