報道関係各位
2023年3月15日
ファイザー株式会社
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田明久)は本日3月15日、COVID-19経口抗ウイルス薬の『パキロビッド®パック600』及び『パキロビッド®パック300』(一般名:ニルマトレルビル錠/リトナビル錠)が薬価基準に収載されたことをお知らせします。
【製品概要】
パキロビッド®パック600、パキロビッド®パック300 |
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日本名:ニルマトレルビル錠/リトナビル錠 |
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SARS-CoV-2による感染症 |
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通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、ニルマトレルビルとして1回300mg及び |
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用法及び用量に関連する注意 |
1 SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること。臨床試験において、 |
重要な基本的注意 |
本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服薬中のすべての薬剤を確認すること。また、本剤で治療中に新たに |
2022年11月14日 |
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薬価収載日 |
2023年3月15日 |
一般流通開始日(予定) |
2023年3月22日 |
パキロビッド®パック600(1シート):19,805.50円 |
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パキロビッド®パック600: |
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パキロビッド®パックは、2022年1月14日に厚生労働省に製造販売承認を申請し、同年2月10日に、日本における製造販売に関し、医薬品医療機器等法第14条の3に基づく特例承認を取得いたしました。また、パキロビッド®パック600およびパキロビッド®パック300は、2022年11月14日に製造販売承認を取得しております。
パキロビッド®パック600はパキロビッド®パックと同等の製剤で、パキロビッド®パック300は中等度の腎機能障害[eGFR(推算糸球体ろ過量)30mL/min以上60mL/min未満]の患者さん用のパッケージとして開発されました。これにより、これまでのように腎機能障害の患者さんに対するニルマトレルビルの投与量を調整するために、パキロビッド®パックからニルマトレルビル錠を抜き取る必要がなくなりました
なお、パキロビッド®パック600、パキロビッド®パック300は、2023年3月22日から一般流通の開始を予定しています。
本剤の有効成分ニルマトレルビルは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を標的にファイザーが創製した新規化合物で、SARS-CoV-2のメインプロテアーゼ(3CLプロテアーゼ)を阻害することにより、ウイルスの複製を抑制します。一方、リトナビルはSARS-CoV-2に対する抗ウイルス活性はなく、ニルマトレルビルの代謝を阻害し、その濃度を増加させます。
日本も参加している国際共同第2/3相EPIC-HR試験では、外来治療の対象となる重症化リスクの高いCOVID-19患者において、本剤はプラセボと比較して、入院または死亡のリスクを89%(症状発現から3日以内)、および86%(症状発現から5日以内)減少させることが示されました。また、有害事象の発現割合は本剤(23%)とプラセボ(24%)と同程度であり、おおむね軽度でした。
弊社は一般流通開始に向けて本剤の適正使用についての情報提供を引き続き行うとともに、医療従事者専用サイト1から最新情報を提供してまいります。
ファイザーはサイエンスとグローバルなリソースを活用し、人々が健康で長生きし、生活を大きく改善するための治療法をお届けしています。私たちは、革新的な医薬品やワクチンを含むヘルスケア製品の探索・開発・製造における品質・安全性・価値の基準を確立するよう努めています。ファイザーの社員は、生命や生活を脅かす疾患に対するより良い予防法や治療法を提供することで、日々、世界中の人々の健康に貢献しています。世界有数の革新的医薬品企業の責務として、信頼できる医療に誰もが容易にアクセスできるように、世界中の医療従事者、政府、地域社会と協力しています。人々の期待に応えるため、私たちは170年以上にわたり前進し続けてきました。詳細はホームページ、公式SNSをご覧ください。
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