世代内・世代間のコミュニケーションを促進
ファイザーには、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)を推進するため、4つのテーマにそれぞれフォーカスしたColleague Resource Group(CRG)*1があり、有志社員が様々な取り組みを行っています。その1つで、「世代」をテーマに活動しているのが「Generation CRG」です。「すべての世代の社員が一人ひとりの能力を十分に発揮できる職場を実現する」をミッションに、世代内・世代間のコミュニケーションを促進し、お互いに学び、理解し、助け合うコミュニティを目指し、活動を実践・推進しています。
Generation CRGの共同代表を務める塚田裕明(執行役員 ポリシーアンドパブリックアフェアーズ部門長)は、「誰もが“Feel included”と感じられる職場を作りたい」と言います。“Feel included”という言葉の意味とそこに込められた思いを聞きました。
楽しく、主体的に、本当にやりたいと思った活動をする
ファイザーは、「患者さんの生活を大きく変えるブレークスルーを生みだす」という企業目的を掲げており、その実現のためにDEIの推進は不可欠です。「世代」にフォーカスしたGeneration CRGには、現在約20名が参加。冒頭にあげたミッションのもと、みんなが働きやすいと心から感じられる職場づくりを多様な世代構成のグループで検討しています。
Generation CRGの現在の活動は、課題を特定してそれを解決するというより、「ゼロをプラスにする活動」になっています。CRG活動の信条は、本当にやりたいと思ったことを、主体的にやること。一人ひとりが楽しいと感じ、主体的に活動するのが醍醐味だと思っています。
シニアリーダー社員の人間味に触れ
具体的な活動検討の中で、世代内・世代間のコミュニケーションを促進しようということになったのですが、それならばと言うことで、CRGのメンバーで定年退職を迎えるタイミングであったシニアリーダーが、今までの会社人生を全社員に向けて話してくれました。若手社員から見れば年齢も役職も離れた存在と言えるリーダー社員の、普段は見えない人間味にも触れられる素晴らしいイベントになりました。
その後、社員がファイザーの業務を離れた週末にどんなことに取り組んでいるかを語るイベントも開催しました。現在は、「将来のチャレンジに備える『センパイからのヒント』」「あすの成長を加速させる『週末の学び』」「これからのファイザー世代を知る『20代の主張』」の各グループが活動しています。
“Feel included”とは、社員一人ひとりが、個性をもった個人としてまるごと尊重されていると感じていることであり、自分なりに在り、お互い尊重し合う職場で仕事に取り組めば、皆が活躍でき、社員の成長や会社の活力にもつながることだと思っています。世代に関わらず、誰もが“Feel included” な職場にしていきたいです。
「誰かの役に立ち、自分も助けられる」
私は、政府、業界団体、メディア、患者団体など様々な外部ステークホルダーとのコミュニケーションを担当する部門の部門長を務めています。たとえば、制度をよりよくするために「このような制度ができれば、きっと患者さんのためになる」と、実際に薬を使う患者さんを思って努力し結果が出た時は、達成感を感じます。
「考えたら行動したいタイプ」で、介護人材が足りないと知り、資格を取得して、週末にほんの少しだけですが、訪問介護員として働き始めました。利用者が薬を飲むのをお手伝いさせていただいたこともあります。製薬企業の社員として、自分たちの仕事が役に立っていると実感しました。介護をすることが自身の“生きがい”やファイザーでの働きがいに繋がっていると感じることも多く、助けられています。
こうした経験をGeneration CRGの「週末の学び」で話したところ、とある社員の方も訪問介護に従事し始めるといった社内の広がりを見せています。
「2020年度新入社員の入社式」を改めて開催へ
昨年11月にリアルとオンラインのハイブリッドで行ったGeneration CRGのワークショップでも、多くのアイデアが出ました。ただ、18時の終了後、リアルで参加した大半の社員はすぐに解散してしまい、残ったのは3人。しかも皆40代以上の世代。私を含め、「この後、懇親の時間があるだろう」と思っていました。世代の差でしょうか(笑)。
ワークショップでは、複数の若手から「原田さん(社長)にリアルの場で会いたい」という声が上がりました。さっそくコアメンバーで検討し、新型コロナウイルスの感染拡大のためにバーチャルで行った2020年度新入社員の入社式を、改めて新宿本社に集まって対面で開催することが決まりました。
Generation CRGの楽しく、主体的な活動から実現した、リモートワークが日常だった若手社員が3年越しで集まって行う入社式。「3年遅れの入社式」で何が生まれるか、楽しみにしています。
関連リンク
■ “3年遅れの入社式” 2020年度新入社員自らが企画するリアルの場
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-05-10-02
■ DEI推進は「特別なこと」ではなく、日々の仕事の礎
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/external-communication/2023-04-12